肌寒い季節に一枚あると便利な、ストールやマフラー。
首や肩に巻いたり掛けるだけで、ほっとするから不思議です。
でも、自分に似合うストールってどれだろう…
贈りものの相手はどんなマフラーが好みだろう…
たくさんの種類の中から、
お気に入りを見つけるのは難しいもの。
今回はそんな悩みをお持ちの方に
お気に入りの一枚を見つけて頂くための
ヒントをご紹介します。
ストール、ショール、マフラー…
どれも「羽織もの」「首に巻くもの」の衣類として
知られていますが、そもそも
具体的にどんな違いがあるかご存知でしょうか。
ストールやショールは防寒が目的ではなく、
装飾品として用いられてきたと言われています。
首に巻くというよりは、肩に掛けるために
幅をもたせたデザインが多くあります。
上着の上からでも羽織りやすく、
コーディネートに取り入れやすいのが特徴です。
一方、マフラーは包むという意味の
「muffle」が語源となっている通り、
身体を暖かく包む防寒具として知られてきました。
素材には暖かさを重視して毛を用いているものが多く、
幅は狭く、長さは短めに作られています。
イギリスのロイヤリティ溢れるブランド、
Highland Tweeds(ハイランドツィード)は、
ストールとマフラー、どちらの展開もあります。
比べてみると一目瞭然なのが、サイズの違い。
ストールはゆったりとした幅があり、
マフラーは折りたたまなくても、
首に巻きやすいサイズになっています。
■柄で選ぶ
(左)SHOKAY/セリーン・バッファローチェック・スカーフ
(右)Highland Tweeds/マフラー DRESS GREY STEWART
巻きものの柄の定番といえば、チェック柄。
でも、チェック柄にも様々な種類があります。
SHOKAY(ショーケイ)の
セリーン・バッファローチェック・スカーフは
正方形が連なったチェック柄。
チェック柄の清楚な雰囲気もありながら、
カジュアルにも着こなせる万能デザインです。
Highland Tweeds(ハイランドツィード)は
スコットランド発祥のタータン柄。
タータンは、中世における氏族を見分けるための
柄として扱われてきました。
正統派な印象の柄は、世代を問わず
幅広い方におすすめです。
SHOKAY(ショーケイ)のクラシック・ハウンズトゥース・ショールは、
鮮やかなカラーに彩られた千鳥格子柄。
英語ではハウンズ(猟犬)のトゥース(歯)の
模様という名前が付いています。
規則的に並んだ模様はきちんとした印象を
作ってくれるとともに、斬新な色合いが
程良い差し色となってくれます。
この秋冬に新しいおしゃれを
楽しみたい方におすすめなのが、
ポルトガル生まれのMANTECAS(マンティカス)のストール。
華やいだ雰囲気にさせてくれる幾何学模様や
キュートなコーヒー豆柄には、つい目を留めてしまいます。
コーディネートのワンポイントとして
取り入れたいストールです。
■素材で選ぶ
秋冬に使うストールやマフラーの素材といえば、
暖かさの代表格である、
毛を思い浮かべる方が多いと思います。
KLIPPAN(クリッパン)のストールは
ラムウール100%で羽織るだけで、とても暖か。
さらにこのラムウールは、殺虫剤の使用を控え、
厳しい環境基準に基づいた工場で作られている、エコウール。
体に危険を及ぼす有害物質を含まないことを保証しています。
MAITO(マイト)の草木染 WT リブスローケットは
ウールとテンセルの混紡。
テンセルを含めることで、しなやかな生地となり、
縮みにくいという特性を持っています。
さらりとした手触りで、軽いので秋口や春先にもおすすめです。
AVANI(アヴァニ)のワイルドシルクのマフラー
タッサーシルク&メリノウールは、
野生の繭玉から得られるワイルドシルクとメリノウールが
編み込まれています。
艷やかで光沢のある見た目は高級感もあり、
ドレスアップ時や目上の方へのプレゼントにも喜ばれます。
豊富なバリエーションがある、ストールやマフラー。
少しずつ巻き方を変えてみると、
身につける楽しみが増えますよ。
Highland Tweeds(ハイランドツィード)のマフラー
まずは王道のマフラー巻き。
長さが短めの場合は、シンプルに一巻きするのが
最もしっくり来ます。男性にも取り入れやすい巻き方です。
AVANI(アヴァニ)のワイルドシルクのマフラー タッサーシルク&メリノウール
同じマフラーでも長さがある場合は、
首に一巻きした後、首の前で輪を作って、
マフラーの両端を差し込み、ボリュームを出しても素敵です。
裏表色が異なるマフラーにもおすすめです。
MANTECAS(マンティカス) のストール COFFEE BEAN サーモン/ブラウン
ウール素材など、厚みも長さもしっかりあるストールで
あれば、アウターの上から羽織っても素敵に決まります。
せっかくなら明るい色をまとってお出かけしてみては。
SHOKAY(ショーケイ)/セリーン・バッファローチェック・スカーフ
柄が特徴的なのであれば、
首元にきゅっと巻いてあえて少しだけ見せるのもおすすめ。
首は暖かく、コンパクトに見せてくれます。
MAITO(マイト)の草木染 WT リブスローケット ログウッド
薄手のストールであれば、羽織って
一つ結びしたものを横に流してみると
肩から背中をしっかりと包んでくれます。
ワンピースに合わせても良いですね。
お気に入りの一枚が見つかったら、
使った後も大事に扱いたいもの。
■毎日の保管方法
ストールやマフラーは素材や作りによって
皺が気になる場合がありますので、
日々使うのであれば、ハンガーに掛けての
収納をおすすめします。
シーズンが終わったら、一枚一枚を畳んで
タンスへ収納してください。
また、保管の際に気をつけることは
日の当たらない風通しの良い場所に置くこと。
直射日光が当たると変色してしまったり
縮みが起きる恐れがあり、
また、虫食いを防ぐために
湿度が低い場所での保管をおすすめします。
■色落ち、色移りについて
素材によっては、濡れてしまうと
色落ちや色移りの恐れがあります。
注意の記載がある製品は、雨の日の使用を
出来るだけ避け、お洗濯は単品洗いをしてください。
■手洗い出来るもの
手洗いが可能なものは、ウールやシルクなど、
素材にあわせた洗剤を使ってお洗濯してください。
ウール製品の手洗いについては、
具体的な手順を下記でご紹介しています。
■ドライクリーニングするもの
ご自宅で洗濯出来ないものはドライクリーニングへ。
クリーニングから上がってきたものは
ビニール袋の中に入れたままではなく、
中から出して収納すると、湿気が溜まりません。