寝る時に、何を着て寝ますか?
パジャマ、スウェット、ジャージ、Tシャツ。
人それぞれに好みやこだわりがある「寝間着」ですが、
安眠のためにはやはりパジャマをおすすめしたい。
眠りのための洋服であるパジャマには、
そう言われるだけの理由があります。
コットンフランネル素材のパジャマならば、
着た時のひんやり感もなく天然素材ならではの良さも。
安眠のために何をすべきか、ということを考えた時、
まくらの高さを考えてみたり、寝る30分前から部屋を暗くしておいたりと
様々な方法が提案されていますが、その中でも欠かせない要素は、
「何を着て寝るか」ということ。
肌に直接触れるものとして、安眠のために関係がないとは言えませんよね。
スウェットやジャージなどの部屋着をそのまま寝巻きとして
使用している方も多いかもしれませんが、
おすすめしたいのはやはりちゃんとしたパジャマを用意すること。
その理由は、
・パジャマは寝るための衣服として作られており、ゆったりと作られ余計な締め付けがないこと。
余裕のあるサイジングやゆとりというのは、血流を止めない作りとも言えますね。
・寝ている時に大切な「寝返り」をうちやすいように生地は薄め。
・天然素材のものであれば通気性や吸水性も良く、不快さを感じにくい。
快適な環境でリラックスすることで、眠りを誘うのだとか。
・寝る前にパジャマに「着替える」ことで自然と眠りのためのスイッチが入る、
「入眠儀式」の効果があるとも言われています。
こういった理由を見てみると、昔から存在するネグリジェのような
スリーパーや浴衣は理にかなっているのですね。
逆に言えば、ルームウエアやTシャツ、スウェットは、
「眠り」のためのものではないということ。
不調を感じていない時はあまり気にすることはない「睡眠の質」ですが、
大げさに言えば今後の健康のことを考えると、無視出来ない大事なことですね。
パジャマで寝ることの大切さを知った上で、
では今、この冬の睡眠を快適にするパジャマとは。
パジャマの素材として適しているのは、薄手で汗をよく吸収する
コットンやリネンなどの天然素材であると先述しました。
夏の素材のイメージが強いコットンですが、
加工によって秋冬でも暖かく強い味方になってくれます。
それがコットンフランネルという素材です。
同じコットン100%といっても、加工の仕方によって
随分とその肌触りに違いがあります。
例えば、ビジネスで着るようなパリッとしたシャツ生地は
薄手で、サラサラとした触り心地。
男性は1年中着ますが、女性がカジュアルシーンで
着用するならば季節は春夏が多いですね。
冬に着用するとどうしても冷んやりとします。
対して、コットンフランネルはコットン生地を
起毛させて毛羽立たせ、生地に保温性、耐久性をもたらした素材。
秋冬に着るチェックのフランネルシャツ(ネルシャツ)を
お持ちの方も多いかもしれません。
同じコットン100%でも、着た時の冷んやり感や
肌寒さはなく、ふかふかと柔らかく暖かです。
着心地が軽いことも特徴で、寒い時期のシャツや
パジャマ用の生地として多く用いられています。
フランネルとは元々、起毛されたウール織物のことを指していました。
ウールの場合、冬用のメンズビジネススーツの素材として
用いられることが多いようです。
その、ウールのフランネル生地をコットンで似せて作った
織物のことを、コットンフランネルといいます。
片面のみを毛羽立たせたものを「片面ネル」、
両面毛羽立たせたものを「両面ネル」と区別していたり、
フランネルには実は様々な種類があるのだとか。
もちろんコットンなので、吸水性の良さと
洗濯の手軽さは変わりません。
寒い冬でも、睡眠時の暖かさ・快適さがある
コットンフランネルは、パジャマの素材として適していると言えます。
そんなコットンフランネルを使用したパジャマ。
ご紹介する2ブランドは素材だけでなくシルエットや着心地も考えられています。
Villond(ヴィヨン)
日本のブランド、Villondは先染めシャツ生地をメーカーに提供する
生地卸問屋が立ち上げたものです。
生地を熟知した問屋が睡眠に適した素材を厳選し、
独自のシルエットのパジャマを生み出しています。
シリーズによってサルエル風のパンツデザインや
ゴムシャーリングになっていたりと特徴がありますが、
共通しているのは適度にゆとりのあるサイズ感や、着やすさ。
股下が深めで、太もも周りにゆとりがありますが、
足首に向かってすっきりとした形になっていくことで
寝返りの時の足さばきの良さを考えています。
どこかかわいらしさも感じるVillondのパジャマですが、
メンズサイズもご用意しています。
また、シリーズにより共布の収納巾着袋が付属しているので、
旅行や出張先にも持っていきたくなるパジャマです。
MAGEE CLOTHING(マギークロージング)
MAGEE CLOTHINGは150年前にアイルランドにて
ファブリックからスタートしたブランドで、パジャマだけでなく
カジュアルウェアやニットなども手がけています。
現在ZUTTOでご紹介しているのは、そのナイトウェアシリーズ。
ブランドのデッドストック生地を使用したワンピース型の
ナイトシャツで、パッケージには
“Grandfather Nightshirt”(おじいちゃんの寝間着)と書かれ、
伝統的なデザインのパジャマが今では男性も女性も子どもにも
広がっている様子が分かります。
昔の映画で、男性がナイトキャップとともに着ている
ワンピース型のパジャマのイメージそのままで、
とてもかわいらしい印象です。
身長157cmのモデルが着用するとふくらはぎ程の長さで、冬でも安心。
寝ている間に裾が上がってきて、寒い!という心配も少ないですね。
下にレギンスを履いても、1枚でも。
チェックやストライプなど、伝統的な柄が多く
ほっこりするような、安心する色合いも魅力です。