街でよく見かける「カンケンバッグ」。
豊富なカラーバリエーションと愛らしいキツネのマークで一躍有名になったカンケンバッグですが、本国スウェーデンでは子供たちのスクールバッグとして愛され、軽くて丈夫、程よいサイズ、など広く愛される理由がたくさんあります。
今回ご紹介するのは、そんなカンケンバッグの経年変化とお手入れ方法です。
(記事更新日:2020年12月18日)
こちら、スタッフが3年間愛用したカンケンバッグ(レギュラーサイズ、ブラウン)です。
・ノートパソコン
・お財布、iPhone
・文庫本
・マイボトル
を入れてほぼ毎日使ってきました。
・荷物は常に8割くらい詰めて使っている
・少々の雨でもあまり気にしない
・これ1つで1〜2泊の旅行に出かけたこともある
という使用感で、特にノートパソコンが重いので、使い始めの頃はどれくらいの期間使えるかな?と心配していたものの、今のところ大きなホツレ・ほころびはなくまだまだ現役で活躍中の愛用品です。
新品と比較すると・・・
・本体が柔らかく馴染み、くったりとしてきた
・生地(ビニロン)が柔らかくなったので、使い始めのアタリ・シワが目立たなくなった
・表面の汚れが気になる
という3点を感じます。こちらはカラーがブラウンなのであまりシミや汚れは目立ちませんが、やはり毎日使うデイリーバッグ、汚れやシミも気になります。
使っているとどうしても汚れが気になるのと、本体に革や水に弱い特殊な素材は使われていないこと、さらに少々雨に濡れても問題なく使えていたので、水洗い出来るのでは?と思ったのですが、カンケンバッグ内部に付いている品質表示タグを見ると「水洗い不可」となっているので、水洗いは避けるようにしましょう。
※日本の正規輸入代理店さんに問い合わせたところ、水洗いしてしまうと本来のビニロンの質感が失われてしまうとのこと。やはり水洗いはせずに、汚れを防ぎながら綺麗に使うのが正しい、ということですね。
ちなみにZUTTOスタッフが実際に私物のカンケンバッグを水洗いしてみたところ、ビニロンが縮み、一回り小さくなりました。まだまだ使えそうですが、水洗いすることでくったりとして最初の素材感は失われたように感じます。どうしても水洗いしたい場合は自己責任で手洗いを試してみるというのも一つの方法ですが、その前に他に出来るお手入れを一通り試すことをおすすめします。
今回行ったお手入れの流れはこちら。
①内部の汚れを取る(ホコリ・チリ)
②内側の糸ホツレをカットする
③外側の汚れを取る(シミ)
これはカンケンバッグに限らずどんなバッグでも同じですが、日々使っているとポケットの内側や本体の底にホコリ・チリが溜まるもの。
カンケンバッグの場合、
・本体内部、メインスペースの底面
・本体内部、保護パッドが入ったポケット部分
・外側に付いたポケットの底面
に特に汚れが溜まりやすいです。一度、背中部分に入った保護パッドも含めて全ての中身を取り出して、内部のお掃除をしましょう。これだけでも、かなりの汚れが取れて綺麗になります。
※特に保護パッドが入っているポケット部分は、知らぬ間に、古いレシートやチケット類、ハンカチなど入り込んでそのままになっている場合が多いので要注意。
外側から見ると、ホツレやほころびは全くないのですが、中を開けてよくよく見ると、内側に出ている生地の端から糸のホツレが出ているのを見つけました。
使用上は問題ないですが、このまま荷物の出し入れをするとホツレが進んでしまうかも?という風に見えたので、引っかからないように糸をカットしておきました。
輸入代理店さんからのアドバイスでは、「水洗いはせずに、固く絞った濡れ布巾などで拭くようにする」のがおすすめとのことでしたので、今回もその方法を試しました。
ちなみに、水洗いが出来ないスニーカー等のお手入れ方法でよくある「消しゴムでこすって落とす」という方法も試してみたのですが、今回は消しゴムが削れるだけで汚れが落ちた実感は得られませんでした。
水布巾だけで取れないようであれば、薄く中性洗剤を付けて、叩くようにします。
カンケンバッグは、白に近い、色味の薄いカラーから今回のように黒っぽい、色の濃いカラーまで様々です。洗剤を使う場合は、必ず目立たない場所で色落ちや色変わりがないかチェックしてからお手入れするようにしましょう。
FJALLRAVEN(フェールラーベン)は、スウェーデン発のアウトドアブランド。ブランド名は、スウェーデン語で北極ギツネ、アウトドアパーソンという意味です。
1970年代後半、スウェーデン国民の80%が背中の痛みに苦しんでいたことがきっかけで、1978年にカンケンバッグが誕生しました。当時のスクールバッグは片手がけだったので、学校でも使用出来る機能性のあるバッグを作ったのです。発売以来、約30年以上に渡って、世界中の人々から愛されているロングセラー商品で、現在では背中や腰に痛みのある高齢者にも使われているバッグです。
素材は『ビニロン』というコットンに近い触り心地の素材。紫外線に強く、防虫・遮光性・耐久性が高いのが特徴です。縫製がしっかりとしているので、重い荷物を入れても安心してご使用頂け、背負ったままでもベルトの長さ調整が可能なのも便利。
A4対応のレギュラーサイズ(右)と、B5対応のミニサイズ(左)。ご家族でお揃いでも素敵です。小学生のお子さんならレギュラーサイズでも。
軽くて丈夫。男女問わずカジュアルに使えて、可愛い。そんなカンケンバッグを自宅でケアする方法をご紹介しました。自分でお手入れすれば、ますます愛着が湧きそうです。
▼フェールラーベンについて