家にいる時間を大切にしたい。そんな風に感じる日には、いつもの食事を更に美味しくしてくれる調理器具があると楽しいものです。しかし、大きなキッチン用品は場所を取りますし、メンテナンスも手間がかかります。特に鉄鍋は重いし取り扱いも大変で、いくらご飯が美味しくなるといえども少し敬遠している方も多いもの。そんな方にも是非おすすめしたいのが、小笠原陸兆のミニパン。一人暮らしの方から家族が多い方、お料理好きの方も、お料理初心者の方にも、おすすめしたい、本格的なのに手を出しやすい魅力がたっぷり詰まっています。
今回取り上げるのは、「南部鉄器」という無骨な印象を持ちながらも、オタマジャクシのようなころんとした形が可愛らしいミニパン 大小。使うほどに南部鉄器の風合いをお楽しみいただけます。
小サイズは、本当に手のひらサイズ。一人分の朝食を作るのにもぴったり。朝食の時間が異なる家族がいる場合は、家族分用意しておいて、食べるときになって火にかけることも可能です。
大サイズは、よくあるフライパンほど大きくはないですが、フタ付きで幅広く使えるのがポイント。ハンバーグやホットケーキなど、フタをしてじっくり焼きたいものにおすすめです。
鉄器は重いのでフライパンのように振ることはできませんが、オーブンにそのまま入れて、グラタンだって作れます。蓄熱性が高く、鉄器は熱しやすく冷めにくいのがポイント、食卓にそのまま出して、熱々のお料理が長く楽しめます。付属の木製鍋敷きの上に置いて、おしゃれに楽しんでみてください。
更に、ガスとオーブンだけでなく、IHでも使えます。バーベキューでアヒージョを作ったり、鉄板のように使うのもおすすめです。
南部鉄器の元となる「南部鉄」は、江戸時代から人々に親しまれ、400年もの古い歴史を持っているもの。南部鉄で作られた「南部鉄器」は耐久性が非常に高く、重厚でありながらも、どこか親しみやすく、懐かしさも感じさせます。
一度温まると冷めにくい
鉄は温度の変化に鈍い金属。温めるときは熱が鉄器全体に均一に伝わり、温度がムラになりにくいため、お肉やホットケーキなど、一定の温度でじっくり焼きたい食材にぴったり。一度温まると冷めにくいため、そのまま食卓に出しても、熱々のまま長く楽しむことができます。
鉄器は重たいキッチンウエアですが、蓄熱性が高いので、フライパンのように「振る」作業は不要。炒め料理などでフライパンを振る動作は、水分を飛ばすための作業なので、南部鉄器を使ったお料理には不要なのです。そのため、コンロに置いたまま美味しく料理ができます。
焦げ付きにくい
油馴染みが良いため、使い込んでいくうちに油が南部鉄器全体に行き渡り、だんだん焦げ付きにくくなってきます。馴染みが良くなると、黒く艶やかになってくるのだとか。
安全で、何より美味しい
南部鉄器で焼いた食材は、火がよく通り、お野菜もお肉も、ジューシーなのに表面はパリッと焼け、全体に熱が伝わり、美味しさを閉じ込めてくれます。また、アルミやステンレスのものに比べると、南部鉄器で焼いた食材は安全な鉄分が付着しており、普段の食事から貧血予防になると愛用している人もいるほどです。
南部鉄器は、日々使うことで油が馴染み、愛着が湧く暮らしの道具。便利なだけでなく、キッチンに立つのが楽しくなったり、「明日は忙しいからミニパンで朝ごはんを作って、1日を始めよう」と、心を奮い立たせたり、元気にしてくれるのかもしれません。
鉄鍋ってなんだか使いにくそう。そんな風に思ってしまいますが、使ってみると案外簡単です。
使い始め
軽く洗剤で洗い、お湯ですすぎ、水気を拭き取ります。
火にかけ、薄煙りが見えたら、お玉1杯の油を入れ、鉄鍋全体になじませます。
その後、油を取り出し、香りのある野菜くずを炒めてから使い始めてください。鉄鍋特有の匂いを消す効果と、鍋の油なじみを良くする効果があります。
常に覚えておくこと
(注)火にかけている間は熱くなるので、持ち手は素手で持たないようにしてください。
使うときはいつも油を多めに入れ、鉄鍋の温度を1度下げることで焦げ付きにくくなります。使うときは余分な油は取り除き、改めて分量の油を足して弱火から調理を始めてください。IHなどの電磁調理器は低温でじわじわと温めるのがおすすめです。
鉄鍋は非常に熱くなります。素手で触れると火傷をしますので、鍋つかみなどを使って取り扱いしてください。ミニパンの場合、鍋敷きも付属していますので、直接テーブルに置かず、鍋敷きの上に置くようにすると良いですよ。
洗うとき
加工を施していないので、鉄鍋を使ったときは、鉄が熱いうちに火傷に気をつけながらすぐに洗うようにしてください。熱めのお湯で洗い、水気を拭き取ってから軽く火にかけ、必ず乾かしてください。水分・塩分が残っていると鉄は錆びてしまいます。(錆びが出たときは、クレンザーを使って洗い落としてください。)
今回、スタッフがミニパンを使って実践してみました。料理は得意な方ではないので、チャレンジしやすい小笠原陸兆のミニパンで鉄鍋に初挑戦。一人分を作るので、購入したのはミニパン 小。
見た目から本格的な、アヒージョ
使い始めは、野菜くずを炒めてからが良いとのことなので、夜のおつまみにアヒージョを。油をたっぷりしいて、ブロッコリーと海鮮ミックスを入れグツグツ煮ます。
IHも使えます。IHだと思った以上に熱くなってしまうので、具を入れた瞬間に油が周囲に飛び散る原因に・・。野菜が焦げてしまう原因にもなるので、低温をキープするのが良さそう。
鉄鍋を使うポイントは一番低い温度をキープすること。ミニパン 小は小さいサイズということもあり、火の通りが良いので、低温でゆっくり調理していきます。
鉄鍋なので、手で持つと少しずしっとするものの、持ち運びには問題ない程度の重さです。
朝ご飯はカリッと焼いた目玉焼きとソーセージ
朝ご飯には、カリカリの目玉焼きとソーセージが食卓に並ぶと嬉しくなりますね。特に目玉焼きの端がカリカリに焼けるととっても美味しい。ミニパンで焼いた食材は、どれもカリッ、パリッと気持ちよく焼けます。
こちらは低温で温めたミニパンに卵をそっと落とした場面。良く温まっているので、プクプクと白身が反応し、すぐに端がカリカリに焼けてきます。ミニパン 小は蓋がついていないので、黄身までしっかり焼きたい人は、蓋つきの大サイズを選ぶのがおすすめです。アルミホイルなどで簡易的な蓋を作っても良いかもしれません。
小サイズは目玉焼き一個にちょうど良いサイズだったようです。塩と胡椒を振って、食卓に。「カリカリっとして、とても美味しく食べられて感動しました。」と、スタッフ談。
「しっかり油をひいて、ソーセージも焼きました。普段よりもパリッと焼けたような印象があります。ベーコンもカリカリに焼けそうなので、今後試してみたいと思います。」気持ちよく焼けるので、スクランブルエッグなども美味しそうですね。
温めて、すぐ食卓に。1人1つで使う
ハンバーグも綺麗に焼けていますね。焦げ目もカリッと気持ちよく付いてくれ、ジューシーに焼けるのだそう。家族が多かったり、仕事や部活動で同じ時間に食事できない時、ミニパンにまとめておいて、温めなおすのにも良さそうです。ミニパン自体の蓄熱性が高いので、レストランのハンバーグ定食のように、ジュージューという音をBGMにしながら熱々のハンバーグを楽しめます。「今回は和風にしましたが、ミニパンをお皿として使うのが思っていたより便利でした!デミグラスをグツグツ煮込んでもいいし、出来上がった後に大根おろしを乗せたり、見た目も素敵なのが良いですね。」
そのほか、朝のホットケーキ・パンケーキもおすすめ。フライパンの温度が均一なので、焦げ目にムラがない美しいホットケーキが焼けます。カリッと焼けるので焼きおにぎりを楽しむのも良いですね。普段フライパンで作っているものをミニパンで作ることによって一体どんな味に変わるのだろう?と色々実験してみてはいかがでしょう。
実際に使ってみたスタッフの感想「思いの外あまり気にせずに使えたこと、何より美味しく食材が焼けたことにびっくりしました。気にするポイントは油をしっかり馴染ませることと、錆びさせないように水分を飛ばしてからしまうことだと思います。」とのこと。まず鉄鍋を使ってみたいという方には、お手頃価格の小サイズがおすすめ。家族の数分揃える方も多いようです。使い勝手で考えるならば、蓋が付いている大が便利。ぜひ一度試してみていただきたい、キッチンウエアです。
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