収納というのは、モノをいかに整理しかつ空間を効率的に使うことが出来るかがポイント。
使いにくい収納や動線はストレスにつながるので、大げさに言うと
生活の質にも関わってくる問題です。
今回ピックアップするのは、収納アイテムの中でも「かご収納」と「布製の収納」。
それぞれの利点から、活用場所や収納するアイテムなど、適したモノをご紹介。
これを機に、ご自宅の収納を見直してみませんか?
かご収納、布収納、まずはそれぞれのメリットから。
・かごのメリット:通気性があり、中身の確認も容易
・布のメリット:柔軟性があり、高さや幅の調整が可能。収めたい場所に収められる。
【かご収納】
竹、籐、ワイヤーなど様々な素材が揃うかごですが、
そのどれもに共通しているのは、編んでいるからこそのメリット「通気性」です。
野菜などの食材から、革小物まで保管の際に湿気を嫌い通気性の
確保が必要なアイテムは案外多いものです。
それらの保管に適しているのが、かご。
また、かご収納は視認性の良さも特徴の一つ。
何が入っているかよく見えるので、子どもがお片付けを覚えるのにもぴったりです。
【布収納】
かごに対して、布製の収納の一番の利点は柔軟性。
ものによっては、折ったりして高さの調整が出来たり、
少し幅の狭い場所でもくしゃっとさせて置くことが出来ます。
その特徴を活かして、大きいボックスの中の
仕切りとして使うことも出来ますね。
かご、布(帆布)、どちらも丈夫で長く愛用可能な素材ではありますが、
ともに使い勝手良く愛用するためには
置く部屋や場所(床置きなのか・棚に入れて使うのか)、
用途によって適した素材とサイズを確認することがポイントです。
つまり、入れるものや置く場所を前提に収納用品を探すのが一番良いのです。
もちろん、その後のライフスタイルの変化で入れるものは変わってくるので、
その場合を想定して「様々な場所で使い回せるか」という点も大事ですね。
かごで保管したいものといえば、根菜類。
じゃがいもやさつまいも、玉ねぎ等は冷蔵庫には入れずに、
かごに盛って光のあたりにくい場所へ。
収穫かごは、その名の通り収穫した野菜や花を入れて運ぶ用のかご。
大きく開いた口によって中身がよく見え、足りない食材も一目瞭然です。
大きな持ち手や、舟形でコロンとしたかわいらしいデザインは
キッチンに置くだけで存在感がありそうです。
ガーデニングの本場イギリスで愛されている園芸ツールブランド
Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の製品は、庭先のお手入れや
趣味のガーデニングをより楽しくしてくれるツールです。
加工技術に優れている熟練の職人によって一つ一つ丁寧に
作り出されている点も、どこか愛着をもつ理由かもしれません。
ガーデニングの国イギリスで最も品質がいいといわれているツールは、
世界中のガーデンニング専門家も愛用するほどの信頼ある製品です。
こちらの少し口がすぼまった形状のかごは、熊本県で作られる「磨き買い物かご」。
食材のお買い物用に作られていることもあって、
とても機能的で通気性が良く、底が丈夫なのが特徴です。
様々な場所に置いたりすることを考えてしっかりと丈夫に編み込まれています。
もちろん、スーパーでのお買い物に持って行っても良いですし、
キッチンで食材の保管場所にするのも最適です。
磨き買い物かごと名前が付けられているのは、
素材の竹を割いたあと、一本一本丁寧に磨きをかけているから。
それによって艶を増した竹かごは、見ていて惚れ惚れする美しさです。
さらに使い続けていくうちに、飴色に変化していくという楽しみもあります。
お醤油やお酢、塩、砂糖など調味料等のストックも
キッチンでの保管が必要な食材の一つ。
品質を損なわないためにも、直接光にあたらないように保管するのが
良いのですが、戸棚の中に入れるにもなかなか場所がない、という場合も。
BACSACのガーデニングポットは元々は植木などを入れるための
鉢カバーですが、こうした収納にもおすすめです。
厚手の生地なので、割れ物の瓶を入れておいても安心出来ますね。
重い鉢植えを入れるためのものなので、耐久性もあり、
移動させたい時は持ち手を使って。重い調味料類を入れていても
底が破れる心配はありません。
BACSAC(バックサック)のコンセプトは
「どこにでも自然のある暮らしを広げる」。
BACSACが生まれたフランス、特にパリでは、グリーンを育てたくても
住居にはガーデニングを楽しむだけの充分なスペースをとれないことが多く、
マンションの窓のちょっとしたスペースに鉢を引っ掛ける程度しか出来ません。
それでも、スタイリッシュに植物のある暮らしを楽しんで欲しいという
想いからBACSACが生まれたのです。
キッチンで使用頻度の高いクロスなどは、JOBU(ジョーブ)の
モノイレに入れて収納。
小さいサイズを使えば、戸棚や引き出しの中にも収まるので
すぐに取り出して使える場所にスタンバイさせておきたいですね。
JoBuのモノイレは袋の上側を折り返して縫製することによって
生地が二重になっているので、くたっとすることなくしっかり自立します。
また、口が広く出し入れしやすいので、よく使うものの収納に便利です。
張りのある帆布素材とはいえ布製なので、口を折り返して高さの調節が可能です。
入れたい場所に合わせて形やサイズを微調整出来るのはとても重宝しますよね。
子どもが小さいと、おもちゃやぬいぐるみをリビングに出して遊ぶことが多いもの。
子どもが自分で出して仕舞うことを考えると、フタが付いていなくてポンポン入れられて、
かつ出しっぱなしOKの収納が一番子ども目線で使いやすいのですが、
そんな収納の願いを叶えるのがツルヤ商店の籐バスケットです。
ツルヤ商店は昔から籐を用いて家具や収納用品を作っているメーカーです。
旅館に置いてあるような脱衣カゴなど、籐というと和のイメージが
強いのですが、ツルヤ商店の籐製品は無塗装でまるで白木のような雰囲気。
そのため、北欧家具のような雰囲気を持ち、現代のリビングにも合う
佇まいをしています。
製品づくりでは、「曲げる」「巻く」「編む」すべての工程が
手作業であるために、人の温もりを感じる藤バスケットです。
また、ツルヤ商店の製品は、日本人の繊細さが、作りの頑強さになり、
耐久性があり、想像以上に丈夫で長持ちする製品です。
雑誌・新聞・絵本などはマガジンラックに、という収納もありますが、
使わなくなった時のその後の使い回しを考えると、
かごに入れてざっくりとした収納がおすすめです。
公長齋小菅の竹かごは深さのある四角いかご。
雑誌や絵本が折れることなく、安定感のある置き方が出来ますよ。
竹を細かく割って作られた竹ひごは、折れにくく、しなりが良いため、
かごの原料として重宝されています。
白竹の表皮をそのままに活かして作られています。
滑らかな手触り、たくさん物を入れても壊れない安心感、
そして何より、竹という自然素材から温かみを感じることが出来ます。
竹は古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた素材で、自然からの贈りもの。
公長齋小菅は、その素材で工芸品や暮らしの道具を作り、
生活文化を豊かにしたいと考えています。
時代を越えても変わらない価値観や、感性などを忘れる事なく、
ものづくりに取り組んでいるのが、公長齋小菅の魅力です。
KORBO(コルボ)のステンレスバスケットは、他の素材のかご類と
比べて水に強いので、例え汚れても洗えることが魅力です。
そのため、洗濯道具や掃除道具の保管に適していて、気兼ねなく
ラフに使える点が良いですね。
1922年の誕生以来、スウェーデンの家庭でものを運ぶのに使用され、
信頼し得る美しいツールとして愛用されてきたKORBO(コルボ)のワイヤーバスケット。
溶接はせず、職人が1本の長いワイヤーで編んで作るので継ぎ目がありません。
耐酸性のステンレス鋼を使用しているので、錆びにくく、
環境に左右されることなく長く使うのに適しているのです。
本国スウェーデンでは、漁業や農業など、過酷な産業の場で使われる他、
一般の家庭でも洗濯物や子どものおもちゃを入れて収納雑貨として
広く愛用されているのだとか。
タオルやトイレットペーパーなど、
かご類に入れた時の引っ掛けが気になるものはJoBuのモノイレに。
Lサイズを選べば収納力はぐんと上がり、中に入れるものの形状に
合わせてフォルムを決められるのが使い勝手の良さです。
帆布の持つ強さ、工業用品や仕事の道具としてだけでなく、
日用品などの身近な存在として、倉敷帆布の自然素材のままの魅力を
感じてもらえるよう、発信しているJoBu(ジョーブ)。
最高品質の帆布生地を、現代に合った生活道具へと仕立てる
そのものづくりに、こだわりを感じます。
収納用品は、一度中身を入れると、ものの出し入れはあるものの
ずっと何かしら入っていることが多いので、隙間からほこりや小さな
ゴミが入って底に溜まりがちになります。
収納用品自体を綺麗に長く使うためには定期的に中身を全て出して、
ホコリやゴミを取り除くことが大切です。
▼竹や籐かごのケア
カビの原因になりますので湿気が溜まる場所での使用・保管中を避けてください。
普段のケアは柔らかい布巾で乾拭きを行います。
万が一カビが生えてしまったら、固く絞った布巾で拭き、
しっかり乾燥させてからまたご使用ください。
▼布製収納アイテムのケア
布の目にホコリが入ると取り出しにくいので、裏表をひっくり返して
ブラシで汚れをかき出してください。
汚れが付いてしまった場合は固く絞った布巾で叩いて落としてください。
干す時は、通気性の良い場所で日陰干しします。