初夏から定番アイテムとなるTシャツ。汗ばむ季節でも洗濯が容易で、繰り返し着られるTシャツは複数枚持って着回す方も多いと思います。今年も本格的な夏に向けて揃えたいのは着心地の良いTシャツ。メンズサイズが揃っている様々なブランドのTシャツを形や生地の違いからご紹介します。
Tシャツの形というと、上からすっぽり被れる半袖タイプをイメージしますが、細部の形は個々によって異なります。もっとも目に付く違いは首まわり。この形が異なることで、同じTシャツでも違う印象を作れるのがTシャツのひとつの特徴です。
クルーネックの形は、鎖骨がほぼ見えない程度に首まわりが丸くなっています。もともと船の乗組員がクルーネックセーターを着ていたことからその名が付いたのだとか。ボトムスや上着を選ばず、カジュアルに身につけやすいことから、数多くのTシャツもクルーネックの形で作られてきました。クルーネックは比較的首から肩にかけたシルエットが印象的になります。
メンズ 8oz MAX WEIGHT PIGMENT DYED Tシャツ / CAMBER(キャンバー)
アメリカ生まれのCAMBER(キャンバー)のTシャツは、オーソドックスなクルーネックとポケット付きのデザインに、鮮やかなピグメントダイを施したもの。8オンスのコットン生地は丈夫さが群を抜いており、どんどん着込んでいきたくなるTシャツです。顔料を使って染める技術、ピグメントダイは、繊維の奥まで浸透させず表面のみに色をのせるので、洗いをかけるとヴィンテージのような色合いに仕上がるのも魅力です。
首元がV字に開いたVネックもTシャツの定番の形。首や鎖骨の肌が見えることでよりすっきりとして見え、夏場は涼しげな印象を作ってくれます。クルーネックに比べると、ややスタイリッシュな印象になります。
Vネックショートスリーブ navy / MOULIN NEUF TEXTILE(ムーランヌフテキスタイル)※サイズ4が男性におすすめです。
柔らかい着心地が人気のMOULIN NEUF TEXTILE(ムーランヌフテキスタイル)のTシャツ。その理由は丸胴編みという脇下に縫い目がない製法で、縫い目をなくすことで脇下のごろつきがなくしているから。ネック部分は生地を重ねて縫製されていることでくたびれにくく、Tシャツとしてだけでなくインナーとしても便利です。
3つめの形、ヘンリーネックとは、首まわりが丸くさらにフロントにボタンが付いたデザインを指しています。ボタンが付くことでより顔の近くに目線が行き、ボタンを留める・外すという着方の違いでも、異なる印象を作ることができます。
メンズ VINTAGE HENLEY Tシャツ / Nigel Cabourn(ナイジェル ケーボン)
オープンエンドコットンと呼ばれる撚糸の手法を使って編み上げられたこちらのヘンリーネックTシャツは、ドライタッチで気持ちの良い着心地。丸胴編みのため継ぎ目がなく、着脱もストレスなく行うことができます。カジュアルな印象を作りながらも、ヴィンテージ感のある色合いなので、大人が着ても様になる一着です。
TシャツはTシャツでも、生地の作り方によって着心地が変わってくるのが面白いところ。続いて生地の厚さや織り方(編み方)の違いに着目し、着心地の好み別にご紹介します。
柔らかい着心地が好みの方に
FRUIT HEAVY WEIGHT POCKET TEE / FRUIT OF THE LOOM(フルーツオブザルーム)
ユニセックスなTシャツとして作られたFRUIT HEAVY WEIGHT POCKET TEEは、細番手の糸を高密度に編み立てることで、たとえ薄い色でも透けがほとんど気にならないほどの生地になっています。生地作りに使われるトンプキン編み機は毎時1mと非常にゆっくりとした速度のため糸に負荷がかからず、柔らかさを作り出しています。肌が透けずに、柔らかな着心地を求める方におすすめです。
ハリのあるシルエット重視の方に
メンズ DOTSUME POCKET T-SHIRT / Jackman(ジャックマン)
ZUTTOでも人気急上昇中のJackman(ジャックマン)のTシャツは度詰め、つまりぎゅっと糸を詰めて編み立てたスウェットのような生地を持つTシャツ。ハリがあり、ヨレたり伸びる心配をせずに長く使うことができます。胸のポケットは手の込んだマチ付きの仕様で、Tシャツのネック部分などでよく見られるリブバインダーで縁を補強するなど、細部まで長く使えるこだわりを見ることができます。
とにかく滑らか、さらっとした肌触りがお好きな方に
メンズ BELDEN 30Gコットン SHORT SLEEVES / JOHN SMEDLEY(ジョン・スメドレー)
細い糸を細やかに編み上げるファインゲージニットで知られるJOHN SMEDLEY(ジョン・スメドレー)のTシャツは、驚くほど滑らかな着心地が特徴です。高品質なシーアイランドコットンを素材にしており、きめ細やかな生地がニットであることを忘れさせてしまうほど快適な着心地。上品な光沢が現れるのも、上質なコットンとファインゲージニットによるものです。袖は長めに取られており、年代を問わず選べるTシャツになっています。
汗かきの方、涼しく過ごしたい方に
鹿の子Tシャツ/ Glacon(グラソン)
こちらもユニセックスで作られたGlacon(グラソン)のTシャツは、ポロシャツによく用いられる鹿の子と呼ばれる編み方で作られており、細かくぽこぽこと隆起した生地になっています。横方向に伸縮しにくくなる一方で、肌に触れる面積が少ないことから抜群の通気性を誇り、汗ばむ季節でも快適に身につけることが出来ます。さらにシワが付きにくいので着ているときも収納する際にも不便のないTシャツといえます。
これまで単色のTシャツをご紹介してきましたが、ほかにも柄やプリントが施されたTシャツもご紹介しています。より強い印象を残すからこそ、好みのデザインが見つかると良いですね。
プリントTシャツ PP0027 / PATENT PRINT(パテントプリント)
アメリカのプロダクト登録出願時に提出されていた意匠図をモチーフにするというユニークなアイディアから生まれた、PATENT PRINT(パテントプリント)のプリントTシャツ。こちらは「COFFEE PERCOLATOR」というコーヒーを淹れる道具の一種がプリントされています。ブラックとホワイトを基調にすることで、落ち着きがありながらも、古き良き道具の面白さが味わえる、そんなデザイン。遠目に見ると「何やら意味ありげなデザイン」とニュアンスが伝わり、近づいてみて始めて「ああなるほど」と合点がいく。そんなプリントTシャツを探している方におすすめの一枚です。
ユニセックス RIB T-SHIRT CAMDEN BRICK / Jackman(ジャックマン)
Jackman(ジャックマン)は、創業者のアメリカンベースボールへの憧れから始まったブランド。野球のユニフォーム、グラブ、トレーニングウエアといった数々のアイテムを手がけてきたJackman(ジャックマン)は、Tシャツにもそんな野球への想いを見ることが出来ます。正面に見える「BASETENDER」の文字は刺繍になっており、野球の内野手を意味しています。文字が描かれていることで落ち着きがちな夏の装いのちょっとしたアクセントになってくれ、意味がわかるとブランドの背景まで見えてくるような、そんな楽しい一枚です。
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