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どの季節も履きたい、「ちょうどいい革靴」。スエード靴の魅力とケアを学ぶ

 

 

印象を変える、柔軟性

 

ぴかぴかに輝く革靴にはもちろん憧れるけれど、

どこか仰々しさ、よそよそしさを感じる時もあります。

何か特別な日のための一足。そんな印象です。

もうちょっと飾らずに、でも足元を素敵に見せてくれる靴。

それがスエード靴ではないかと思うのです。

スエードは、レースアップシューズやローファーのみならず

スニーカーのアッパーにも使われていたり、アイテムによって

印象を様々に変えます。

そこがスエード靴最大の魅力。

 

スエード素材は日本では秋冬用の靴、のイメージが強いかと思いますが、

海外では通年で履く「丈夫な靴」という認識なのです。

スエードは柔軟性があり足あたりも良いので、

硬くかっちりとした革靴が苦手な方にもおすすめです。 

 

ビットローファー スエード ブラック

 

 

 

スエードとは、革の裏面

 

ツルツルと滑らかで光沢のあるスムースレザーに対して、

スエードは起毛がありざらりとした肌触り。

どちらも同じ「レザー」ですが、その違いは、

 

スムースレザー:皮の表面(銀面)をなめした革

スエード:床面(本来内側である面)を表にしてサンドペーパーなどで起毛させた革

 

デザートブーツ Greenflex/Stone

 

スエードは牛革の床面(裏面)を使用しているので毛足が長く、起毛感が強い革です。

同じように起毛された革にヌバックと呼ばれるものがありますが、

ヌバックは山羊や羊などの銀面(表面)の革を起毛させた革のこと。

スエードはヌバックに比べ革自体が薄めで柔らかいので、

バッグや高級靴に使われることが多いそうです。

 

スエードは毛の流れや光の当たり具合によって様々な表情を見せる、

独特の光沢感が魅力です。

レザーの丈夫さを持ちながら、スムースレザーとはまた違う

高いファッション性を実現している点が季節を問わず愛されている

理由の1つではないでしょうか。 

 

 

スエード素材を活かす、ブランド

 

■KLEMAN(クレマン)/フランス

 

プレーントゥシューズ DANON/Beige Suede

 

ドレッシーな印象の外羽根式レースアップシューズも、

スエード素材だとカジュアルにも、セミフォーマルにも履きこなせます。

王道にデニムに合わせたり、ミモレ丈のスカートに合わせるのも素敵。

夏はパンツをロールアップして履けば靴のボリューム感も

目立たず、素足を見せることで暑苦しさも感じませんね。 

 

こちらのKLEMAN(クレマン)は1946年創業のフランスの

CLEON社が手がけるブランドの一つで、

ミリタリースペックの基準をクリアしたワークブランドです。

フランス軍や警察署、消防署などの公共施設にも納められていた

実績のあるブランドで、仕事用の靴というタフさや機能面、実用性を

求められる一方で、ミリタリー調のぼってりさや野暮ったさはなく

すっきりとしたフォルムにフランスらしい優雅さを感じられます。

私たちがお洒落する時の靴として日常使いするのにも何ら遜色はなく、

積極的に履きたくなるような使いやすさです。 

 

プレーントゥシューズ DANON/Beige Suede

 

様々なコーディネートに合う見た目の汎用性に相反して

ミルスペックであるため実用性が高く、雨の日にも滑りにくく、

水が入り込みにくいゴム底圧着仕様で、グリップ力・クッション性に

優れているという履き心地が良いのもKLEMAN(クレマン)の特徴です。

ラバーソールなので水に強く、アッパーに耐久性の高いレザーを使用することで

少々の雨の日も気にせず履ける頼もしい存在です。  

 

プレーントゥシューズ DANON/Beige Suede

 

 

■DIEGO BELLINI(ディエゴベリーニ)/イタリア

 

ビットローファー スエード ブラック

ビットローファーとは、甲部分にホースビットと呼ばれる、

馬具を模した金属の飾りがデザインされたローファーのこと。

スエード素材のローファーにドレッシーな印象をプラスし、

程良いアクセントになっています。

ラフな印象のスウェットパンツに合わせてバランスを取ったり、

レトロな柄のスカーフを首に巻いて全体の統一感を出したり、

夏にはハーフパンツに合わせるのも良いですね。

足を入れるだけのシンプルなローファーの履き心地はそのままに、

大人の華やかさを添えたデザインです。 

ビットローファー スエード ベージュ

DIEGO BELLINI(ディエゴベリーニ)のビットローファーは

思わず手で触れたくなるほどすべすべとした

スエードレザーの風合いが素晴らしい一足。

つま先から踵に向かって描く緩やかな曲線は

職人が丁寧に作り上げた証です。

カラーはベージュとブラックの2色。

起毛された表面がよく見え、「スエードらしさ」満点の

ベージュは爽やかなコーディネートに。

ブラックは金属のゴールドとの対比が美しく、

服装を足元から引き締めてくれます。 

ビットローファー スエード ブラック

1951年、「靴の聖地」とも呼ばれるイタリア、モンテ・サン・ジュストにて

創業したDIEGO BELLINI(ディエゴベリーニ)は、

60年以上学生靴や紳士のモカシンなどを作り続けるファクトリーです。

一目見て丁寧な仕事と分かるその革靴はハンドメイドされており、

有名メゾンブランドのシューズを多く手がけてきた実績もあります。

足への流れるような美しいラインが特徴的ですが、

おしゃれに気を配るイタリアらしく、足を美しく見せてくれる

木型がシューズ作りのベースにあります。

これにより履きやすく、ふっくらと包み込まれる履き心地、

それでいて脱ぎやすいように配慮された靴が生まれるのです。 

 

■astorflex(アスターフレックス)/イギリス

 

astorflex(アスターフレックス)

 

デザートブーツ Greenflex/Navy

 

 

 

スエードの起毛を美しくキープする

 

 

美しいスエードの条件を挙げると、

・毛並みが整っていること

・毛並みに艶があること

・色あせがないこと

それらをキープするための、スエード靴のお手入れ方法はこちらです。

 

皮革用防水スプレー

・使い始める前に、防水スプレーの活用

新しいスエード靴を最初に使う前に

防水スプレーで保護することをおすすめします。

防水スプレーは水分を弾くだけでなく、汚れを弾き定着させない

役割も果たすので、汚れが入りやすいスエード靴には

防水スプレーは効果的です。

ですが、その効果も使ううちに取れてきてしまうので、

定期的に防水スプレーをかけてお使いくださいね。

 

G.B.KENT(ジービーケント)

 

・ブラッシングでほこり落とし

靴の場合は特に、目には見えなくても着用すると

ほこりが付きます。スエードは起毛された

凸凹にほこりや砂が入り込み、汚れが定着したり

色のくすみを招きますので

帰ったら柔らかい毛のブラシで優しくほこりを落としてください。

※靴クリームの付いたブラシは使わず、何も付けない

「ほこり落とし用」の靴ブラシを用意するのがおすすめです。

 

・起毛のキープには専用ブラシ

静電気や汚れのせいで、毛がべたっと寝てしまうことがありますが、

スエードは、起毛された毛が整って艶がある状態が美しく、

それを保つためにはブラッシングが必要ですね。

通常の毛ブラシに加え、スエード専用の金属ブラシを使って

起毛を増やすお手入れの方法もあります。

 

 

 

・汚れには生ゴムブラシを活用

銀面を使用したスムースレザーに比べ、スエードやヌバックは

汚れが付きやすく目立ちやすいように感じます。

部分的に付いてしまった汚れは、専用の生ゴムまたは

生ゴムブラシで、消しゴムで落とすように丁寧にこすってください。

 

・色落ちにはスエード用の補色スプレーを

濃い色であれば特に目立つのが、白っぽくなっていく色落ちです。

スエードやヌバックには専用の補色スプレーを使って

色を足していくことが出来ます。

長く使う上で色を蘇らせることが出来るというのは魅力ですね。 

 

 

▼KLEMAN(クレマン) ブランドページ

KLEMAN(クレマン) ブランドページ

 

▼DIEGO BELLINI(ディエゴベリーニ)ブランドページ

DIEGO BELLINI(ディエゴベリーニ)ブランドページ

 

▼astorflex(アスターフレックス)ブランドページ

astorflex(アスターフレックス)ブランドページ

 

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シューズカテゴリー

投稿者: 丸山 日時: 2017年08月08日 11:00 | permalink

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