今年の夏は気軽に遠出しにくいことから家で過ごす時間が必然的に長くなりますね。それでもせっかくの夏だからこそ、この季節に似合う季節感のあるおしゃれを楽しみたいものです。
家でも使える夏のおしゃれアイテムを考えたとき、帽子やサンダルといったアイテムは難しくても、アクセサリーならいつもの装いにプラスするだけなので、簡単にトライすることができます。もちろん、たまの外出時にも役に立ちます。おすすめしたいのが、ビーズでできたバングル。きらきらと輝くビーズバングルはその見た目からぐっと夏らしさを作ってくれるとともに、実はほかの素材と比べても身につけやすいアイテムなのです。
「ビーズ」というと、どんなイメージを思い浮かべますか?
プラスチックビーズを連想すると、子どもが使うおもちゃやアクセサリーにも使われている素材ですので、小さい頃から馴染みのある方もいらっしゃるでしょうし、その影響でなんとなく子どもっぽいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。はたまた世界的に見てみれば、彩り豊かな天然石や貝でできたビーズを組み合わせて独自の模様を作り、「祈り」や呪術的な意味を持つアクセサリーとして、特定の民族が代々受け継いできたもの、という見方もできます。つまりビーズと一括りで言っても、使う人、文化、素材や時代に応じて実にさまざまな使われ方をしてきたものと言えます。
今回ご紹介するビーズブレスレットやバングルは、ビーズの中でもガラス製の極小ビーズで、日本で作られたものです。直径1.3〜1.5mmという非常に小さなシードビーズは、一つ一つが綺麗な球体を描いており、美しい発色と輝きが繊細な模様を作ります。ビーズは色や切断面に簡単にムラや変調が起きることから高度な技術が必要とされており、特に日本のビーズメーカーMIYUKIが手がけるものは、非常に品質が高いことで世界的に知られています。
小ささゆえの繊細さが素材のクオリティの高さを物語るシードビーズ。きらきらと輝くビーズは受ける光の量や色によって輝き方が変化します。光をあちらこちらへと反射させる様子はガラスや金属にはない、小さなビーズの集合体だから生まれる美しさです。
また、ビーズの良さは見た目だけでなく「身につけやすさ」にもあります。非常に軽量で優しい着け心地。また金属アレルギーのある方も安心して身につけられますし、ビーズのみで作られているのであれば錆など劣化の心配がないので、たとえ水気がある場所でも使うことができます。そのため外出時のみならず、家事をしたり手洗いをする家の中でも使いやすいのです。
どこにも外出しないけれど、いつもの似たような格好に飽きてきたな、というときに簡単にトライできるビーズブレスレットやバングル。作業の邪魔にならず、手元で瞬く様子を目にすると、気分も晴れやかになりますよ。
ビーズブレスレット L(BELLA PEACH-NUGGET)
DAKARY(ダカリー)は、スペインのビーズアクセサリーブランド。鮮やかな色使いのビーズを組み合わせ、刺繍のような美しい模様とビーズのきらめきを堪能できるビーズブレスレットです。
素材にしているのは先述の日本製MIYUKIのシードビーズ。まるで宝石を散りばめたかのような華やかさがあり、そのビーズを一粒一粒、丁寧に編み込むことで作られています。
ビーズブレスレット L(BLACK & WHITE STAR-BWS)
一緒に合わせたリング:チェーンリング(ウェーブビーズ)
全体がビーズで作られている分、自分には華やかすぎるかな?と感じる方には落ち着いたトーンの色がおすすめ。例えば上記はモノトーンをベースにしたBLACK & WHITE STAR-BWS。幅のあるLサイズですが肌馴染みがよく、アースカラーの装いとの相性も良いことが分かります。ガラスでできたリングとも好相性。手元が寂しいなと感じたときにプラスすると、ぐんとファッショナブルに。
こちらはゴールドをベースにしたDREAM GOLD-CREAM。「ゴールド」と言うと一見派手な印象を受ける色ですが、腕時計などの手持ちのアクセサリーと合わせてみると、意外としっくり似合います。すでに持っているアクセサリーと合わせやすいかな?と考えるのも、デザインを選ぶ際の参考になりますよ。
全てビーズで作られたDAKARY(ダカリー)のブレスレットなら、水に触れるような家事をしても気になりません。サイズ調整も簡単で、手首に付けたら片手でストラップの中心を抑えつつ、片方の端を引っ張るだけ。いつでもすぐに取り入れられる気軽さが嬉しいですね。
かわってこちらはFALBE(ファルビー)のビーズバングル。ブレスレットとは違い、腕にはめこむ形になっています。銅板を柔らかな鹿革で包み、さらに表側にビーズを刺繍する、という手の込んだ作り。
表側に使用しているビーズは、MIYUKIの[Delica Beads size 15/O Precision Cut]。直径1.3mmと非常に小さなビーズをネイティブアメリカンの職人が編み込んでいます。ネイティブアメリカンの人々にとってもビーズは馴染みのある存在。装身具として活用してきたほか、ガラスビーズもまた、ヨーロッパから輸入されており、それらを組み合わせて独自のモチーフを作り上げてきました。
FALBE(ファルビー)のビーズバングルもまた、こうしたネイティブアメリカンの歴史をも感じさせるデザイン。モチーフになっているのは、ネイティブアメリカンの伝統柄や雄大なアメリカの自然。例えば上記は青い炎に地平線に沈む夕陽を表現しています。
一緒に合わせたバングル:LADIES バングル STUDEBAKER CLASSIC CUFF POLISHED
ブレスレットに比べて大きさや重厚感があるためか、存在感が生まれるバングルですが、あえてシンプルな装いと合わせてバングルを差し色として持ってくるとバランスよく合わせることができます。あれこれ付け足していかなくても、一つ身につけるだけでおしゃれに見せてくれるのがビーズバングルの良さです。
また、内側の鹿革もお肌に優しくフィットするのがポイント。金属製のバングルだとひんやり感じたり、動かした際にカラカラと音がすることがありますが、鹿革の場合はまるでスポンジを当てているようなソフトな感触です。そのため、バングル初挑戦の方にもおすすめしたいアイテム。
さらに芯になっている銅板はサイズ調整が可能なのでご安心を。手でゆっくりと力を加えると、バングルを曲げて自分の手首に合わせることが可能です。
手元は自分の視界に入る部分。だからこそ、鮮やかなデザインで彩られたビーズのブレスレットやバングルを目にするたびに明るい気持ちになれます。たとえ使う場所が自宅であっても、きっと同じ気持ちが生まれるはず。夏という季節を存分に楽しむために、ビーズブレスレットやバングルを活用してみてください。