日本の児島帆布を使用し、バルカナイズド製法によって
製造しているスニーカー、PRAS。
通常は生成りや黒など、単体無地のアッパーですが、
今回は特別仕様、数量限定の「生成りと墨の縞模様スニーカー」をご紹介します。
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数量限定のSHIMA(縞)スニーカーは、PRASとハネルカとの
コラボレーションにより生まれました。
ハネルカは、PRAS同様児島帆布を使用したトラベルバッグなどの
企画・製造を行っているブランドで、そのハネルカの定番デザインである
SHIMA(縞)をPRASのスニーカーに取り入れたのです。
アッパーに使用している帆布は、国内帆布の70%を
製造する岡山県倉敷で作られる児島帆布です。
帆布は撚り合わせた綿糸を織った平織りの厚い布のことで、
通気性が良く丈夫、使い込むほどに味が出てくるのが特徴です。
そんな児島帆布、スニーカーのアッパーに用いることを計算し
通常の10号帆布(12.6oz)より経緯の糸の密度を
少し落とし、縫製に最適な生地厚にしています。
そのオリジナルの帆布に、風合いのある墨色で縞模様が描かれます。
創業100年を超える京都の染工場にて完全手作業で染められているのです。
<染めの工程>
1.染める色が決まると、グラム単位で材料を計量して、混ぜ合わせて調合していきます。
2.傾斜した台に帆布を貼っていきます。ぴったりと、皺が寄らないように、
そして生地の目が歪まないように丁寧に行います。
3.ステンシルのように、模様が切り抜かれた型の上から、
掻きヘラで染料を乗せていきます。
ムラや染められてない場所を作らないよう一気に染め上げていきます。
この作業を捺染(なっせん)と言い、長い生地に連続する模様を描く際は、
1回1回型をずらしながら、柄がつながるように工程を繰り返します。
熟練された職人さんの存在が欠かせない技術ですね。
4.染めを終えたら熱処理を施し、捺染した柄を帆布に定着させます。
染められた墨色は、真っ黒ではなく所々かすれ、
風合いのある素敵な染めに仕上がっています。
デザインのインパクトはありますが、帆布の生成り色と馴染み、
定番のデニムとの相性が抜群だったり、
女性であればロングスカートの足元にチラッと縞模様を見せても良いですね。
靴:PRAS/SHIMA SHELLCAP LOW BLACK
リュック:STANDARD SUPPLY/DAILY DAYPACK NAVY
靴:PRAS/SHIMA SHELLCAP LOW OFF WHITE
ニット:C.T.plage/YAK タートルネック(近日販売開始予定)
バッグ:TRICOTÉ/パイナップルバッグ(近日販売開始予定)
幅の太い縞模様にすることで、1足ごとに左右それぞれ柄の出方が異なり、
唯一無二の表情を持ちます。どんな組み合わせの縞模様が届くかは、
楽しみにお待ちください。
ラバーカラーはオフホワイトブラックの2色です。
生成りの優しい色や風合いを引き立てるオフホワイトと、
足元をきりりと引き締めるブラック。
どちらのサイズも22cm〜27cmまでご用意がありますので、
女性男性どちらにもおすすめのデザインです。
PRASスニーカーの最大の特徴は、その製法。
バルカナイズド製法と呼ばれ、スニーカーのアッパーと
ソール部分の圧着方法のことを指します。
アッパーとソールを、まだ固まっていない生ゴムで
成型し、専用の釜で高温の圧力を加えながら、
硫黄(いおう)などの加硫剤で反応させてゴムを硬化、
圧着させていく方法です。
これにより帆布のアッパーとゴムのソール、
異なる素材を強力に圧着させ、しっかりと一体化させることが出来ます。
「靴」には、それに適した耐久性を求められる材料・部品が必要です。
適切な配合で練られた生ゴム、裏地をゴム糊で張り合わせた表生地、
キャンバスを挟み込んで強度を持たせたゴムテープ、ひとつひとつの
部品を丁寧に作り上げています。
平面に切り出された各パーツを、立体的に縫製していくのは
熟練の技を持つ職人たち。1人の職人が様々な工程の技を
習得する多能工化により、生産効率の向上や技術の継承に
つなげています。
縫製されたアッパーを足型のラストに沿わせて吊り込み、
ソールを付けてシューズ全体にゴムテープを巻きます。
微妙な力加減を必要とするこの工程は人の手でないと
完成品に影響が出るほどだと言います。
1足1足吊り機にセットします。
専用の釜に入れ、120℃で70分間、高温の熱と圧力を加える
工程を「加硫=バルカナイズ」と言います。
釜に入れる前の生ゴムの状態から、弾力性のある
ゴムの性質を得て釜から出てきます。
アッパー部分が生成りの帆布なので、
履くうちに汚れは目立ってきます。
キャンバススニーカーはちょっとくらい汚して、
こなれた感じで履きこなすのがかっこいいと
思う人も多いので人それぞれですが、
靴は壊れたからという理由よりは、
「汚くなってしまった・形崩れがひどい」
という理由で履けなくなってしまうことのほうが
多いので、長く履き続けることを目指す場合には
きれいに使用することを意識したほうが良いですね。
【履いたあとには】
・靴ブラシで簡単にホコリを落とす
・つま先のゴム部分が汚れていれば、濡れ雑巾で拭く
【目立つ汚れがある時には】
バルカナイズドのスニーカーは水洗いが可能です。
1.靴紐を取り、水またはぬるめのお湯につける。
2.靴用洗剤または中性洗剤で洗い、汚れのひどい部分は
ブラシや歯ブラシなどで落とす。
3.充分にすすぎ洗いをする。
4.脱水後、新聞紙等で形を整え風通しのよい日陰で乾燥させる。
コツは3番のすすぎです。洗剤をすすぎ切れないと
シミになる恐れがありますので、しっかりと。
4番の乾燥は、必ず陰干しで行ってください。
メーカーに伺うと、基本的にはガンガン洗って問題ないとのことです。
そして長持ちさせるコツはずばり洗うことなのだそう。
アッパーが帆布なので、ある程度履いて汚れたら洗うことで
帆布の目が締まり、洗わず履き続けるよりも比較的長持ち
するとのことでした。