エプロンは、お料理の際はもちろん、庭仕事やDIY、
お稽古ごとや子どもと遊ぶ際など、実は様々なシーンで使える作業着。
でも探してみると種類が多くて、どれを選べば良いものか…と迷う方もいらっしゃるはず。
今回はエプロンの特徴にフォーカスし、自分に合ったエプロン選びのヒントをご紹介します。
もともとエプロンは、上流階級が身につける装飾品として知られていました。
レースや宝飾品で飾り立てたものが多く、飾りエプロンと呼ばれるように、
ファッションの一部として考えられていたのだそう。
日本では、昔から割烹着がお料理やお掃除の際の作業着として広く普及していましたが、
昭和中期に海外から輸入されたエプロンがファッション性の高い作業着として登場し、
汚れを防ぐという実用性も相まって、人気を呼ぶようになったと言います。
エプロンは一般家庭以外でも使われることの多い作業着。
身近にはカフェやレストランのスタッフが身につける制服でしょうか。
ウエイターやウエイトレスが着ていると、清潔感がありきちんとしたイメージを感じます。
実際、「ギャルソンエプロン」と呼ばれるエプロンは、
そもそも「給仕人が身につけるエプロン」という意味合いがあるので、
給仕人が使っていたエプロンが徐々に一般家庭へ浸透してきた、と考えるのが自然ですね。
その他にも、漁業や農業、自動車整備に携わる方や、保育や介護の現場でも、
衣類や肌への汚れやケガを防ぐための作業着として重宝されています。
エプロンの役割には、まず第一に汚れを防ぐことがありますが、
体にフィットし身動きを取りやすくするのも大事なポイント。
エプロンの紐をきちんと結んで身につけると、衣服がぴったりと体に沿い、
腕を伸ばしたり、足を曲げるといった動作が楽になります。
また、エプロンには胸や腰にポケットが付いているものも多く、収納力が高いのも特徴。
手軽に着ることが出来て作業がしやすく、
さらにデザインも豊富というのがエプロンの魅力なのですね。
さて、エプロンは作業に持って来いの衣服とご紹介しましたが、
選ぶ際にはどんな点に注意すれば良いのでしょうか。
まず確認しておきたいのが、エプロンのサイズと形。
ZUTTOで取扱いのあるエプロンには下記のような種類があります。
フルエプロン・カフェエプロン・ミディエプロン・ウエストエプロン・ギャルソンエプロン…
名前だけですとそれぞれにどんな違いがあるか分かりにくいですが、
簡単に言うと、フルエプロンは胸から膝まで長さのあるエプロン、
それ以外は腰から膝(もしくは足首)まであるエプロンと、長さに違いがあります。
また、それぞれ紐の長さやポケットの位置が異なってきますので
その辺りを詳しく見ていきましょう。
フルエプロンは全身をカバー出来ることから、
汚れを気にすることなく、幅広いシーンで活用が出来ます。
11号綿帆布を使用したJoBu(ジョーブ)の
ロングエプロン(コットン帆布)は、程良い硬さと厚みのあるエプロン。
破ける心配のない高い耐久性と、使っていくほどにしなやかに変化していく風合いが魅力です。
首紐をかけて、腰紐はぐるっと前でくくるタイプ。
生地の横幅は大きめで、紐も比較的長めに作られていますので、
男性の方もお選び頂けるサイズ感です。
こちらはBERTOZZI(ベルトツィ)のフルエプロン。
職人の手によって施された木版プリントが素朴な味わいを出すエプロンです。
JoBu(ジョーブ)のフルエプロン同様、腰紐を前で結ぶタイプですが、
注目ポイントは首紐を自分で結べる点。
前身頃の長さを自分で調整できるので、背が高めの方も低めの方も選びやすいという特徴があります。
首紐が長すぎて、前身頃が下にズルズルと下がってしまう…という心配がないのは嬉しいですね。
Yarmo(ヤーモ)のビブエプロン(Bib Apron)は、色によって腰紐の長さが異なります。
Indigoは長めの紐なので前にくくり、Off Whiteは後ろで結んで、と違う表情をお楽しみ頂けます。
胸と腰にはポケットが付いており、ビニール袋を入れたり、ペンを入れたりと
お料理中や作業中に意外と必要な収納場所を確保してくれます。
さらにビブエプロン(Bib Apron)は、重量が約150gと格段に軽いのです。
しっかりと目の詰まった綿生地なのに軽量で動きやすいという
エプロンにあって欲しい希望が叶えられています。
続けて、腰から膝(もしくは足首)まで長さのあるタイプのエプロンを見ていきます。
カフェの店員さんのイメージがある、膝上までの長さのものは、
カフェエプロンやミディエプロンといった名前が付いています。
もともとカフェの制服としてベストとセットにして使われていた経緯があるので、
腰から膝上までの長さになっています。
胸元の汚れが気になる際にはフルエプロンをおすすめしますが、
洗い物をする際など、お腹から下の汚れが気になる場合は、カフェエプロンがちょうど良いサイズ感。
何より、腰にくるりと巻くだけなので、エプロンを着ることでトップスにシワがよるかも…といった心配や
首紐も結ぶ(掛ける)という一手間が省けるので、コンパクトに手軽に身につけられるのが特徴です。
上記はfog linenwork(フォグリネンワーク)のリネンミディエプロン。
薄手のリネンで軽く仕上げられており、気兼ねなく水洗いが出来るので毎日使いにぴったり。
前でリボン結びした様子は、カフェの店員さんさながら、とてもファッショナブルです。
こちらは、カフェエプロンより少し丈が長めのギャルソンタイプ。
例えば調理中に食材を誤って落としてしまった、
というときにも、足首まで長さがあれば衣服を汚すことがなく安心。
さらに男性の方も選びやすいのがこのサイズです。
Yarmo(ヤーモ)のWaist Apron(ウエストエプロン)は、
イギリスの漁業に携わる人々のためのエプロンを作っていたいう背景もあり、
身軽さ、足さばきの良さ、お手入れのしやすさが抜群です。
保温性・耐久性の高いツイルコットン生地を使用し、織り目が斜めになった「綾織」と呼ばれる織り方で、
少し厚手の生地感と、程よく柔らかさのある肌触りが実現されています。
しっかりとした生地なのに、女性でも重たさを感じず歩きやすい仕様です。
また、腰紐は伸縮性のある長めの平紐。
ぐるぐるとラフに腰に巻いても様になる姿は、
ワークウエアブランドならではのスタイリッシュなデザインの賜物。
ポケットがなくても紐にクロス等を下げて作業も出来るので、
エプロンの使い道が広がりますね。
同じく、Yarmo(ヤーモ)のトレーズエプロン(Trades Apron)は、
膝上の非常にコンパクトな短めサイズ。
短いエプロンの使い方に迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、
例えば、お裁縫や編み物など、膝の上で針や糸といった細かいものを広げて作業したいときや、
動きやすさを重視したい庭仕事におすすめ。
まるで衣服の一つのように、身につけていることさえ忘れそうなほど軽量です。
Yarmo(ヤーモ)のエプロンは、使っていくうちに
徐々に生地が柔らかくなっていき、インディゴの色合いも変化していきます。
丁寧な縫製技術と経年変化も楽しめるエプロンです。
ZUTTOでお取扱いのあるエプロン、意外と種類がありましたね。
自分に合うエプロンをお探しの方に少しでもご参考になれば幸いです。
最後に、エプロンのお手入れ方法もご紹介します。
エプロンはご自宅で洗濯が可能なものがほとんどですので、
定期的にお洗濯することをおすすめします。
汚れが特に気になる部分は、先にこすり洗いをしてから洗濯機へ。
洗濯機に入れる際も、汚れている部分を表に出して洗うようにしてくださいね。
また、紐が長いエプロンは洗濯用ネットに入れ、
色が濃いものは色落ちや色移りの恐れがあるので、別洗いをおすすめします。
清潔感が重要でもありますので、複数枚を使うこともおすすめです。
身にまとうたびに「さあ、がんばろう」という気持ちにさせてくれるエプロン。
日々の様々な作業のシーンにぜひご活用ください。