パソコンに向かう姿勢が悪い。骨盤が正しい位置にない。というようなの悩みを持つ方には、骨盤矯正や整体を試してみたものの、通院を続けるのが苦手で長続きしない方もいるのではないでしょうか。姿勢の悪さは見た目にも残念ですが、歩行時の体への負担も大きく疲れやすくなるそうです。
わざわざ何かではなく、普段の生活の中に取り入れて改善できないかと、思い続けて出会ったのがこのサンダルでした。手軽に続けることができ、美しい姿勢と健康をサポートする日用品的な履物です。
京都で100年以上続く履物づくりの老舗、「ない藤」の伝統の知恵で生まれたのがJOJO Naitoi(ジョジョナイトウ)です。日本に昔からあるこの草履の形には、姿勢を美しく歩くための工夫が自然と取り入れられていたものでした。イメージを変えてモダンになっても日本の美しい所作を体験できる履物はパリやニューヨークでも注目のファッション的な草履です。
日本の履物の歴史は縄文時代に遡り、田んぼ作業に使われていた一枚の板に「花緒」を通したシンプルな道具だったようです。その後、庶民の足元を支える必需品となり、西洋文化が日本に入ってくると革靴やスニーカーへと変わってきました。
そうして、現代では外反母趾や爪の変形、靴擦れなどの足のトラブルに姿勢改善などという言葉も耳にするようになりましたが、ここに来て改めて教えられたのが、草履にはあって靴にはない、指と指を使って履く「花緒」の効果でした。
「花緒」のある履物が足の自然な形を保ち、健康をサポートしていたことがわかってきました。花緒があって、かかとが出る。この状態で歩くことで足指に力が入り、ふくらはぎが動きます。(第二の心臓とも言われるふくらはぎ)それによって、血行が良くなり体幹が自然に使えるようになるのだそうです。
▼左が良い姿勢、右が悪い姿勢ですが、このような状態になっている人が多くいます。
・足の筋肉をバランス良く使えるようになる
・指の間がサラサラになる
・5本の指が鍛えられて安定が良くなる
・指で踏ん張れるようになり、つまづいても立て直しやすくなる
・足裏が刺激され血流が良くなる
・足が鍛えられる
・姿勢がよくなる
・爪が綺麗になる
コルクサンダル JOJOは、自分の足の長さよりも小さなものを選び、少しかかとを出して履くことでより利便性が高くなる伝統的な履き方をおすすめします。
サイズは4種類ご用意していますが、一般的に女性はXS・S、 男性M・Lがおすすめのサイズです。
▼足のサイズ23.5cmの女性スタッフが履き比べたのはこちらです。
ゆったり普段のサンダルのように履きたい方、ハードに足を鍛えたい方はこちらも参考にお選びください。
また、このJOJOを極め、より効果を期待できる履物もあります。JOJOと比べても小さな草履、ゆびまたkappoです。
小さな子ども用のサンダルのようですが大人用のエクササイズ目的の履物です。
kappoの中にも、ソフト(低負荷)とハード(高負荷)があり、ハードはソフトに比べて体により負荷がかかりますので、少しずつ慣らしたいという方にはソフトをおすすめします。体力や筋力の個人差によりますが、初心者にはソフト、上級者にはハードを選ぶのが良いと思います。
履物は2種類でそれぞれに色・サイズのバリエーションがあります。また一緒に揃えると一年中履けるソックスもあります。草履と靴下を黒で統一させた時のかっこよさ、白と黒のコンビも素敵な組み合わせです。
①JOJO コルクサンダル・・・少しかかとを出して履くことで利便性があります。昔の草履の履き方を提案する履物です。
サイズ:XS、S、M、L
色:黒
②ゆびまたkappo・・・エクササイズしたい方に向けた履物です。
サイズ:ハード、ソフト
色:黒、白
③ミツマタソックス・・・JOJO、kappoを夏以外の季節にも履けるソックスです。親指、小指の2本と、ひとさし指、中指、薬指が一緒に入る3つの股のソックスは、5本指より履きやすい特徴があります。
サイズ 22.0cm-24.0cm
▼左:ゆびまたkappo、右:JOJO コルクサンダル
Q.足腰が弱っていて不安があるのですが、鍛えるのに良いですか?
A.ゆびまたkappoに関しては、既に不調を抱えている方にはおすすめいたしません。筋力と体幹が強い方はハードをお選びいただいても良いかと思います。逆に、運動不足な方はソフトがおすすめです。慣れてきたらハードへレベルアップするのも良いです。
Q.室内でも履けますか?
自宅でスリッパの代わりとして履き始めましたが、数日もすればスリッパではなくkappoを選んで履くようになり、指が気持ちいいと感じるのか、体は正直です。
Q.外で歩くときに不便はないですか?
A.冬の間に室内履きで慣らして、素足が気持ちいい季節になってから外履きにしました。舞妓さん気分とでも言いましょうか。スニーカーなどとは歩き方が変わります。普通のサンダルにはない、歩くことを意識させる履物です。信号を急ぐのに小走りすることはできますが、全力で走るには適していません。
Q,かかとがないので歩きにくくないですか?
A.かかとが無い感覚はすぐに慣れます。足の指に力が入るのと、かかとがないため足裏全体を使って歩くことになり、結果として姿勢がよくなるそうです。
Q.外反母趾にもいいのですか?姿勢の他にはどんな効果が期待できますか?
A.指の間に力を入れ、踏ん張ることで土踏まずの形成や外反母趾の予防にもなると草履が見直されています。個人的に小指の爪が小さいのですが、kappoを履き始めてから、小指の爪も他の爪のように伸び始めました。また、足の指と指の間に汗をかいて冷たくなっていたのがなくなりました。足の冷え性もなくなったと思います。
Q.普段着に合わせて履けますか?
A.シンプルな装いでも足元が一気にモードになります。草履が元とは思えない和のイメージはありません。
Q.日常にどのくらい歩くといいですか?
A.履いて歩く時間は、長ければ長い方が良いそうです。私は、kappoをひとまず3ヶ月室内履きで慣らしました。自宅にいる時間が長いため、なるべく履いていれるようにスリッパとして履き始めました。その後、徒歩数分の近距離のコンビニやスーパーまで履いて距離を伸ばし、最近は1キロ圏内まで着用範囲を広げていて、毎日運動した翌日のような足の疲労感はあります。
Q.走ったりする長時間の移動にも履けますか?
A.長く履いていて足が痛くなることはありませんが、和装の草履のようにゆったりとして歩くことができます。内藤さんに形式の見え方が違うと聞きましたがその通りでした。また、普段ヒールを履く方にはさほど不慣れな履物には感じない可能性があるような気がしました。
個人差はあると思いますが、筋肉が少ない方であれば1キロも歩けば、太ももやふくらはぎ、長時間歩くと背筋が鍛えられるのを実感でるかと思います。ただ1日300mも歩けば十分とのことです。
Q.親指と人差し指の間は痛くならないですか?
A.花緒の素材は哺乳瓶の乳首に使われる柔らかいゴムです。そのおかげでフィットし、痛くなることはありません。
Q.幅広の足でも履くことができますか?
A.花緒で融通が効くので、幅広の方でも気にせず履けます。
Q.年齢の高い方へのプレゼントにはできますか?
A.既に足腰不調を抱えている方にはおすすめいたしませんが、JOJO コルクサンダルで少しづつ指を広げるところからのスタートされるか、ゆびまたkappoの場合であればソフトをおすすめします。
Q.水洗いできますか?
A.スニーカーを洗うように洗えます。然程汚れるようなことはほとんどありませんので、半年履いていますが洗う機会がありません。
Q.ソールがすり減ったりした時や花緒が取れたら修理してもらえますか?
A.直して使うという日本に昔からある考え、「捨てるものをつくらない」という先代の思いを大切にされていて、ソールをはじめ、すべての部材が交換、修理可能です。
京都で140年の伝統を誇る履物の伝統工匠「ない藤」が手掛ける、現代のライフスタイルにマッチする草履。
ない藤の5代目、内藤さんは、履物に関して匠であり、研究者であり、そして哲学者のような方です。東日本大震災を機に、当たり前に生きること、暮らすことの本質を見つめ直し、日本人と海外の人々の体の違いから生じる履物の差異に着目し、それを形にするプロジェクトを始めました。
人生100年時代。今、当たり前にできていることがこれからも続くように、内藤さんは日本の履物の伝承を活かして、文化と美、そして健康を兼ね備えた暮らしを提案している「JOJO Naitoi(ジョジョナイトウ)」で、美しい姿勢と健康をサポートし、日常生活に品格をもたらす日用品です。
PROFILE|プロフィール
京都で100年を越えてお誂えの履物を作り続ける「用の美」伝承によるモノ作りの老舗「ない藤」。丁寧な手仕事によって作られる履物は、能・狂言・歌舞伎の役者さんや伝統芸能に携わる方々、女優、作家、学者など目利きのお客様から長年愛される老舗です。
日頃すべてをお誂えで作る「ない藤」は、使い手のための、見た目の美しさ、使いやすさ、そして修理可能な履物を作り続けていますが、草履本来の美しさと機能性を改めて現代の暮らしに使いやすい履物を提案しています。古くからある日本人の足を支える草履を現代の生活に合わせて提案してくれるものづくりの老舗です。
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