朝、ノートPCと書類をバッグに詰めて出勤。
昼はクライアントとの打ち合わせ、夕方には子どものお迎え。
週末は家族で買い物へ出かけたり、友人とランチを楽しんだり——。
そんな日々を過ごしていると、自然と「どんな場面にもフィットするバッグ」が欲しくなります。軽くて、丈夫で、どんな服にも合って、ふとした瞬間に「持っててよかった」と思えるようなもの。今回ご紹介する「HALLIE ベーシックジップトートM」は、そんな理想をぎゅっと詰め込んだような存在です。
手持ちにも、肩掛けにもなる2WAY仕様。A4やノートPCもすっきり入って、移動が多い日も快適。そして何より、使うほどにしっとりと馴染んでいくレザーの質感が、日々にささやかなときめきをくれます。
このレビューでは、試してわかった「頼れるポイント」や「嬉しい工夫」、そして、毎日使いたくなる理由を、丁寧にお届けします。
”軽さ”からです。最初に手にしたとき、「あ、軽い」と思わず声が出て、そこから気になり始めて選びました。見た目はしっかりとしたサイズ、そしてレザーなのに、肩にかけても不思議なくらい軽やか。素材には、軽さと丈夫さを兼ね備えたREN(レン)オリジナルのレザーが使われていて、使うほどにやわらかく体に馴染んでいきます。
13インチのノートPCも、A4書類も、ペットボトルもすっぽり入る収納力。
大きく開くファスナー付きの口元や、仕分けに便利な内ポケットなど、使い手の視点で考えられた工夫が随所に詰まっています。
気に入っているのは、ショルダー。このように開け口に互い違いについているので、体にフィットして持ちやすいだけでなく、荷物も取り出しやすいです。
▲ファスナーは、側面の生地を巻き込むことなくスムーズに開けられます。
また、スベスベしている表に比べてショルダー裏側はスエード調になっており、肩にかけてもツルッとずり落ちにくくなっています。
マチ付きで奥行きのあるものも安心して入れられますし、柔らかいレザーなので中身に合わせて形が変わります。仕事帰りにスーパーへ寄ったり、週末に家族でお出かけしたりと、そんな「仕事とプライベートがつながる毎日」に寄り添ってくれるのが、このHALLIEの2WAYトートです。
そしてもうひとつ、大きな魅力はその見た目。
シンプルで上品なデザインは、スーツにもカジュアルなワンピースにもすっとなじみます。
「きちんと感」と「こなれ感」がちょうどよく同居していて、あらたまった場面にも、ふとした休日にも違和感がありません。気づいたら毎日のように使って、まるで何年も愛用しているようなバッグは、手にするほどにその価値を感じられるのも嬉しいところ。
▲ファスナー付きだから、倒れても安心。
これひとつあれば、バッグを使い分けなくてもいい。そんな安心感が、忙しい日々の味方になってくれるのです。
新しいバッグを使い始めたときの、あのピンと張った緊張感。でもHALLIEのトートは緊張感というより、不思議と最初から自分のもののような安心感があります。なめらかで、やわらかく、手にすっとなじむレザー。これから時間をかけて付き合いたいと思わせてくれる、自然な持ち心地です。
HALLIEに使われているのは、RENが独自開発した軽量ピッグスキンレザー。薄くても丈夫で、布のようにしなやか。日常使いにちょうどいい強さがあります。
何より魅力的なのは、その経年変化です。使い込むごとにツヤが増し、色味もほんのりと深みを帯びていく様子は、毎日のなかのちいさな楽しみになります。実際の変化はどうなっていくの?ということで、ここに、ZUTTOスタッフが愛用中のHALLIEレザーが集まりました。
半年愛用したトートと、4年愛用したポーチ。ピッグスキンはもともと色の個体差があるバッグなので、今回は艶に注目してみていきたいと思います。
新品はマットな質感なのに対し、4年愛用したポーチはタマゴのような綺麗なツヤがあらわれています。特に角ではその違いも顕著。
「今日も持って出かけたい」と思わせてくれる理由は、“劣化”ではなく“成長”していく素材だから。合成皮革のように剥がれたり、色褪せたりしない、美しい経年変化です。
気づけば、くったりと肩になじむフォルムに愛着が湧いて、多少のひっかき傷さえもその人らしさとして魅力になっていきます。そんなふうに「共に過ごす時間」が、バッグに少しずつ表情を与えてくれるのです。
買って終わりではなく、使いながら育てていく。それが、このHALLIEのトートと付き合ういちばんの楽しみ方かもしれません。