夏休みなどの大型連休でも、週末の1泊旅行でも旅というのは非日常で、どこか浮わついた気持ちとともに、その旅をより想い出深い良いものにしたいと、準備段階から気合が入るもの。
リゾート地でのんびり過ごす旅行もあれば、見るもの目白押し・分刻みでスケジュールを詰め込む旅行もあります。どちらかというとその後者にあたる「旅先でがんがん歩き、色々見たい!」という旅行になると悩むのは靴選びです。
【たくさん歩く旅=歩きやすさ=スニーカー一択】ではなく、歩きやすいながらもきちんと感があり、いつものファッションに合わせやすいものが一足あると便利ですよね。
今回は、旅のために開発されかつその機能性から普段の生活でも履けるトラベルシューズを深掘りします。
パンツ:チノトラウザーズ KHAKI、ハット:HAT moncean、ネックレス:ロニー・カポス(販売終了)、バッグ:fabricaショルダーバッグ
まずはじめに、旅の靴に必要な条件とは?を考えてみます。
・カジュアル/きれいめどちらにも履けること
・突然の雨にも困らない靴であること
・持ち運びがしやすいこと
スーツケースや旅行かばんの限られたスペースの中に日々必要なものを詰め込む訳ですから、当然靴だけで何足も持ってはいかれません。少ない靴で、旅先の様々なシーンに対応することが求められるのです。旅先の様々なシーンとはつまり「ラフな格好で歩き回る日」と「素敵なレストランでディナーの日」、「かあっと晴れて暑い日」と「1日中ざあざあ雨降りの日」など。いつもの暮らしであれば正反対の靴を選びそうなシーンでも、必要な条件を満たしてくれるのがchausser(ショセ)のトラベルシューズなのです。
一足の靴で旅先での多用なニーズに応えてくれるとはつまり、靴を何足も持っていく必要がないということ。「持ち運びがしやすい」というのは、その点をカバーしてくれます。
chausser(ショセ)のトラベルシューズは一見すると通常の革靴のようなエレガントさを持っていますが、履いてみるとまるでスニーカーのような履き心地で、雨の日にも履けるという頼もしい一足です。
トラベルシューズがレザーシューズにもかかわらず雨に強いその秘密は、革の加工にあります。レザーの染色時にフッ素樹脂を繊維にからませることで強度と防水性を増しながら、表面にも防水加工を施したソフトな革を使用。水を弾く一方で、空気は通し通気性を保つという、雨の日の足元にうってつけの性質を実現しています。
履き心地の良さは、履きはじめから柔らかいレザーが反りを良くしてくれるため。そしてアウトソールにゴムの配合からビブラムソールで別注したものを、インソールには低反発特殊ウレタンを使用し、内側で衝撃吸収、外側では優れたグリップ力を発揮してくれます。
ワンストラップのこちらは、女性らしいヒールタイプ。4cmと高すぎず、かつ安定感のある太めのヒールなので旅先でよく歩く場合も、雨の日の滑りやすい道でも心配せずに歩けます。パンプスでもストラップが付いているので脱げないようについつい無意識につま先に力を入れて歩かずに済みますよ。
レースアップシューズのマニッシュなデザインは、様々なテイストの服装に合う万能タイプ。雨の日に水がはねて甲が濡れるのがイヤな方にはこちらがおすすめです。紐でサイズの調節も可能ですし、足全体で足運びが可能なので疲れにくいですよ。伸縮するゴムシューレースなので、結び目を解かずそのまま着脱出来るのも嬉しいポイントです。
トラベルシューズの良さは分かったけれど、履いてみないと実際は分からない。ということで、愛用者であるchausser(ショセ)のスタッフ森さんにお話を伺うことに。
仕事の日はご自宅からchausser(ショセ)の靴を履き、店頭でも1日中同じ靴を履き、そしてプライベートでもほぼchausser(ショセ)ユーザー。そんな森さんに、トラベルシューズについて伺いました。
ー トラベルシューズは何足お持ちなのですか?
chausser(ショセ)がトラベルシューズを開発してすぐに手に入れた、「レースアップタイプのホワイト」と、「ワンストラップタイプのブラック」合計2足を持っています。
ー 購入のきっかけは何だったのでしょうか?
ちょうどトラベルシューズが出た時、旅行の予定があったのでぴったりだと思い購入しました。履きはじめで旅行に持っていく不安があったので別の靴も持参したのですが、結果的に旅行中にたくさん履いて歩いたことで馴染んでいき、問題はありませんでした。
ー どういう時にトラベルシューズを履きますか?
まず、雨が確実に降るという日はトラベルシューズを履いています。雨でない日も選びますが、それはトラベルシューズに合う服装の時、そしてなんだか疲れているなぁと感じる時です(笑)。革靴だけどスニーカーのような履き心地は店頭に立っていても実感します。
なので、普段は特に「雨の日限定の靴」としている訳ではなく、通常の靴と同じ感覚で選んでいますね。
ー 通常の靴に、「水に強い」という機能性がプラスされた靴だと思うととても使い勝手が良いですね。水に強い、というトラベルシューズの革の特性を実感しますか?
まず濡れても染みにならないというのは他の革靴と違うトラベルシューズの特性を実感しています。あと、雨でも水が靴の中に染みてくることがないです。一度だけ、ゲリラ豪雨に遭遇した時は中に染みてきてしまって、「信じてたのに・・・!」と思ったのですが(笑)、よくよく見てみると縫い目の穴から染みていたんです。なので、トラベルシューズの革自体は本当に水に強く、逆に言うとゲリラ豪雨くらいの雨量でないと針穴からでも染みてこない、ということかと。
トラベルシューズの革は表面にも防水加工されていますが、それはつまり「防汚」の観点でも効果的です。
ー 水だけでなく汚れにも強い、という実感はありますか?
白いトラベルシューズを購入してすぐの時に、踏切の線路でつまづいてしまって、恐らくそこに付いていたオイルが靴にべったり!という悲劇が起きました・・・とってもショックだったのですが、自宅で靴用のクリーナーで拭いてみると綺麗に取れたんです。
ただ、汚れには強いとは思うのですが革に付いた傷や、歩くことで擦れてしまった箇所は通常の革靴と同じで元には戻せません。色がはげてしまったら同じ色で補色して目立たせなくすることは出来ます。
ー 特殊な革ですが、お手入れはどうすれば?
私は普通の靴と同じように行っています。ソールの縁のゴム部分が汚れやすいので気がついた時に拭き取るようにしていて、あとは定期的にブラッシング→靴用クリーナーで汚れを取り→クリームで保湿して→はげてしまった箇所には補色→乾拭きという流れです。
雨で濡れた時は水気を拭くのも忘れないようにしてくださいね。
chausser(ショセ)からのメッセージ。
「あなたの旅が素晴らしいものになりますように。パスポートとチケットをお忘れなく!良い旅を。」
▼chausser(ショセ)の靴一覧はこちらから