冬のお洒落には暖かいウールのセーター。今年ももちろん、素敵なセーターをワードローブに仲間入りさせているのですが、セーターはお手入れが必要な分、自宅の周辺だけで過ごす日などには少し勿体ない気持ちにも。そんな日のためにセーターの代わりに暖かく着られるカットソー素材のものがあると、お手入れも毛玉も気にならないので、気兼ねないお洒落を楽しめます。家の中で過ごすことが増えた今は特に、一日の予定によってお洒落の主役アイテムを使い分けたいですね。
実は例年の暖冬傾向などから、秋冬にも非ウール素材の需要が高まり、生地の開発も毎年進化を続けています。カットソーアイテムは、もはや「部屋着のジャージ」ではなく、ファッションとして主役の位置付けに。お部屋の中やご近所だけに留まらず、お出かけに着るメインアイテムになっています。
おうち時間が長くなっている今年は特に、セーターの代わりに暖かく着られるカットソーを主役に、気兼ねの要らないお洒落をオススメしたい。そんな気持ちから、今回は気温に合わせて時期を分けて、3連続企画商品をお届けします。
第1弾のTOP杢裏毛起毛 ドルマンパーカー。
こちらは2020年初めに登場したパーカーの、ファスナーの色や袖丈を少しずつ変化させたものでもあります。表は落ち綿をブレンドした杢調の奥深い色合い、裏はふっくらと柔らかな肌触りの起毛裏毛というパーカーです。
アウターとして一番外に着るものでもあるので、生地は杢調の奥深い表情に拘りました。超長綿の落ち綿をブレンドしたラフィー糸を使用。肌触りの良さと、不揃いな糸質による自然なムラのあるヴィンテージな質感が特徴です。
超長綿(ちょうちょうめん)は、綿花からとれる非常に長い繊維。 繊維長(せんいちょう)が35mmを超え、しなやかで光沢があり、吸湿に優れてふっくらしたコットン。油脂分がより多く含まれるため、肌触りがとてもよいのです。落ち綿(おちわた)とは紡績工程の中で、糸には形成されず、くずとして落ちてしまった原綿のこと。
リサイクルコットンを利用したエコロジーな素材です。
このような素材の特徴を最大限に活かすため、シンカー編み機で糸の特徴を損なわないように甘く編み上げ、ふんわり立体的に編み上げています。
独特の光沢とムラ感のあるラフィー糸を使用し、太い糸を編み立てる編み機に対して敢えて少し細めの糸を採用するなどの工夫を加え、吊り裏毛のようなふんわり柔らかい風合いを実現。
さらに超微起毛を裏地側へ生地加工することで、細かい毛羽立ちを裏側へ出し、起毛後に生地を洗い加工することで、シープスキンのような肌触りと保温性を体感することができます。
TOP杢裏毛起毛 ドルマンパーカーは、ふっくらした生地と二重仕立てのフードの立体感やドルマンスリーブによって、羽織るだけで雰囲気が出ます。
ドルマンスリーブといえど、ゆったりしているのは肩周りで、袖はすっきり。フードで高い位置にボリュームを作り目線を上げられるので、バランスの良いスタイルに。ダブルジップ(両開きファスナー)で、着方もアレンジできます。
部屋着にもなり得るカジュアルでボーイッシュなアイテムなので、合わせるボトムはスカートやスカートにも見えるワイドパンツ、あるいは小物でも、どこかフェミニンなものを合わせるとバランスが取りやすいですよ。逆にカットソートップでもディテールにレディライクな要素がある場合は、ボトムにはデニム素材のものやマニッシュなパンツなどを。こういったアイテムでは特に、お洒落の鉄則・甘辛ミックスを取り入れたいところです。
このところ暖かい日本の冬は、このパーカーを羽織るだけでお出かけ出来る日もあります。パーカーのフードをコートから出す着方では、フードの立体感でマフラー要らずに。
表側は起毛していないので、春にはアウターとして。初夏に暑くなる手前まで着られます。半袖やタンクトップの上に羽織ると、心地よい肌触りを実感していただけます。
兵庫県にあるZUTTOのアトリエでは、アイテムの元になるパターンを作っています。
ZUTTOのデザイナーが求めるデザインと、使用する生地が持つ個性や特徴を生かして、様々な工夫を施すのはパタンナーの役目。
時にはこだわりを実現するために生地を変更したり、素材を活かすためにデザインを変更したり、形にしていく中で、新たな魅力が生まれたりすることもあります。
ここで製作した型を元に、職人さんによってサンプルを上げてもらい、そこで更に修正を検討した後に、再び職人さんによって商品へと仕上げてもらう。実に長い長い行程を経て、1枚の服を完成させていきます。
毎日着たくなるような『ずっと良いと思えるデザイン』『愛着のもてる服』を求めるZUTTOのオリジナルウェア、5シーズン目を迎えています。良い素材を使い、自分たちが求める機能性を盛り込み、形にしていくことが出来るのはこのものづくりのアトリエがあるからこそ。ここから生み出されるウェアを、これからも皆さまに発信していきます。
ここからは、少し先に登場する只今準備中の第2弾と第3弾の商品を、少しだけご紹介します。
第2弾の起毛裏毛プルオーバー
【1月発売予定】肉厚で、セーターの代わりに着られるプルオーバー。年間で一番寒い時期にコートの中に。コートやストールの毛などがつきにくく、ストレスなく着られます。ゆったりしていても大きすぎない身幅、コートが着やすい袖幅、スカートでもパンツでも合う、短かすぎず長すぎない着丈。どなたにもおすすめしやすい形です。
まだまだ寒い時期、実はファッションに対する気持ちだけは先に春に向かっていく時期でもありますよね。毎年その頃は着るものに困る・・そんな気持ちに応えられるものを準備中です。
第3弾のダンボールニットプルオーバー
【2月発売予定】こちらは少しづつ、どこか空気が春めいていく、そんな季節に着たくなるアイテムです。軽くて扱いやすく、定番素材になりつつあるダンボールニット。
見た目は軽快な春の装いでありながら、まだ肌寒い時期に、保温性のある生地を使用します。以前ZUTTOオリジナルに登場したダンボールニットより薄手で、上品な光沢感が特徴です。
カットソーというとカジュアルなイメージがありますが、こちらはレディライクなディテールを取り入れます。
ZUTTOのアトリエを通してお届けするアイテム。これからも随時ご紹介していきます。
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