12月に入って、今年の終わりと新しい年へ思いを馳せるようになってきました。年末年始になるとどうも新しいバッグが欲しくなるように思います。それも特別な日に持つバッグではなく、日常的に使える親友のようなバッグがいいのです。
今回別注色をご紹介できることになったのは、南フランス・ボルドーのバッグブランド・TAMPICO(タンピコ)のJUNIOR BAG XS(ジュニアバッグ)。シックでありながらも等身大の日常を楽しめるようなバッグです。
このバッグを企画したのはスタッフM。TAMPICOのバッグのファンで、愛用者です。
「もともと5年前くらいに購入したTAMPICOのPETIT PANIER XS(プチパニエ)を愛用していました。PCを持ち歩かない仕事の時や、車での遠出、近所にお出かけにいくときなど、本当にいろいろなところに連れて行くほどのお気に入り。軽くてカジュアルな雰囲気なのに、レザーの持ち手とフレンチシックな発色のおかげで日常使いには困らない。一泊旅行の時はポーチや一眼カメラはもちろん、ライブや野球観戦に行くときにすぐに取り出したい薄手のストールや双眼鏡なんかも気にすることなくぽんぽん入れられて、重宝していました。そこからすっかりTAMPICOのファンに。
▲PETIT PANIER XS(プチパニエ)(NAVY)
展示会にお伺いする中で今回JUNIOR BAG XSという、プチパニエをひとまわり大きくした形が出るのを知りました。コンパクトで邪魔にならないのに、他では見かけない形。ボリュームのあるワンピースやボトムスとの相性もよく、まさに一目惚れ。ぜひZUTTOのお客様にもご紹介したく、愛用者ならではの長く愛用するためのこだわりのポイントを含めてカラーも別注させていただくことになりました。
TAMPICOのバッグが素敵だなと感じた理由はレザーハンドルやキャンバス生地が徐々に馴染んでいき、自分だけのバッグに変化していくことにもありました。素材はコットンキャンバスですが、3色のうち2色はCOTTON WASHEDというニュアンスカラーを選びました。ウォッシュド加工がされている生地ならば、経年変化も劣化に見えにくく、綺麗に長く愛用できると思ったのです。
▲COTTON WASHED BLACK・COTTON WASHED FORET
ウォッシュド加工のカラーはCOTTON WASHED BLACKと深いグリーンのCOTTON WASHED FORET。ややくたっとしたフォルムもこなれた印象で、春夏はもちろん、秋冬のアウターやコートを羽織る時期にもぴったりです。そしてもう1色はブランドでは定番で一番人気のカラーのGALET。
▲GALET
JUNIOR BAG XSの定番カラーには入っていなかったのですが、今回はお願いして使わせていただきました。品のあるグレージュがフランスのシックな印象を感じさせます。こちらはブランドを代表する素材を使っていて、薄手のコットン地を2枚重ねてボンディングしたコットンキャンバスです。 織りの密な生地を重ねることで見た目が粗野な印象にならない上、強度が上がり、バッグの形をきれいに見せることができます。」
JUNIOR BAG XS(ジュニアバッグ)は、四角い底から台形に広がるすっきりとシンプルなフォルムのバッグ。「ミニバッグに憧れるけれど、心配症でお出かけの時はどうしても荷物が増えがちだから大きいバッグがいい」という方も、よくあるA4サイズが入るトートバッグのシルエットではないものが欲しくなってきた、なんて声も聞かれます。荷物一つ一つが小型化してきているので、普段からパソコンを持ち歩かない人にとってはポーチやタブレット、財布にお弁当箱、マイボトルやエコバッグなど、細かな荷物がぽんぽん入って、かつ取り出しやすい、そんな筒形に近いこのJUNIOR BAG XSが使いやすいのではないでしょうか。
▲20cmもある広いマチ
JUNIOR BAG XSは、シンプルなのにフランスらしい洒落た雰囲気もある、不思議なバッグです。やや縦長のシルエットのおかげで全身のバランスが取りやすく、電車内で座っているときに膝の上に置いても邪魔にならなかったり、車移動の時もきちんと自立してくれたりと、想像してみるとなんだか賢いバッグですよね。
見た目ではイメージがつかないかもしれませんが、実は500mlのペットボトルがすっぽり収まる高さで、マチが20cmもあるのでお弁当とカメラを持ってお出かけする休日にだって活躍します。素材をとってみても季節問わず使いやすいです。また、コットンやリネンのカジュアルな雰囲気をレザーハンドルとパイピングがキリッと引き締めてくれるので、カジュアルになりすぎない、普段使いにぴったりのバッグだと思います。
細かくみていくと、内側にはスナップボタン付きのポケットが二つ付いていて、内側まで見せたくなるような洗練されたデザイン。金属パーツは落ち着いた色味でフランスらしい華やかさと気品が感じられます。
フランスで現在も一つ一つ手作りされているTAMPICOのバッグ。バッグの素材には主にコットンキャンバスを使っているのでとても軽く、マチもたっぷりあるのでお弁当やカメラ、大きめのポーチなどぽんぽん荷物を入れられますし、持ち手はレザーで引き締めていてカジュアルになりすぎず、ZUTTOのスタッフの間でも愛用者が多いのもうなずけます。
TAMPICOのはじまりは、ブランド名の由来ともなった革靴の「ウェルト」(アッパーとアウトソールに縫い付ける、細い帯状の革のこと)を製造する家業から。その家業によって培われた、革の縫製技術が現在のTAMPICOのバッグ作りにも活きていて、使われているレザーもそのつながりから上質なレザーを使用しています。またそのものづくりの工程も、ニコルさんの家族がそれぞれ役割を持ちながら続けているのだとか。
デザイナー兼オーナーであるニコルさんの愛情がTAMPICOというバッグに注がれています。工房は、彼女たちがバッグを実際に作っているフランス郊外のMussidan(ミュシダン)という街にありますが、他にも名だたる有名ブランドの工房が集まっている地域なんです。一連の流れとしては、ニコルさんがバッグのイメージを作り上げたあと、パートナーのディディエさんがパターンを引いて実際にサンプルを作ります。娘のジュリーさんもお母さん譲りでアートに秀でていて、彼女のアイディアから実際に形になったものもあると言います。
モノをぽんぽん入れ、ガシガシ使うことを考えて作られたTAMPICOのバッグ。「お洒落のために、綺麗に使う」バッグではなく、市場で買い物をした野菜を入れるエコバッグとして、遠出をするときに必要なものを入れるトラベルバッグとして、時にはモノを収納するためのインテリアとして。フランスで暮らす人々の生活にいつでも頼もしく寄り添うのが、TAMPICOのバッグなのです。
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