憧れのキルトスカートといえば、ONEIL OF DUBLIN(オニールオブダブリン)。幅広い年代の方から愛される永遠の定番アイテムですが、デザインやカラーが豊富でどれを選ぶかによって、その人のセンスを問われるような気にもなります。今回はそんなONEIL OF DUBLINのキルトスカートのお話し。知れば知るほど人気な理由がよく分かります。
EASY KILT LONG (81cm) ROSSMUCK
比較的一年中使えるデニムパンツやチノパンを除いて、ボトムスはレイヤードなどで体温調節ができないが故、【春夏】【秋冬】の違いが顕著に出るアイテムではないでしょうか。逆に言うと、秋に揃えたアイテムは冬の終わりまで長く使うことができるので、できるだけ早い時期にお気に入りのものを買っておくのがおすすめです。
特に季節感が出やすい、チェック柄のアイテムは、早めに揃えておくと便利。コットンのように寒い空気で冷んやりせず、風を通しにくいウール素材は、見た目だけでなく実際に暖かく感じられる。今回ピックアップするのは秋冬ボトムスの大定番、キルトスカートを見ていきましょう。
EASY KILT (83cm) BLACK STEWART
ONEIL OF DUBLIN(オニールオブダブリン)は、アイルランドの首都ダブリンにあるキルト製品の名門ファクトリーブランド。そのダブリンの中心部にある「テンプルバー」という地で、伝統的な製法に基づき丁寧に織り上げるキルト製品は、流行に左右されないクラシックな装いの大定番。もともと、アイルランドの民族衣装である【キルト】は男性が履くアイテムで、タータンと呼ばれる格子柄の織物を用い、この織物を腰に巻いてベルトやピンで留めていました。スコットランドの高知地方(ハイランド)で発達した文化で、イングランドとの戦いにおけるアイデンティティーの象徴でもあったそうです。
今回ご紹介しているONEIL OF DUBLIN(オニールオブダブリン)のEASY KILTシリーズは、ぎゅっと目の詰まった薄手の生地がしなやかで、軽やか。形は一枚仕立ての生地をレザーベルトで留めて着る伝統的なデザインで、ロング丈でも重たくなりすぎません。両サイドのレザーベルトはスタイリングを引き締めてくれ、肉厚のセーターを外に出して着ても干渉しにくいです。
EASY KILT LONG (81cm) KILLOSCULLY
そして何よりキルトスカート特有の表情は、私たちを魅了してやみません。プリーツの出方は2種類あります。まずは正面にプリーツがないスタンダードな形。
フロントはタイトですっきり、サイドからぐるりとプリーツが続き、前からと後ろからで表情が異なります。ひらひらとせずに、落ち着いた可愛らしさがあるから、流行りに流されずに、これからも変わらずに使える形です。
そして、ZUTTOがお願いして全面ワンウェイプリーツのものも作っていただいています。こちらは後ほど詳しく。
EASY KILT LONG (81cm) GRAIGUEHESHIA
付属のキルトピンもクラシックなアクセントになります。
オニールオブダブリンのスカートを選ばれる方には、まずチェックして欲しい点があります。「生地」「着丈」「色」は見た目に関わる点なのでまず最初に確認を。そして細かな点ですが「ベルトの色・サイズやベルト個数」「プリーツのデザイン」もお店によって異なり、価格にも反映されています。
生地について
ZUTTOでは、ウールポリ混、WORSTED WOOL、ツイードをご用意しております。一番人気は発色がいいWORSTED WOOLで、ほっこりしたチェックの色合いがお好みの方にはウールポリ混タイプのもの、そしてロングスカートとして重厚感があり真冬にもぴったりのTWEEDの3種類です。
WORSTED WOOL:発色がよく、毛羽立ちにくい。秋の始まりから、春先まで使える生地。
EASY KILT LONG (81cm)にはグリーン、ブラウン、パープルの3色をご用意していますが、こちらにはWORSTED WOOL(梳毛糸)の生地を選びました。梳毛糸(そもうし)とは、高品質のウール糸から作られた生地のことを言い、イギリスのノーフォーク郡にある村、ウォーステッドに由来しています。さらっとしたウールのスーツなどにも使われているような、しゃんとした手触り。他のウール混の生地に比べて、圧倒的に色出しが鮮やかで、毛羽立ちが少なく、スカートの形まで美しく見えるのが特徴です。
Tweed:冬を楽しめるツイード生地。ツイードだが毛羽立ちが少ない上質なツイード
フワッと厚手で暖かいツイード生地は、真冬のニットスタイルにもよく似合い、少々重たさのある生地がゆらりと揺れる様子が素敵です。
手頃で取り入れやすい、ウールポリ混
発色は優しく、WORSTED WOOLと異なりトラッドなチェックが多いウールポリ混のキルト。ほっこりした色合いを表現するのに向いていて、WORSTED WOOLよりは秋が深まった頃〜真冬に使いたくなるような素材感です。まず1着オニールのキルトスカートを試してみたいという方にもおすすめです。
※一部カラーで在庫数の違いにより予約会のみで在庫終了しているものがございます。ご了承くださいませ。
別注 TWEED KILT LONG (91cm) BLACK&CONOR PASS
オニールオブダブリンの高品質なツイード生地をたっぷり使った、別注コンビのキルトスカート。予約会でも大変人気で、通常販売も在庫限りで販売終了になるアイテムです。キルトスカートらしいトラッドさと今の気分のちょうどいい塩梅になるよう、正面はブラックのキルトで、ブラウンチェックとのコンビネーションにしました。単色チェックのキルトスカートは長年愛用しているというオニールファンの方にも、チェックのスカートは少し勇気が出ないという初心者の方にもおすすめできる、絶妙配色です。
動くとチェック柄がよく見えて、思わず目で追ってしまいます。
着丈は91cmで、身長161cmのスタッフが着るとこれくらい。真冬でも安心して履けて、底の厚いブーツや、革靴を合わせてもいいロング丈です。近年は大きめのニットがトレンドで、長め丈とも相性が◎。
正面から見てチェックが両端から見えるよう、生地幅を調整してもらいました。
ZUTTOでは有償で丈詰めも承っていますので、身長や体型のバランスを考えて丈を短くしたい方にもおすすめですし、時代や好みの変化、持ち物に合わせて丈を短くして長く愛用するのもいいかもしれません。
ロング丈のスカートだから、ウエストには太めのレザーベルトを2つ付けました。明るいベージュのレザーがワンポイントになって、ツイードキルトの重厚感を軽減。秋口は薄手のニットをウエストインしても。
スタッフも実際に購入して、そろそろ使い始めるのを楽しみにしているアイテム。裏地がないので、ペチコートを一緒に合わせていただくのがおすすめ。ZUTTOでもオニールオブダブリンに合う長さのペチコートをご用意しています。
EASY KILT LONG (81cm) 3色
EASY KILT LONG (81cm) GRAIGUEHESHIA
EASY KILT LONG (81cm) KILLOSCULLY
EASY KILT LONG (81cm) ROSSMUCK
今回はブランドオリジナルの新色チェックから3型をチョイスしました。まずはデザインポイントのご紹介。
まず、ワンウェイプリーツを前面と背面両方に入れました。先程のコンビ(2柄使用する)デザインと違って、全体的に一色のチェックを使うこのキルトスカートは、合わせるお洋服によってはややのっぺりして見えてしまうこともあるのですが、プリーツが入ることでこれを回避。スカートのラインも美しく見えます。
大きめのチェック柄でもワンポイントになるよう、ウエストは太ベルトに。
着丈は81cmと少し長めですが、身長160cmくらいの方だと、足首は見える長さです。カットソーやシャツをインしたり、ニットと合わせたりしやすい長さ。鮮やかな色出しのおかげでコーディネートも楽しめますね。
ONEIL OF DUBLIN(オニール・オブ・ダブリン)は、唯一無二な独特なアイテムだからこそ、とても気になっているもののなかなか手を出せない人も多いのでは。ファースト・キルトスカートを検討しているが、真冬まで着られる?や、一着持っているけれど、お手入れ方法がいまいちわからなくてクリーニングに持っていく回数が多いけどみんなどうしている?、プリーツはとれてしまわない?など、不安や疑問も生まれてきますよね。今回は、愛用中のスタッフとともに、そんな不安や疑問を解消していきましょう。
Q. ウエストサイズを迷っています。
A. ZUTTOでご紹介しているのは8サイズと10サイズ。おおよそ8はボトムス【S〜Mサイズ】の方、10は【M〜Lサイズ】の方におすすめです。ただ、背面にゴムが入っているタイプと、入っていないタイプでサイズ感が異なります。個人的な着用感だと、別注TWEEDタイプと背面ゴムタイプはゆったりめです。
ウエストに合わせたり、腰で落として履いたりと、様々な履き方がありますので、腰で落としたり厚手のセーターをインしたい方は大きめサイズがおすすめです
Q. トップスはどういうものが合うの?
※こちらのデザインのスカートは現在取り扱いがありません。
A. ストン、とした巻きスカートなので、トップスをコンパクトなカットソーでまとめても良いですし、冬の厚手のセーターにもよく似合います。ZUTTOでは肉厚セーターや薄手のカットソーと合わせてご紹介することが多いです。
今年はいろんなキルトスカートの表情をお楽しみいただけるようにニットベストも作りました。防寒にも、コーディネートのスパイスにもなりますので、ぜひご覧ください。
Q. 今から買って、冬まで着られる?
ONEIL OF DUBLIN(オニールオブダブリン)は巻きスカートなので、生地がたっぷり使われていること、前は生地が二重になっているから秋は靴下、冬はタイツを履いて使えます。
73cmなら、腰まですっぽり隠れるコートに合わせても、タータンチェックがちらりと見えてとっても可愛らしい印象。冬はコートでお洋服が隠れてしまうからこそ、明るい色のスカートがあると重宝します。
着用したのは【EASY KILT (73cm) GREY STEWART】。タータンチェックの中でも人気の高いグレーベースのクラシックなタータンチェック。スチュアート朝といえば、1372年からアン女王が亡くなるまでの1714年まで長く続いたスコットランド起源の王朝。そんな伝統と気品高いタータンチェック、何より赤いラインが入った暖かそうなタータンにときめいてしまいますね。
Q. クリーニング、どうしてる?
A. キルトは、他のウールに比べて比較的毛玉が出来にくいですが、ブラッシングすることで、ニオイの原因となるホコリや汚れが取れ、型崩れ防止にもなりますので、クリーニングの回数もぐっと減ります。使うブラシは合成繊維のものではなく、生地を痛めない天然繊維のものを選んでくださいね。ベルトはレザーなので、クリーニング店に相談して頂くのが良いでしょう。
Q. プリーツが取れて使えなくなるのが不安です。
A. もちろん、プリーツは永久的なものではありませんが、ONEIL OF DUBLIN(オニールオブダブリン)のキルトスカートは使っていてすぐにプリーツが取れてしまうようなものではありません。履いた後は、必ずボトムスハンガーに掛けて、風通しの良い場所で保管してください。もしプリーツが取れてきてしまったら、当て布をしてご自宅でアイロンがけしてください。(当て布がないと、生地がテカテカしてしまいます。)また、クリーニング店でもプリーツを復活させることが出来ますので、最寄りのクリーニング店にご相談ください。
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