ポロシャツの起源を紐解いて見える、機能性やデザインの秘密

 

スポーティーな素材ながら、襟付きのデザインでカジュアルにもフォーマルにも着こなせるポロシャツ。

元々はスポーツウェアとして考案されたものですが、今ではファッションアイテムの一つとして

男性にも女性にも取り入れられていますね。

ポロシャツの素材使いやデザインの理由は、スポーツをする人のために生まれた、そのルーツにありました。

 

ポロシャツ（POLO SHIRT）という名から考えてみると、

ポロという、馬に乗りスティックで球を打つスポーツが関連していることが分かりますが、

その名前の由来には実はテニスが関わっています。

 

ポロシャツの原型は、ルネ・ラコステが考案したと言われています。

ワニのマークでおなじみの、あのラコステの創業者です。

彼は有名なテニスプレーヤーで、テニスをより快適にプレーするために

当時としては革新的な半袖襟付きシャツを開発しました。

 

1920年当時、スポーツは紳士淑女のたしなみ事として捉えられていたので、

プレー中に着用するのは長袖のコットンシャツが一般的でした。

しかし、動きまわり汗をかくスポーツをするためのウェアとしては

機能性・実用性に欠ける事に疑問を抱いていたのです。

 

そんな時、ポロ選手が着用していたジャージー素材のシャツに注目し、

テニス用に半袖に改良し襟を付けたものを生み出したのです。

今でこそ、襟付きの半袖・ボタン付き・鹿の子素材のシャツのことは

「ポロシャツ」と呼ぶのが一般的ですが、もともとはテニスプレーヤーが

テニス用にと考案した「テニスシャツ」だったのです。 

 

 

・鹿の子（ピケ）素材が多い理由

ポロシャツの多くは、編み目がポコポコとした鹿の子（ピケ）素材。

鹿の子（ピケ）素材の特徴は吸汗性や通気性です。よく吸ってよく乾くためプレー中の汗が

張り付く不快感もなく、編み素材であるため伸縮性に富んでいたことも、肌離れが良いことも

スポーツウェアとして最適だったという訳です。

 

・紳士なスポーツを体現する襟元

古くから存在するスポーツは特に、礼儀を重んじることが多く、決められたマナーが存在します。

テニスやポロ、ゴルフ、ラグビーなども然りで、襟付きのユニフォームがドレスコードで、

対戦相手や観戦客に対する礼儀だと考えられています。

ラコステが作り上げたポロシャツ（テニスシャツ）は、そう言ったスポーツからの支持も得て

一般的なスポーツウェアとなっていきました。

 

・動きやすさを叶えるサイドスリット

テニスの激しい動きに対応するために生まれた、サイドスリット。

体の動きを邪魔しないようにと考えられた小さな切れ込みは様々なスポーツウェアにも採用されています。

 

 

ポロシャツ：Glacon／ポロシャツ　ラウンドカラー Blanc

ベルト：ANGLO LEATHERCRAFT／【別注】ベルト　DOUBLE 3PLY BELT

バッグ：HELEN KAMINSKI／かごバッグ　RHYCE S Natural/Tan

 

 

ＺＵＴＴＯでご紹介しているポロシャツは3ブランドあり、それぞれにこだわりポイントが異なります。

 

【Galcon（グラソン）】

Galcon（グラソン）のポロシャツの特徴はなんといっても襟にあります。

 

ー　ブランド象徴のラウンドカラー

ポロシャツの襟としてはなかなか見かけない、丸みを帯びた可愛らしい印象。

ポロシャツというとどこか男性的なイメージがありますが、

Galcon（グラソン）のポロシャツはそのイメージを払拭してくれます。

 

 

ー　襟の形がしっかりと立つ台襟付き

襟をめくってみると、これまたポロシャツには珍しく台襟が付いています。

ワイシャツのように台襟付きであることで、襟を立てていない時はふんわりと

した綺麗なシルエットを保ち、襟を立てる時にはへたらずしっかりと支えてくれるのです。

また、着脱で伸びやすい襟まわりの補強の意味もありますので、長く愛用するには嬉しい配慮。

 

ー　前後の丈の長さが同じ

横向きになると、前身頃と後身頃の丈の長さが同じだということに気付きます。

動く時に前かがみになることが多いために一般的には、

ポロシャツは後身頃の方が長いのですが、Galcon（グラソン）は同じ長さ。

シルエットがコンパクトになり、すっきりとおしゃれに決まります。

 

ポロシャツ：Glacon／ポロシャツ　ラウンドカラー Rouge

コート：NUOVA MAX CONF／ガレージコート　NAVY

シューズ：VEJA／EAW2001　レザースニーカー

バッグ：SyuRo／kota　ボーダートート　グレー

 

【JOHN SMEDLEY（ジョン スメドレー）】

JOHN SMEDLEY（ジョン スメドレー）はとろけるような素材でファッショナブルに。

 

ー　シーアイランドコットン使用

イギリスの老舗ニットメーカーが作るコットン素材のポロシャツはシーアイランドコットンを使用。

シーアイランドコットンとは繊維の長く、上質とされる超長綿の中でも最高峰として名高い原綿を指します。

シーアイランドコットンはふさわしい気候や土壌、そして正確な農芸技術が必要で、

条件が揃った土地にのみ成長すると言います。高い品質の証拠に、英国王室ではシーアイランドコットンの

使用を促すしきたりがあったほどなのだとか。

 

ー　とろんとした美しいシルエット。

そんなシーアイランドコットンにより柔らかく細い糸が生まれ、ファインゲージニットと呼ばれる

細かい編み地のニットとなります。独特の艶と、とろみのある美しいシルエットが特徴です。

 

ー　ファッションアイテムとしてのポロシャツ

JOHN SMEDLEY（ジョン　スメドレー）のポロシャツの美しさは、スポーツウェアの機能性よりも、

ポロシャツをファッションアイテムとして昇華させている点にあると言えます。

「イングリッシュポロカラー」と呼ばれる、開きの狭い襟もポイントです。

スポーティーではなく綺麗目なポロシャツがお好みの方にぴったりの素材とフォルムなのです。

 

 

JOHN SMEDLEY（ジョン　スメドレー）のポロシャツは「メンズ」ですが、

Sサイズは158cmの女性が着ても肩の位置がぴったりなので、ぜひ取り入れてみてください。

ポロシャツ：JOHN SMEDLEY／メンズ S3798 30G ポロ ニット

ボトムス：KELE CLOTHING／FABA ニットパンツ

帽子：pcnq／HAT01

腕時計：ROSENDAHL／ARNE JACOBSEN Watch CITY HALL

 

 

【Nigel Cabourn（ナイジェルケーボン）】

Nigel Cabourn（ナイジェルケーボン）は素材と色合いにこだわるポロシャツ。

 

ー　JAPAN COLLECTION

ヴィンテージ風の何とも絶妙なカラーに仕上がった、メンズ POLO シャツは、顔料染めと特殊な染色方法を

兼用することによって独特のナチュラルな色のゆらぎを現代に再現しています。

JAPANコレクションと呼ばれるラインには、日本でしか作れない独特の生地、

日本でしか実現できない染色や加工技術を活用したアイテムが揃います。

 

ー　きゅっとすぼまった袖の形

Nigel Cabourn（ナイジェルケーボン）のポロシャツの袖はリブ仕様になっています。

袖を絞ることで動いた時にパタパタしない配慮が。

これは、激しい動きを伴うスポーツからきた発想なのだとか。

 

Nigel Cabourn（ナイジェルケーボン）のポロシャツも「メンズ」ですが、

サイズ44は女性が着ても違和感がないですよ。オーバーサイズ気味にコーディネートするのもおすすめです。 

ポロシャツ：Nigel Cabourn／メンズ POLO シャツ

ボトムス：FACTORY／ペルー綿 サルエルパンツ

サングラス：IZIPIZI／SUN KAHKI

 

 

 

 

 

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