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冬眠リネン、春眠リネン。大好きなリネンが一年中使えるって本当?

 

みんな大好きなリネン。パリっ、ざらっとしたリネンがお洗濯を重ねるうちにくたくたしてくると、何とも言えない愛おしい気持ちになるものです。そんなリネンですが、リネン好きのスタッフに言わせると「リネンって夏だけのものじゃない!」というのです。スタッフの中でも、リネンは夏にぴったり、涼しくて夏も心地よく過ごせる・・・そんな風におすすめしていましたが、どうやらリネンは一年中快適に使える様子。特にパジャマや部屋着として使うのにぴったりとのことですが、早速その理由を見てみましょう。

 

 

リネンは春夏秋冬おすすめ

ミアバスローブ ウォッシュナチュラル

ミアバスローブ ウォッシュナチュラル

 

モデル身長:158cm(ブルーマリーヌ)

【別注】オワーズリネンパンツ 8分丈(ヘリンボーンブラック)

 

リネンと聞くと、夏のイメージが強くありませんか?じりじりと暑い日差しに、さらっと着たいリネンのシャツ。ですが、実はリネンは一年中心地よく着られる素材なのです。(特に、冷暖房が完備されている室内)

 

とは言え、「なぜ?」と思われる方も多いかもしれません。リネンがオールシーズン着られる理由は、「高い熱伝導率と吸水発散性」そして「繊維に空気を含む能力(=断熱性)」にあります。

 

【夏】

【別注】リネンワンピース(ナチュラル)

【別注】リネンワンピース(ナチュラル)

 

端的に言うと、夏にリネンがおすすめな理由は、リネンが人間が体温調節のために出す【汗】の働きを助けてくれる素材だから、と言うこと。

 

例えば冷房の効いた涼しい部屋に置いてあるリネンウエアを思い出してみてください。リネンは熱伝導率が高いので、袖を通した時にひんやり感じて涼しいです。実際に着ているときに汗をかくとすぐに生地が繊維の間に水分を取り込み、発散します。それは、リネンと言う素材に空洞があり汗を素早く吸収するため。肌にまとわりつかず、さらっとした着心地になる理由でもあります。

また、もう一つ涼しげな理由として挙げるのであれば、リネンは目が粗く、伸び縮みもしない素材なので、ゆったりしたデザインのウエアが多いということ。風通しが良く、涼しく感じます。

 

 

【冬】

【別注】ステフ

スピカ リネンナイトシャツ(ナチュラル)

 

冬のリネンは、リネンの繊維に空気を含む能力がキーになります。

 

冬の寒い部屋に置いてあるリネンは、熱伝導性の良さで、最初は冷たいです。ただそれは最初だけで、暖かい部屋に置いておけば温かくなりますし、夏と条件面では変わりません。また、一度着ると、体温によ〜く馴染んでくれ、熱を放出することなく、適温でいられます。その理由というのは、夏は繊維と繊維の間に水分を取り込み放出していたところを、汗をかかない冬は繊維の間に空気を取り込むから。空気を含んだ生地は、仕組みとしてはダウンと同じで、暖かく感じます。もちろん取り込む空気量は違いますが、冬にリネンを着ていられるのはこのリネンの特性のおかげなのですね。

 

思えば、リネンシーツは一年中使えますし、最初はひんやりしていても、一度布団の中に入ってしまうと温かいですよね。イメージだけで「リネンは冬のもの」と思わず、ぜひ一年中使っていただきたい素材なのです。

 

【別注】リネンピローケース(アシエ)

リネンピローケース(ホワイト)

 

特に冬は洗濯物が乾きにくく、洗濯も億劫になりがち。リネンは水分を含んでもすぐに乾いてくれますし、静電気が起きにくいのも冬には嬉しいポイントです。

 

このように、天然素材というものは化繊とは異なり、得てして環境適応ができるものです。このリネンの持つ性質は、人(動物)が暑くなったら汗をかいて、蒸発の際に体を冷やすように、また、寒く感じたら毛を立てて体の周りに空気を取り込むように(人間の場合は体毛が薄いので血管を収縮させる)自然に行なっているエアーコントロールを助ける役割を果たしてくれるのです。

 

 

冬眠リネン:寒い冬もリネンのパジャマで眠る

【別注】ステフ

着回すのはfog linen workの別注リネンナイトシャツ。細かい格子柄で、ストールやガウンとの相性も良いです。

 

一日中冷え込む冬、どんなパジャマを着て寝ていますか?冬だからといって、外着のようなモコモコ素材のパジャマを着たり、重ね着をするのはNG。就寝中の寝返りや汗の蒸発を妨げ、寝苦しくなり、睡眠の質を下げてしまいます。

 

もっとも良いのは、薄手で汗をしっかり吸ってくれる天然素材。綿やウールも良いですが、夏の素材と思われてしまいがちなリネンもぜひ候補に入れてみてください。就寝前のナイトウエアは家から帰ってすぐに着替えるものではなく、ある程度お部屋で過ごした後で着替えることが多いかと思います。なので、暖房のついた部屋に置いておき、じんわり暖めておくのをおすすめします。でも室内をガンガン温めるお家や、お風呂上がりの火照った体には、温かい部屋でアイスを食べる至福のひとときのように、ひんやりしたリネンも気持ちいいものですよ。

 

とはいえ、真冬にリネンナイトシャツ一枚で過ごすのはちょっと寒すぎますね。冬はナイトウエアの上に、フリースのカーディガンやガウン、ウールのストールを重ねるととっても暖かいです。

 

【別注】ステフ

羽織ったガウン:【別注】手紡ぎコットン ショールカラー ルームガウン

メリノウールのスリッパ:メリノスリッパ ベージュ

 

オーガニックコットンのガウンと、ウールのスリッパをコーディネート。足元が冷える方は、ルームソックスやレッグウォーマーをプラスすると効果的です。

 

リネンのナイトウエアの上に一枚別の素材を重ねると暖かい理由、それはリネンの保温性を助けてくれるから。寒いとき、リネンの空洞がダウンと同じような働きをしてくれるとはいえ、もちろんダウンジャケットの暖かさには負けてしまいます。お風呂上がりのポカポカを程よく閉じ込め、かといって汗だくになるほど温めない。この程よさが、真冬の暖かい室内にぴったりなんです。

 

【別注】ステフ

肩からかけたショール:ポケットショール(ROST)

 

こちらは、ウールショールで寒さ対策。寝る前のハーブティーを飲みにリビングに向かうとき、温めた部屋と、人のいない部屋との温度差にびっくりしないよう、ショールがあると便利です。寝室でゆっくり寛ぎたい時はひざ掛けにもなりますし、お部屋が温まるまで羽織っておく。カラフルなショールは身につけていない時もお部屋をパッと明るくしてくれます。

 

 

春眠リネン:ぽかぽかと暖かい陽気にも

 

季節の変わり目は普段のお洋服だけでなく部屋着やパジャマで何を着るか悩んでしまいますが、とりあえずリネンのナイトウエアが一枚あれば大丈夫です。汗をかいても、じゃぶじゃぶ洗って、絞って干しておくだけですぐ乾いてくれるので、洗い替えはたくさんいらないですし、便利。

 

【別注】ステフ

スリッパ:リネンスリッパ ナチュラル

 

長袖のナイトシャツは春のおやすみにぴったりです。襟がないので、首回りももたつかず、締め付けもありません。暖かい春の日は、朝日が照りつけて室内がちょっと暑い時に汗をかいてしまうこともあると思います。でもそんな時もリネン持ち前の吸水速乾性と、さらっとした着心地で快適に。

 

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こんな風に、リネンは一年中お部屋で快適に過ごすナイトウエアとして一役買ってくれます。冷房が苦手な方には、二の腕を冷やさないので真夏にもおすすめ。「まだ肌寒いし、リネンはちょっと・・・」と言わず、ぜひお気に入りのリネンウエアを着てあげてください。

 

 

◇今回ご紹介したリネンナイトウエア:スピカ リネンナイトシャツ(【別注】ステフ)

【別注】ステフ

 

真冬に登場した新作のリネンナイトシャツは、ZUTTO別注のステフ柄です。今まではどちらかというとナチュラル系、もしくは涼やかな薄いブルーのストライプなど、夏をイメージした色をおすすめしていましたが、今回はネイビーの格子柄を一年中ルームウエアとしてコーディネートしやすく別注。シンプル過ぎないのに、重ね着にも万能なネイビーチェックです。もちろん一枚で着てもいいですし、上からガウンやカーディガン、ストールとの色合いのコーディネートも楽しいです。細かいチェック柄ですが主張し過ぎないので、柄の大きいものとの相性も良いと思います。

 

スピカリネンナイトシャツはZUTTOでももともと人気の商品。足首近くまであるロング丈で、年齢問わず可愛らしく着られます。夏には同じfog linen work(フォグリネンワーク)のリネンスリッパも一緒に合わせる方も多いようです。

 

【別注】リネンスリッパ クレア

 

▽リネンを知るよみもの

リネンのエイジング・ラボラトリー 前編後編

投稿者: 村上 日時: 2020年02月06日 12:00 | permalink

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