きらきらと品良く輝くビーズ。
子どもの頃に慣れ親しんだビーズは、大人になってからも心踊るものです。
「ビーズのあるくらし」をコンセプトにしているビーズアクセサリーブランド、
FALBE(ファルビー)は、長く日本のビーズ業界を牽引するMIYUKIが立ち上げたもの。
今回はFALBEの'MADE IN JAPAN ビーズ'にスポットを当て、ZUTTOの別注品ネックレスや、
新作シリーズ【ダイアン】のご紹介など、ビーズの魅力を再発見します。
今回、初めてFALBEのビーズアクセサリー別注品を製作することになったのですが、
それは「夏のイメージのビーズを、秋冬にも楽しんでもらいたい」というスタッフの想いから始まりました。
ビーズは涼しげにキラキラと輝く印象で、どちらかと言うと「夏のアクセサリー」というイメージがありますよね。
ですが、FALBEのビーズアクセサリーを見ていて、その美しさに季節は関係ないと思い、秋冬にも身に着けたいと
思うデザインのものをご紹介出来たら、という願いが生まれ、FALBEに依頼をしたのです。
秋冬にも身に着けたいもの、という想いはありましたが、実際にどういうデザインと色の組み合わせが良いのか、
デザイナーさんと試作を重ねました。
長さをもたせて適度なボリュームと存在感があったほうが良いという理由から「バンチネックレス」の
デザインを採用。MIYUKIのシードビーズを贅沢に使用しながら、秋冬の自然の情景をヒントに、
全体的にシックでかつどこかにポイント色を入れるカラーリングに致しました。
同じような色味のビーズでもその仕上げ方法によって印象は大分変わります。ビーズの穴部分に銀メッキを施した
加工なのか、表面のメタリック加工なのか、はたまたツヤ消しなのか・・・。
色の順番は、ポイントとなるカラーの幅はどのくらい取るか・・・悩みながらもスタッフ納得の品に完成した
別注品のバンチネックレス、カラーは全3色です。
Autumn Leaves 【紅葉】
秋から冬へ。短い時間の美しさをネックレスに閉じ込めるように、オレンジや赤、朱色を基調としポイントに
グリーンを入れました。四季がある日本の秋に想いを寄せて、楽しんで下さい。
Northern lights 【オーロラ】
冬の夜の憧れは、なんと言ってもオーロラです。日本では見る機会はないですが、いつか見てみたいと
思っている方は多いのでは?オーロラにはグリーン、ブルー、ピンク、イエローなど様々な色がありますが、
多く出現すると言われているグリーンのオーロラをイメージしてデザインしました。
Morning Glow 【朝の日差し】
段々と寒くなると朝の日差しの美しさにはハッとすることがあります。空気が澄んだ朝は寒くても気持ちが良く、
晴れやかな気分で1日がスタートしますよね。紺色の闇から徐々に金と白の光が差し、あたりを照らしていく様子を表現しました。
シンプルに、白シャツや白ニットに合わせるとカラーが映える着こなしに、タートルネックや
ワインボトルネックのトップスに着けても首元が寂しい印象になることなく、落ち着いた華やかさを演出してくれます。
FALBEの新シリーズ、【ダイアンシリーズ】をZUTTOで先行販売させて頂けることになりました。
秋冬にぴったりのシックな色合いと雰囲気で、ネックレスとピアスをそれぞれ4色ご紹介します。
シリーズ名の「ダイアン」とはデザイナーのお名前で、アメリカを拠点に活動するビーズアーティストの
ダイアン・フィッツジェラルドさん。
アーティストとしての活動歴は25年程で、糸と針と使って、手の中で形を作り上げていく
「Off-Room(オフルーム)」というビーズワークを得意とされています。
ダイアンさんは20年以上もMIYUKIのビーズを愛用し作品を作り続けていて、そのご縁もあり今回新シリーズの
デザインを依頼したのだそうです。
【ダイアンネックレス】は、ハーフティラビーズとツイストビーズを組み合わせたデザイン。
V字に広がるデザインはシャツの首元をかっこよく演出し、タートルネックに合わせるとその存在感を放ちます。
鎖骨の下あたりにV字がくるので、目線が上がり小柄な方でもバランス良く着けて頂けます。
ハーフティラビーズは平らな形状で穴が2つという今までにない形状で、そのビーズの特徴を最大限に活かす
デザインのネックレスになっています。横方向に並ぶハーフティラビーズと、縦に使用されているツイストビーズとの
組み合わせが面白く、ダイアンさんが得意とする幾何学模様です。
ネックレスとセットで使いたい【ダイアンピアス】は、ハーフティラビーズと丸ビーズを組み合わせたデザイン。
ハーフティラビーズは光を受ける面が多いので耳元で揺れた時に光を受けてキラキラと美しく輝きます。
菱型のデザインは着けた時、横顔を印象的なものにしてくれますよ。とても軽いので、着けていることも
忘れてしまいそうです。
ビーズの起源は古く、人類が最初に身を飾るために作った装身具は、10万年前の貝や貴石に穴を打ち作り出した
刺玉・ビーズを連ねたものだといわれています。
また、ビーズは大自然に祈りを捧げる太古の人々の道具としての役割もあり、'beads’という言葉の語源は
アングロサクソン語の'biddan (祈る)’、'bede(祈る人)'という説があります。
祈るための神聖な道具、という点でも様々な宗教で用いられ、それぞれの地域独自のデザインや技術が
発展してきました。
チェコ、インド、中国など世界中でビーズは生産されていますが、その中でも日本のビーズはトップクオリティ。
その理由は、日本製のビーズは1粒1粒が均一で形が整っているために、製品にした際に非常に綺麗に並ぶからです。
特にMIYUKIのデリカビーズは織り上げた際、隣り合うビーズ同士に隙間を作らない均一な円筒形で、
その完成品を見ると正に「美しい」の一言です。
MIYUKIのデリカビーズの織り。粒が揃って均一に光を受け輝いています。
しかし、常に粒の揃った均一なビーズを作り続けるのは並大抵の技術ではありません。
同じ材料、同じ工程で製造しても全く同じビーズが出来上がることはなく、ほんの少し調合が変わっただけ、
ほんの少し窯の状態が変わっただけで全く違うものが出来上がることもあるのだとか。
それを常に完璧な状態に近づけているのは熟練の職人さんの技で、MIYUKIでは各工程で何年も何十年も
技を磨き上げ、一人一人がその工程の熟練者になることで難しいビーズ作りと対面しています。
現在約1万5000種類もの、形状やサイズ、色、仕上げ加工の異なるビーズを生産しているMIYUKIには
欠くことの出来ないスペシャリスト達がその品質を守り、更なる向上を目指しているのです。
MIYUKIのビーズたち。同じトーンのカラーでも、形や仕上げによって全く違う表情です。
MIYUKIは伝統技術を守りながらも、常に新たなビーズ芸術のあり方を模索しています。
「今までになかったビーズで、新しい驚きを生み出したい」という想いから全社員からアイディアを募集し、
時にはお客様の声に耳を傾け研究開発を続けます。
中には10年越しで開発成功に至った例もあります。【TILA(ティラ)ビーズ】は平らな四角形で、穴は2つ。
「ビーズは丸くて穴は1つ」という概念を覆し、世界中のビーダーを驚かせました。
新しい技術、新しいビーズを探し求めビーズ業界の最先端を行くその姿勢は、
「Beading Happiness ー ビーズやビーズワークを通じて世界中に幸せを紡ぎ出し、幸せの輪をつないで行きたい」
という理念から。高品質で唯一無二のオリジナルビーズの開発・製造だけでなく、「ビーズの楽しみ方そのもの」を
提案し、ビーズによる幸せの発信源としての存在でありたいと願っています。