毎日の生活の中で持ち歩く小物は自分の中で定番となっているものも多いのでは。
それでも時には小物を変えることで、普段とは異なる印象を作ったり、気分までもプラスにさせてくれる可能性も。
今回はそんな小物をサイズや組み合わせといった点からご提案します。
男性にとって、定番のファッションアイテムのひとつ、ネクタイ。今ではノータイファッションも広がりを見せているものの、やはりスタイルに合うネクタイを締めた姿は素敵なものです。それでも、意外と実際につけてみないと自分に似合うか分かりにくいのもネクタイ。選ぶポイントは色・柄です。
ネクタイの生産量日本一といわれる、山梨県富士吉田市に創業したHADACHU ORIMONO(羽田忠織物)。国内ではたった1軒しかなくなったネクタイの紗織りや、シルクの持つ素材感にこだわったジャガード織りを中心に産地の職人と新しい生地の開発に取り組むHADACHU ORIMONO(羽田忠織物)はビジネスシーンではもちろん、どこか遊び心のある、気軽に身につけられるネクタイを作り続けています。
ネクタイを選びにくいと感じたら、まずは「ダークカラー」を中心に見ていきます。
黒白のモノトーンや、暗めの青や緑はスーツに合わせやすく、程よく全身に色味を取り入れることができます。さらにストライプや単色といった、シンプルな柄を選んでみます。
ネクタイ ストライプ(ネイビーNTM-385)
これでまずはひとつのコーディネートが出来上がり。ストライプとはいえ、細いラインが映えるデザインで、全身を引き締めて見せてくれます。続いて少し特徴のある色と柄を選んでみましょう。
ネクタイ ブルー(ストライプ/ブルーNTM-416)
ストライプ柄に赤と青を取り入れた、トリコロールの色合い。
ストライプの太さが色によって異なるのもポイントです。爽やかなブルーに赤をアクセントに入っているので、より顔周りを明るく見せてくれる効果があります。ネクタイを締めていても、涼しげな印象ですね。
ネクタイ レッド・ブラウン(チェック/ブラウンNTM-336)
こちらは、茶系のグラデーションにチェック柄を施したもの。青や赤といった色に比べてより落ち着きを作ってくれるのが茶色。チェック柄はストライプ柄より、より洒落っ気のある印象を作ってくれます。パーティーシーン用に、タイピンや胸元のハンカチと合わせてコーディネートしてもおしゃれですね。
合わせたシャツ:メンズ ロングスリーブB.D.シャツOXFORD
ネクタイのほかに、男性にとって欠かせないファッションアイテムといえばベルトとサスペンダー。
パンツを支えるベルトは普段トップスに隠れることも多いため裏方なイメージが強いですが、ふとした瞬間にちらりと見えることも。せっかくならばベルトをワンポイントとして見せる装いはいかがでしょうか。
合わせたもの:
Thomas Shortクルーネック ニットTシャツ(Latte)
メンズ デニムパンツJackson 320 Rigid/Indigo
一つは持っていたい革製ベルト。
ARTS&CRAFTSのFIELDER MESH BELT(フィールダーメッシュベルト)は
手作業で編み込まれたイタリア製のオイルベンズレザーを使用。
太く丁寧に編み込まれていくことで耐久性を増し、
手に取るだけでもその丈夫さが分かります。
ブラウンのレザーに真鍮のバックルを取り付けることで趣ある風合いとなり、
使っていくほどに味が出てくる存在に。
休日ファッションにもぴったりなFIELDER MESH BELT(フィールダーメッシュベルト)は
シンプルなTシャツとデニムとも相性良く馴染んでくれます。
トップスをボトムスに少しだけ入れてベルトを見せるようにしても良いですし、
上に上着やシャツを羽織ったりと着まわししやすいので、
この組み合わせを基本としても良いですね。
ベルトだけでなく、サスペンダーも差がつく小物です。最近ではフォーマルな場面だけでなく、カジュアルなスタイルのアクセントとしても取り入れられていますね。
200年近くに渡りサスペンダーを作り続けているイギリスの老舗ブランド、albert thurston(アルバートサーストン)のサスペンダーは、おしゃれを楽しむ男性へのギフトとしても喜ばれるアイテムです。
定番のブラックに加え、ドットなどの柄ものもおしゃれ度がぐんとアップします。
さて、手元のアイテムと考えると思い浮かぶのが腕時計。
スマートフォンも主流になった現代ではありますが、
時刻は時計で確認するという方も多いのではないでしょうか。
毎日身につけるアイテムだからこそ、腕時計は自分に合った
長く使えるものを選びたいものです。
イギリスのメンズファッションブランドTENDERを手がけるデザイナーと
アンティーク時計を知り尽くした日本の熟練職人の協業により生まれた
GS/TP(ジーエスティーピー)。
1930〜40年代に作られていた小口径フェイスの腕時計を作り出しています。
クオーツブラックダイアルQMD01Bは、イギリス軍が
懐中時計に使用していたモデルを採用したもの。
直径28mmの小ぶりなデザインながら、
丸いドーム型の文字盤を持つことで視認性を高める効果もあります。
シルバー・ブラックのベースにイエロー・レッドの文字盤や
針のアクセントを付けていることで唯一無二の存在感のある
クオーツブラックダイアルQMD01B。
ビジネスシーンでも浮くことのない使い勝手の良さが魅力です。
こちらはケース、ベルトがともにブラックで統一された
手巻きブラックダイアルMMD02B。
毎日巻き上げていくことで針が動くという手巻き時計ならではの魅力とともに、
ベルトとケースの取り外しが可能なため、お手入れもしやすいという利点があります。
一見するだけで高い機能性と魅力が詰まっていることの分かる手巻きブラックダイアルMMD02Bは、
手元のおしゃれにもこだわりたい方へおすすめの腕時計です。
一切の無駄を省き、シンプルそのものの時計を体現した、
こちらはROSEBDAHL(ローゼンダール)のARNE JACOBSEN Watch CITY HALL。
建築家アルネヤコブセンが設計したCITY HALLに使われた掛け時計をモデルに
美しい文字盤の配置と、視認性の高さが光るアイテムです。
スチールケースには柔らかなカーフレザーが合わせられており、
誰の手にも優しく馴染んでくれます。
ケース直径が34mmと40mmと2サイズのご用意がありますので、
ペアギフトとしても素敵ですね。
ケースや文字盤のデザインが異なるだけで雰囲気までも変わるのが腕時計。
FHB(エフエイチビー)のCLASSIC F908YG-BKは時計づくりの本場スイスで生まれたシリーズ。
1960年代に考案されたヴィンテージモデルをベースとし、
文字盤には放射状に広がる筋目の入ったデザインで、
反射光が美しくきらめくサンレイタイプを採用しています。
華やかさと腕時計としての機能も忘れないCLASSIC F908YG-BKは
シーンを選ばず美しく手元にフィットしてくれます。
デザインがそれぞれの腕時計を特徴づけるのはもちろんですが、
同時に確認したいのがケースのサイズ。
ちょうど手首に乗る部分となるケースは、サイズによって異なる印象を作ります。
メンズの腕時計で主流となるケースサイズは直径38mm前後と言われています。
GS/TP(ジーエスティーピー)の28mmの小ぶりなサイズはアクセサリーのように自然に馴染む印象に。
逆にROSENDAHL(ローゼンダール)の40mmサイズは時計が存在感を放つので、
あえて手首を見せる服と合わせるとバランス良く決まります。
ご自身の好みのほかにもお持ちの服との組み合わせを考慮しながら選ぶことをおすすめします。
最後に小物のコーディネートをご紹介します。
毎日持ち歩くお財布やキーケース。改札で使う定期入れなど。
自分が使うものではありますが、実は人前に出すシーンも多々ある小物は
せっかくならば統一感を出して、装いにプラスとなるような
コーディネートを考えてみませんか。
お財布とキーケースなど、毎日使う小物にはおおよそ同じサイズで合わせて統一感を。
片手の手のひらに収まるbellroy(ベルロイ)のCard Pocket。小さく見えて、小銭、お札、カード類が全て収まる便利な存在で、
ファスナーが三面に付いているので、開封も楽々です。
合わせているのがCAMPBELL COLE(キャンベルコール)のキーラップ。「ケース」ではなく、「ラップ(包む)」がポイントで、鍵の取り出しやすさと他のものを鍵による傷から守る機能性を両立しています。
こちらも手のひらに収まるサイズ感。使ううちに柔らかく変化していくレザーの質感も楽しむことが出来ます。
ビジネスシーンにも多用する方が多い文房具は
相性の良い素材で組み合わせてみては。
こちらは上質な牛革を使った円柱型が特徴のSonnenLeder(ゾネンレダー)の
ペンケース(円柱タイプ)と本体に梨の木を採用したFABER-CASTELL(ファーバーカステル)の
エモーションウッド&クローム ボールペン。
革と木製の素材は落ち着きのある印象で、相性が良く、
小物でありながらも品の良さを感じさせます。
ペンとペンケースは日常的には脇役の存在ではあるかもしれませんが、
そんな小物にもこだわりを見せることが出来たなら、
使い手の心の余裕さえも垣間見える気がします。