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暖かさと柔らかさの両立。優しさを感じる、シープスキンの魅力

 

革製品というと丈夫な印象を受けますが、羊革は比較的、柔らかい質感を持ち合わせた種類になります。また、その高い保温性から衣類に採用されることも多くあるのが特徴。身につけるとふかふか、しっとりと馴染んでくれるシープスキンの魅力に迫ります。

 

 

羊革の中でも、シープスキンは生後1年以上が経過した羊から採れる革を指し、それより前に採取される革はラムスキンと呼ばれています。

 

古くには、主に羊皮紙として暮らしに役立てられてきた羊革。羊革は脂肪が多いことから強度という点では牛革などに比べるとやや劣りますが、逆にきめ細やかさと柔らかさがあり、さらに繊維の隙間に空気が残ることによって、熱を保つ高い保温性があります。こうした特徴から徐々に防寒用の衣服や手袋、帽子に採用されてきた経緯があります。

 

今では一般的な呼称となった「ムートン」はフランス語で羊の意で、羊毛を残した羊革の製品を指します。羊毛つまりウールは、よく知られている通り高い保温性から極寒地での防寒着として多くの人に愛用されてきた素材のひとつです。寒さを凌ぐための知恵として、シープスキンは世界各国で欠かすことの出来ない革製品となっています。

 

 

シープスキンと好相性のアイテムに手袋があります。直接肌に触れ、また動きの多い手に柔らかくきめ細やかなシープスキンは優しくフィットしてくれます。このシープスキンの良さを存分に活かしたブランドがOwen Barry(オーエンバリー)です。

 

 

Owen Barry(オーエンバリー)は1948年に英国南西部のサマーセット州で創業した、シープスキンの鞣しを専門としてきたブランド。代々鞣しに携わってきたバリーファミリーの3兄弟。一番上の兄は鞣しを学び、二番目の兄は染色、三番目は革製品の製造を学び、Owen Barry(オーエンバリー)の立ち上げに繋がっていきました。Owen Barry(オーエンバリー)としての歴史は62年ほどですが、シープスキン専門としては5世代に渡り、室内用スリッパやグローブ、ハンドバッグやインテリア商品といった幅広い製造を行っています。

 

 

 

シープスキンの暖かさを象徴するかのような、スエード加工が施されたシープスキンと羊のファーが付いたシープスキンミトン。滑らかなシープスキンにふかふかと柔らかいファーが内側までしっかりと詰まった手袋になっています。手首まですっぽりと包んでくれるので、アウターの袖口から風が入り込む心配もなく、真冬でも安心なまさに防寒の立役者になってくれます。

 

 

 

ボタンがワンポイントになったこちらの指なし2WAYシープスキンミトンは、内側から指を出せる2WAYタイプのミトン。指が出せることで、例えばスマートフォンを操作したい場合や咄嗟に書き物をする場合など、細かな動きが必要の際に手袋を外さなくても良いという利点があります。手首の部分はリブタイプですが、内側はシープスキンミトン同様、ファーで包まれています。

 

 

 

Owen Barry(オーエンバリー)は手袋だけでなく、シープスキンを採用したイヤーマフも。耳に当たる部分はファーになっており、バンドの部分もシープスキンで作られています。羊毛は柔らかいので、耳に直に当たってもチクチクとした肌触りがないのも嬉しいポイントです。

 

 

シープスキンは足元の温め役としても一役買ってくれます。北欧スウェーデンからは、シープスキンを存分に使ったムートンアンクルブーツが届きました。

 

 

 

スウェーデンで1982年にスタートした、SHEPHERD(シェパード)。スウェーデンでは古くからシープスキンが生活に根付き、防寒用の素材として用いられてきました。シープスキンが持つ優れた保温性や透湿性といった特性を現代生活に見合う形に還元できないかと考えた末に生まれたブランドです。ブランドの代名詞でもあるシープスキンムートンアンクルブーツは、足首までたっぷりとファーで包まれた暖かさが保証されたブーツです。

 

 

 

モコモコとしたファーはしっかりとインソールまで入っています。靴下ではもちろん、薄手のストッキングやタイツとも合わせやすい、シープスキンムートンアンクルブーツ。履き始めは少々きつく感じられるかもしれませんが、徐々にファーが足の形に馴染んでいきます。羊毛部分のファーは保温性がある一方で、吸湿性・放湿性にも優れているため、発汗による湿気を調整してくれます。そのため靴の中が蒸れることなく快適に履くことが出来るというメリットがあります。

 

アウトソールには、EVAソールを採用。EVAソールは軽量と柔らかさが特徴で、シープスキンムートンアンクルブーツも本体がとても軽いのは、EVAソールを使用していることがひとつの理由です。また、溝が全面に付いたタイプなので滑りにくさもあり、足を踏み込んだ際の衝撃を吸収し、インソールのファーとも相まって優しい履き心地に仕上げています。

 

 

シープスキンの柔らかさと暖かさを長く保つために、定期的なお手入れとご使用時のポイントをご紹介します。

 

■手袋やイヤーマフは毎日使わないことがポイント

手袋やイヤーマフといった、シープスキンを使った小物類を長持ちさせるためには、湿気を残さないことが重要です。特に手袋は内側に湿気を残さないために、毎日使わないことが一番のポイント。また、手袋を外す際にも指の部分を引っ張ったり、口の部分を裏返すのではなく、手のひらの部分を抑えて手袋全体を一気に外すイメージで脱ぐと手袋への負担が軽減されます。

使用後は形を整えた上で風通しの良い場所に一時保管した上で、収納してください。

 

■ブーツはブラッシングが基本

スエード加工がされたシープスキンのブーツは細かい埃や汚れが入り込んでしまう場合があるため、履いたら靴ブラシで優しくブラッシングすることをおすすめします。

 

シューブラシ(馬毛)/G.B.KENT(ジービーケント)

まずは下から上に向かって毛を逆立てるようにして埃をかき出します。その後、上から下に毛並みを整えるようにブラッシングしてください。あまり力をいれすぎずにサッサッとリズミカルに行うのがコツです。

 

■表面の汚れ・ファーのお手入れ

万一、手袋の表面に汚れが付いてしまったり、ファーの部分が汚れてしまったら、中性洗剤をぬるま湯に溶かして柔らかいタオルや布でトントンと叩くように汚れを落としてください。その後、乾いた布で乾拭きし、十分に乾燥させてから収納してください。

 

■水濡れを防ぐ

水濡れした状態で放置してしまうと、臭いやカビの原因となります。万一、雨に濡れてしまった場合等は、表面を柔らかい布で拭いた後、風通しの良い日陰で十分に乾かしてください。また保管の際には湿度の高い場所は避け、風通しの良い場所をお選びください。

 

■直射日光を防ぐ

水濡れのほか、シープスキンは熱にも弱い性質があります。普段使いとして、晴れた日にもちろん手袋やブーツをお使い頂けますが、シーズンオフに長期期間保管する際には、直射日光の当たらない場所に保管してください。

 

 

 

 

 

▼冬のファッション雑貨も。クリスマスギフトも。

 

投稿者: 植田 日時: 2017年11月17日 11:00 | permalink

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