今回取り上げるのは、東屋のバターケース。美しい木のケースに大好きなバターがちょこんと乗り、これまた美しい真鍮のナイフをそっと入れる・・・。初めてこのバターケースを見たときは、シンプルなのに美しいその佇まいに「すごく、素敵!」と感動してしまいました。東屋のロングセラーであり、知れば知るほどその良さがわかる暮らしの道具、ぜひZUTTOのお客様にもご紹介させてください。
冬の朝食は、どうしても寒いキッチンでお料理をするのが辛いもの。忙しいから、朝はほったらかしにしておけるパン派!という方も増えているようです。パンの朝食に必ず登場するのは【バター】。パンとバター、というシンプル朝食だからこそ、素材にこだわっている方も多い印象ですが、そのバターを冷蔵庫から出すと、カチコチで切りづらかったり、使うたびに箱から出して銀紙を剥がして、テーブルの上でカットして・・・などとストレスや手間が多く、嫌になってしまうことはありませんか?そんな時に、ストレスを軽減してくれるのは、「木製のバターケース」なのです。
色むらや木目は、それぞれの天然木の個性。美しく凛としたケースは惚れ惚れしてしまいます。
東屋の木製のバターケースは、板のような底の部分に、銀紙を外したバターをそのまま置いて、ケースをカポッと被せて蓋をします。「えっ?それではすぐに劣化してしまうのでは?」と思われるかもしれませんが、職人の作ったこのバターケースは、無垢の山桜の木のおかげで急激な温度変化を防ぎますし(家族が次々に食卓にくると、バターも出したりしまったりと温度変化が激しいですよね)、蓋をすればほぼ密閉状態になるので、冷蔵でも2週間美味しく状態の良いバターを楽しめます。紙のケースのままだと冷蔵庫内で匂い移りしたり、空気に触れて酸化してしまう場合がありますが、それも防いでくれます。
一般的な200gのバターが余裕を持って収まるサイズ。バターナイフも東屋のもの。
バターの銀紙ってなんでこんなに使いづらいのでしょう?面倒臭がって適当に包むと、後でかぴかぴになってしまうから厄介です。
そして何より驚いたのは、冷蔵庫から取り出した時に、バターが硬くなっていないこと!程よい硬さを保ち、ナイフも入れやすいです。バターをなかなか消化しきれない方は、使う分だけカットして、残りは冷凍庫に入れておくだけで美味しく新鮮なバターが楽しめますよ。
食卓に並べると、ぐっと雰囲気がよくなります。朝ごはんも張り切って準備できそう。
ご紹介するのは、よくある200gのバターが丸々入る「全判」と、200gのバターを2週間で一気に使いきれない!という方に向けての半分(100g用)のサイズ「半切」の二種類。ご家族がいる方は全判がおすすめで、このサイズが圧倒的に人気です。ただ、よく使うバターなので、冷蔵庫の中で幅を取りたくないという方には半切サイズは食材の隙間に入れやすく、とても便利だと思います。
左:全判、右:半切 木の色味や木目は個性があって、どんなものが来るのか楽しみですね。
バターケースを買ったら、揃えて持っておきたいのは同じく東屋のバターナイフ。どこか丸みを帯びたナイフは、古道具のようでありながら、モダンな一本。食卓に置いても違和感がなく、丸みを帯びていて通常のナイフより安全なのが良いですね。
薄く、研ぎ澄まされたこのバターナイフは洗練された見た目ながら、バターを削ぐ、カットする動作は難なくこなせ、余計な装飾もないので使う人を選びません。また、刃は丈夫なステンレス、そして持ち手は真鍮製。洗浄回数も多いナイフは木製の柄だと黒くなってきて見た目にも衛生面でもよくないですが、このバターナイフならそんな心配はありません。手で触るうちに持ち手の真鍮は飴色に変化し、深みのある色合いになっていきます。自分の手によって美しく変化していくナイフを見ると、益々愛着が湧くというものです。
木製のバターケースというと、お手入れが大変そうですが、意外と簡単です。気をつけることは
・水洗いは少なめに(浸け置き厳禁)
・しっかり乾かす
・乾燥したら植物油を塗布する
ことです。
このバターケースは無垢の山桜の木でできています。無垢の木は塗装してある木に比べ、調湿作用があり、また断熱性による温度変化の緩やかさとあいまってそれがバターにとって良い状態を保つのです。普段のご使用では問題ないですが、バターケースを洗浄する際に木が水分を含んだり、乾燥して水分を放出したりする際に木は膨張縮小するため、洗浄頻度が高いと木が反ったり、稀に割れたりすることがります。
そのため、水洗いは極力少なめにすることをおすすめいたします。使用頻度が高い方は、水拭きでサッと拭いて、2回に1回くらい洗うだけという方もいらっしゃるようです。それでもやっぱり気になる方は、少量の中性洗剤をスポンジに浸けて、洗ってください。洗剤はしっかりと洗い流し、乾いた布で水分を拭き取ってから、風通しの良い日陰で十分に乾かしてください。決して水分が残っている状態では使わないようにしてください。
無垢の木ですので、使っていくうちに木の表面がやや乾燥してきたかな?と思うようになります。その時は普段から使っている植物油を染み込ませてみると良いです。
美しい形は日本の職人技
いろいろなことをお伝えしましたが、バターケースに選ばれている山桜は、反りや狂いが少ない素材。くるみ油を刷り込んで、さらに木の反りや狂いを抑えています。ですので、神経質になりすぎず、バターケースのある暮らしを楽しんでみてくださいね。もし何かあった場合は、職人に修理依頼ができますので、ご安心ください。
※バターケースをお求めの上での注意点
バターケースは、天然の山桜の木を使っています。一点ずつ木目や色合いはかなり違ってきますが、全てその子の個性として、受け止めてくださる方におすすめです。
確かな職人技術で作られた、精巧で美しい無垢のバターケースは、暮らしにそっと寄り添う日本の道具です。
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