ZUTTOでメンズウェアを取り扱う際に大切にしているのは、
丈夫さや長く愛用出来る飽きのこない
デザインであることと共に、
知ることで、着るのがさらに楽しみになるような
ストーリーがあること。
着るほどに自分のものになっていく、
定番アイテムをピックアップして
そのストーリーとコーディネートをご紹介します。
ーTOPSー
<万能白シャツ>
きちんとした印象にも、ラフな印象にもなる
万能なアイテム、白いシャツ。
こちらは、HAVERSACK(ハバーサック)という
日本のブランドのファッションブランドが作っています。
洋服を身につける道具と捉え、
形として独立して美しい物である事と、
人体と関わった時にどう見えるかの
2つの面から考え出される洋服は、
素材とパターンの魅力を最大限に引き出す
古典的デザインと丁寧な縫製によって生み出される形が魅力で、
飾り立てる服ではありませんが、
思わずじっと見入ってしまう様な完成度が追求されています。
素材は暑い時期にも爽やかに着られる
コットンリネンのレノクロスを使用。
レノクロスは生地に隙間が作られているので、
シャツの中を風が吹き抜けて涼やかです。
ヴィンテージによく見られるフロントラウンドテールは、
裾を出して着ても見栄えがするので、
1着で様々な着こなしに使えます。
<長く使えるコットン素材のジャケット>
同じくHAVERSACK(ハバーサック)が作る
コットンジャケット。
HAVERSACK(ハバーサック)定番人気のシングル3つ釦です。
夏向けに背抜きの軽い仕上げになっています。
生地はブランドがオリジナルで製作した
インディゴ染めのシアサッカー生地を使用。
生地表面に凸凹がある夏向きの生地のことです。
この凹凸により肌に触れる面積が少なくなり、
涼しく感じる構造になっています。
また、涼しさだけでなくシワになりにくいという利点があるのも
嬉しいですね。
<ポケット付きのTシャツ>
シンプルなポケット付きのTシャツ。
何にでも合わせやすい白は、
お出かけの時に迷わずに手に取ることが出来ます。
こちらはアメリカの老舗アンダーウェアメーカー
FRUIT OF THE LOOM(フルーツオブザルーム)が
作っています。
1871年アメリカのケンタッキー州で創業し、
プリント用Tシャツ市場でトップブランドとしての地位を確立。
古くからアメリカ人のライフスタイルに溶け込み、
この果実のロゴを知らない人はいない程で、
本国ではHanesと並んで、アメリカ2大Tシャツメーカーと
呼ばれているほどの定番ブランドです。
ーBOTTOMSー
<オンオフ使えるチノパン>
ベーシックで使いやすいチノパン。
合わせるトップスや小物によって、
オンオフどちらでも使える便利なアイテムです。
こちらはイギリスのファッションブランド、
Nigel Cabourn(ナイジェル ケーボン)が作っています。
デザイナーが長年に渡って所有する、
完成度の高い膨大なビンテージコレクションを元に
創作しているため、
トレンドに左右されることがないアイテム展開です。
「多くのものを消費し様々なことを
経験した後にたどり着く価値感 」
「トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて、
決して変わらないもの」というコンセプトを持つ 、
本物を求め続ける人のためのブランドです。
材料には繊維長の長い超長綿を使用。
この糸を更に高密度に打ち込んで製織しているのですが、
その生地にコールドマーセ加工という、
光沢やシャリ感、強度を出す加工が施されているので、
更にがっしりとした風合いに仕上がっています。
ファブリックがあまりに高密度であるために
丁寧にゆっくりと縫われています。
<定番のインディゴカラー>
流行に左右されることなく、定番として長く愛されている
インディゴカラーのデニム。
こちらのデニムは、通常の5ポケット型をベースにし、
デザイン性をあえて可能な限り削ぎ落した1本。
イギリスのブランド
Universal Works(ユニバーサルワークス)が作っています。
デザイナーのDavid Keyteは、
ベーカリーを営む父親の元、
ワーキングクラスの家庭の中で育ってきた彼にとって、
多くの人にとって実用的で手に取りやすく、
しかし決して大衆向けではない
良質なファッションを提供したいという思いから
ブランドを始めました。
父親のワークウエアや、
週末に装っていたドレスアップのスタイル。
そこに80年代にサブカルチャーとして
影響を受けたスポーツや音楽、
30年以上かけて蓄積されたポールスミスをはじめとする
ファッション業界での経験を融合することによって、
現代的なコレクションを展開しています。
Universal Works(ユニバーサルワークス)については
こちらのよみものでさらに詳しくご紹介しています。
ワンウォッシュしてあるので、体にフィットする柔らかい履き心地。
ヨーロッパではほとんど現存していない、
古い織機を用いたポルトガル製の
セルビッジ付きのデニム生地を使用し、
アメリカや日本のヴィンテージを元にした
デニム生地の様に縦落ちしていくことなく、
非常にゆっくり色落ちしますので、上品さを保ったまま
長く履くことが出来るのが特徴です。
ーSHOESー
<素足にも履けるスエードのスリッポン>
素足に気持ち良スエードのスリッポン。
タッセルが付いているので、足を出してカジュアルにも、
かっちりとしたボトムスを合わせてきちんとした装いにも
お使い頂けます。
こちらを作っているのは、JOYKS(ジョイックス)という
イタリアのブランド。
1940年にイタリアで創業されたブランドで、
古くから続くサケット製法を得意としたファクトリー。
サケット製法とはイタリア語で「小さな袋」の意味で、
歩行時の衝撃を和らげるクッション入りの中敷と
アッパーを縫い合わせ袋状にした後、
木型に合わせて固定して作る製法。
中底がないため軽くソフトな足入れが特徴で、
ソールの返りが良く屈曲性に富み、
足の動きにしなやかにフィットしてくれます。
<夏にも使いやすい軽やかな色の革靴>
黒やブラウンの革靴に比べ、
軽い印象で暖かい季節のコーディネートにも合わせやすい
コードバンのシューズ。
こちらは、日本の靴ブランドchausser(ショセ)によって
作られています。
chausser(ショセ)のデザイナーである前田洋一氏は
オーダーメイドの靴職人であった父親の影響を受け、
幼い頃から靴作りへの憧れを持ち、
早くから靴業界に身を置いていました。
靴を人の手に届けるための様々な仕事を経て、
企画に携わり靴作りを学びブランドをスタート。
「30年履ける靴」を目指して、1足1足丁寧に作られています。
お手入れや修理をしながら底の張り替えが可能で、
長く愛用出来るグットイヤーウェルト製法で作られています。
馬革の一種である「コードバン」を使っており、
飴色への経年変化を楽しみながら育てていく一足です。
こちらのよみものでさらに詳しくご紹介しています。
<キレイめ通勤スタイル>
ボトムス:メンズ F0423 ONOFF TROUSERS パンツ
バッグ: レザー2wayバッグ LAVINIA(GRAPHITE)
時計:ARNE JACOBSEN Watch CITY HALL(34mm)
1枚でさらっと着たり、ネクタイに合わせたり、
あらゆる通勤スタイルで活躍する白シャツ。
時計やバッグに黒い小物を合わせると全体が引き締まります。
<ラフな通勤スタイル>
左)ポロニット:S3798 30G ポロ ニット(BRUNSWICK GREEN)
右)ベルト:Crios ベルト
ラフな通勤スタイルの方には、
チノパンが活躍してくれます。
コットンニットを使った上品なポロシャツに
革靴を合わせればきちんとした服装にまとまり、
カジュアルな白いTシャツを合わせる時には、
ベルトなどの小物で遊べば、
ラフすぎずおしゃれにまとまります。
<きちんとした場面には>
スカーフ: スカーフ M(NV花)
ベルト:TUBE BELT-FIBER w/LEATHER ROLLER NATURAL
カジュアルな印象になりがちなコットンのジャケットですが、
少しきちんとしたい場面では、中にシャツを合わせて
スカーフなどで彩りを添えれば
華やかなコーディネートに。
<休日のスタイルには>
リュック:マークスマン(Foliage)
ボトムス:ハーフパンツ RESSAC KHAKI
ラフにしたい休日のコーディネートに
スエード素材のスリッポンを合わせることで
カジュアルになりすぎない大人のコーディネートにまとまります。
そのアイテムの背景を知ることで
さらに魅力が増すメンズウェア。
あらゆる場面で使いやすいアイテムを選ぶことで、
長く楽しみながら愛用していただけます。
▽HAVERSACK(ハバーサック)
▽Nigel Cabourn(ナイジェル ケーボン)
▽JOYKS(ジョイックス)