ふんわりと空気を含み、程よい厚みのタオルケット。じめっとした夏にこそ、体を冷やさずに涼しく快適に過ごせる相棒のようなタオルケットが登場しました。それは日本のタオル一大産地、愛媛・今治から届いたものでした。
じわじわと近付く、暑い夏。開放的な気分とは裏腹に、湿度が高く、蒸し蒸しとして寝苦しいのは梅雨の時期と夏の時期の辛さでもあります。その苦しさから逃れようと扇風機やクーラーを入れてみるものの、うっかり体を冷やしてしまって体調を崩してしまうことも。「快眠」はこの時期を元気に過ごす重要なポイントでありながら、難しくもあるのです。
人は、寝ている間に約200mlの汗をかくことは、ご存知の方も多いかと思います。その汗はどこにいくのか?それは、パジャマであり、寝具です。一度かいた汗は吸収するものがないと冷えてしまうため、暑くても何かしら一枚体に掛けておくことが望ましいのです。そんな時に欲しい、タオルケットとしてZUTTOでご紹介するのが、今治のタオルメーカーkontex(コンテックス)が作る、コットンの柔らかさと吸水性を最大限引き出すように作られたタオルケットなのです。
「今治タオル」というと、日本だけでなく世界的に高く評価されています。これは独自に定めた品質表示に定められるもので、今回ご紹介するkontex(コンテックス)も認証されたブランドです。今治でタオル産業が発展した歴史、そしてkontex(コンテックス)がタオルにかける思いを見ていきましょう。
今治タオルの歴史
穏やかな気候と良質な水源に恵まれた四国・愛媛県北部の地で、今治タオルは約120年近くの歴史を刻んでいます。今治は糸を撚る工場、糸を染める工場、タオルを織る工場など、200近くもの工場が集まるタオルの一大産地で、近年では海峡を横断するしまなみ海道のある町としても知られ、サイクリングを楽しむ人々が増えています。温暖な気候と豊かな水源、恵まれた自然が日本屈指のタオル産地・今治を育てたといえましょう。豊かに流れる蒼社川の伏流水は、タオルづくりに適した軟水で、糸や生地に優しく、繊細で鮮やかな色の表現や綿が本来持っている柔らかさを十分に引き出すことができるのです。
kontex(コンテックス)が目指すもの
コンテックスのタオルでは、オーガニックコットンを始め、世界各地の優れた綿を厳選して使用しています。綿畑から収穫された綿はここから更に厳しい審査を通って、ジンと呼ばれる綿繰機作業を通った後に綿を紡いで糸にしていきます。コンテックスでは、今治タオル伝統の織り方である【先晒し・後染め】の手法で行うため、織ってから染色しており、そうすることで、より柔らかく吸水性の高いタオルが出来上がります。
かつて名機と呼ばれたトヨタ織機を用いて、糸に負担をかけないようにゆっくりと織り上げるため、柔らかさや肌触りは抜群。商品の特徴に合わせて古い織り機と最新の織機を使い分けていると言います。
織り上げた後は、糸の強度を増すために付けていた糊を抜いて、漂白・染色・プリントの工程に移ります。実はこの加工作業も織りと同じ位商品品質を大きく左右するのです。タオルは織っただけの状態ではまったく水分を含まないため、糊や汚れなどの余分なものを漂白によって落とし、充分に水を吸うタオルに仕上げるのです。
そうして染色・プリントなどの加工が終わると、カット・耳縫い・ヘム縫いを行います。この時点では、タオルはまだ繋がったままの長い状態。一つ一つ手作業で切り分け、製品の形に近づけていきます。カットされたタオルは、耳というタオルの主に長辺の部分をミシンがけし、ほつれのないように形作られます。そして、タオルの最も厚い部分を織り込むヘム縫いを経て、今治タオル認定マークとコンテックスのロゴを縫い付けて完成です。
糸づくりの綿から、箱詰めまで一つ一つの工程を丁寧に行い、作り上げられるkontex(コンテックス)の製品は、歴史を大切に今と向き合うブランドイメージが現れていると言えますね。
そんなたくさんのこだわりが詰まった極上のタオルケット。今回ご紹介するkontex(コンテックス)のタオルケットは、AILE(エール)シリーズと、VINTAGE WAFFLEの2シリーズ。夏にふさわしい気持ちの良いタオルケットで、使い心地や素材に違いがあります。
AILE(エール)タオルケット
どんな寝室にもよく似合う、クリーンで優しいオフホワイトのタオルケット
こちらは、kontex(コンテックス)の新シリーズのエール タオルケット。パイルのないワッフル織りで、肌に接する面積が少なく、汗をかいてもさらりと快適です。ワッフルといっても、格子のような小さな織り目なので、通気性も高く、四季問わず湿気が溜まりやすい寝具にぴったりの素材なのです。
まるでニットのような柔らかさ。表面はさらさらと気持ち良いです。
低速のトヨタ織りで時間をかけて織り上げているため、薄手なのにふんわりボリュームがあります。
素材は綿100%の撚り糸で、そのうち50%を柔らかなオーガニックコットン、50%を弾力ある特殊な糸を使用しています。オーガニックコットンの風合いを活かすため、染色は控えめに、自然な色のオフホワイトです。
ソファカバーとしても
ヴィンテージワッフル タオルケット
上から、ブラウン、アイスグレー、ネイビー
アイスグレー
ヴィンテージワッフル タオルケットはkontex(コンテックス)オリジナルの糸を使用した、コットンとリネンのワッフルタオル。コットンの優しい風合いと、リネンのシャリ感が合わさって生まれる、弾力のある肌触りが特徴です。ZUTTOではお取り扱いはありませんが、同じシリーズのサイズ違いでバスタオルもあることから、生地としては正真正銘のタオル用。この素材を大きめにし、タオルケットとしているのは、まさにその吸水性と肌触りの自信の表れと言えるでしょう。
ブラウン
アイスブルー
ヴィンテージワッフルタオルケットは、パイルのないワッフル織り。肌に接する面積が少ないので肌に張り付きません。織り目は凸凹がはっきりと分かる大きめな格子で通気性も高いです。ニットのような柔らかさで肌触りもさっぱり。こちらも低速のトヨタ織り機で時間をかけ、糸に負担がないよう織りあげているので薄手なのにふんわりとボリュームがあります。
素材は、コットン95%・リネン5%の混紡で、適度なコシがあるので柔らかすぎて型崩れしてしまわないかなどの心配も軽減されます。織りあげたあとに不純物の少ない石鎚山の湧き水をたっぷり使い、時間をかけて丁寧な洗いを施すことで、きりっとしたヴィンテージ感が漂い、さらりソフトな風合いが楽しめます。
ネイビー
・お洗濯について
洗濯機での洗濯が可能です。多少色落ちや毛羽立ちがあるため、他のものとは別で洗ってください。ドライクリーニング、塩素系漂白剤は使用しないでください。
・洗濯頻度について
タオルケットは睡眠中の汗をよく吸収しています。そのため、毎日でなくとも、こまめにお洗濯してください。
・柔軟剤の使用について
メーカーとして、コットン本来の吸水性を損ねないためにも柔軟剤の多量の使用は避けて欲しいとのこと。これは髪の毛に使うリンスと同じで、糸にコーティングを施してしまい吸水性を妨げてしまうからなのだとか。タオルなどとは違って、肌触り重視のタオルケットであれば、容量を守って柔軟剤を入れるのはOKです。
リネンボックスシーツ
さらっとした肌触りで吸水性が高く、なおかつシーツのように肌との密着度が高いものであれば、素材はリネンを選ぶのが正解。別注のアシエはブルーグレーのカラーで、落ち着いた大人の寝室にぴったり。清潔感のあるホワイトや理念そのものの色を楽しめるナチュラルのカラーもおすすめです。同じカラーで、ピローケースもご用意しています。
三河木綿 5重 ふんわりしっとりガーゼケット シングル
しっとりした肌触りに穏やかな気持ちになれる、ガーゼケット。一年中快適な眠り心地で、汗ばむ季節にはさらりと、肌寒い季節には暖かく体を包むichiori gauze(イチオリガーゼ)の製品は、洗うほどに気持ちの良い肌触り。それはまるで赤ちゃんがお気に入りのガーゼケットを手放せなくなるように、ふわふわと自分だけの風合いに育っていくからです。
ガーゼを5重にしたガーゼケットは柔らかく変化するものの、へたりにくい丈夫さがあります。シングルサイズは10色展開、どれも優しい色合いで、お好きな色をお好きな組み合わせで揃えるのもおすすめです。家族の分だけ色違いで揃えてもお洗濯の時に便利ですよ。
和紡ピローケース
寝具の中でも、最も肌のために気にしたいのは、枕カバーではないでしょうか。枕カバーが肌に優しく、そして清潔であることは睡眠の質にも美容にも深く関わってくると言えるでしょう。そんな枕カバーに選びたいのは、人の手で優しく紡がれていく手つむぎ糸でできた枕カバー。手つむぎ独特のかすかな凹凸は、空気を含みふわふわと優しい。機械織りでは出せないその不規則性は、触ってみると肌にとても自然に馴染みます。
吸水率が高く、汗をさっと吸い取り蒸れにくく快適。洗うたびに柔らかに変化していきます。
同じ時間ベッドに横になっていても寝室の環境次第で睡眠不足に陥ってしまう夏。私たちの身体にとって自然な素材を組み合わせてあげることで、快適な睡眠が叶います。是非これからの季節を乗り切る寝室環境のヒントにしてください。
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