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日々の暮らしに溶け込む、お重箱の世界。

 

クリスマスシーズンを過ぎると、一気に年の瀬、年明けのムードへと変化する日本の風景。

街を彩るポインセチアとクリスマスツリーの彩りから、漆椀の朱色と門松の緑へと目に映るものが瞬く間に変化するこの時期はほんの数日の間に、今年も終わるんだなとしみじみ感じるものです。クリスマスの飾り付けをほどいて物置へと仕舞う頃、今度は年を越し、新しい年を迎えるための品々を用意する番です。

そのうちの一つ、お重箱。

 

今回は、「日々の暮らしに溶け込む、お重箱の世界」というテーマで「お重」を普段の暮らしの中で活用するアイディアをご紹介します。

 

 

【お重箱、いつ使う?】

 

 

一の重、二の重、三の重…。

段々重ねになったお重箱は、「幸せを重ねる」ものとして、日本の暮らしの中で長きに渡って親しまれてきました。お重箱のイメージといえば、やはりおせち料理ですね。おせち料理もお重箱も、その起源や由来については諸説あるようですが、もともとは宮中行事の一つであった節句に食べ物を供えるという儀式が形を変えながら一般家庭へと普及したのが、現代のおせち料理の原型だと言われています。

 

おせち料理とセットでとらえられることも多い「お重」の文化ですが、そんなお重箱が現代で活用されるシーンといえば、多くの日本の家庭で「おせち料理」「運動会」という二大イベントなのではないでしょうか。つやつやとした煮豆やふっくらとした伊達巻が並ぶ、端正な顔立ちのおせち料理に、唐揚げといなり寿司がずらりと並んだ運動会のお弁当。お重箱といえば、そんな思い出があるものです。現代ではおせち料理になぞらえた現代風のお弁当も手に入りますので、おせち料理をしっかりとこしらえ、お重に詰めて新年を迎えるという人は少なくなっているかもしれません。そうなると、人があつまってどこかに出かけるというイベントがないと、お重箱を使う機会というのも必然的に減ってしまうものです。

 

 

【おせち料理だけじゃない、モダンな使いかた】

 

 

お重箱は持っていても、キッチンの戸棚深くにしまいこみ、日の目を見るのは年に1度か2度、という方もいらっしゃると思いますが、おせち料理と運動会だけでなく、工夫次第で実は様々な使い方をすることが出来ます。

お重箱の特徴として、

 

・スタッキング出来る。

・一段ずつ外しても使える。

・漆塗りであれば、世代を超えて受け継ぐことが出来る。

 

というメリットがありますので、段々重ねになった全てのボックスをいっぱいにするのではなくても、オープンタイプのトレーのように並べて使ったり、はたまた1段だけに蓋をかぶせてコンパクトに使ったりと形を変えて愛用することが出来ます。

 

 

【トレイとして、テーブルセッテイングに活用する】

 

 

蓋をしめて持ち運ぶという用途ではなく、日々の食卓で使ってみるというのも素敵です。この場合は、ぜひお重を一段ずつ外して銘々皿のようにセッティングしましょう。小さなお皿をお重の中に入れ子状に置けば、これだけで和のプレートが完成します。ちょっとしたおもてなしの心が見えて、目にも楽しい食卓になりそうです。

 

 

【和菓子やチョコレートを入れて、菓子箱に。】

 

 

 

 

もちろん、お料理だけではなくお菓子を入れてもOK。

豆大福やおまんじゅう、落雁のような和菓子から、色とりどりのチョコレートやマカロンを並べても素敵ですよ。お客様が来る時、季節のお菓子を少しゆとりをもってお重に並べておき、お茶の支度が整ったら、そっと蓋を開ける。

「お好きなものを取って召し上がってくださいね。」

そんなおもてなしの思いが伝わりそうです。

 

 

【アクセサリーボックスに早変わり】

 

 

食品を入れて使う機会がなかなかなくて、キッチンの戸棚にしまいこんだまま。そんなお重箱は、雑貨やアクセサリーの収納ボックスとして活用してみるのも一つのアイディアです。

 

正方形で背丈の低い重箱は、ネックレスやピアス、指輪をゆとりをもって並べるとアクセサリーボックスに早変わり。重ねて蓋をしめれば埃よけになりますので繊細なアクセサリーの収納にはもってこいです。底面がすべすべとしている重箱であれば、フェルト生地やお気に入りのファブリックを敷くとアクセサリーの保護にもなって一石二鳥。

 

 

【暮らしの道具を入れて使う】

 

 

 

ちょっとしたメモ用紙や切手など、使う機会はそう多くはないけれど、いざという時にさっと取り出したい小さな道具を入れるのも良いですね。こうしてみると、文箱(ふみばこ、ふばこ)のようですね。蓋を開ければすぐに中身が取り出せますので、戸棚の奥深くに眠らせるのではなく、ぜひ見えるところへ。蓋が丁度良い目隠しになるので、リビングや玄関に置いても違和感がありません。

 

 

【お重箱を長く愛用するための使い方・お手入れ】

 

お重箱は大きく分けると、木をベースにしたものとプラスチックのものがあります。さらに、木地の重箱は漆塗りのものもあれば、木目を活かすよう目立った塗装は施されていないものも。食品を詰める場合、木製、かつ漆塗りのお重も、極端に熱いものや汁気の多いものを入れなければさほど神経質にならなくても大丈夫ですが、お重箱は、上の段が下の段の蓋の役目をしますので、密閉性は低くなります。汁気のある食品を入れる時は、極力水気を切ってから詰める、熱いものは十分に冷ましてから詰めるようにし、使い終わったら早めに洗って水気を拭き取るようにしましょう。

 

 

今回は、いわゆる「お重」としてではなく、一段ずつ外して小物入れとして使うアイディアも多くご紹介しました。長期間使わずに仕舞いこんでしまうのは、暮らしの道具であるお重箱にとっては一番寂しいこと。もし、キッチンの戸棚で眠っているお重箱があれば、この機会に取り出して、日常的に使ってみてはいかがでしょうか。

 

 

▼今回登場したアイテム:


 

包装を外したときから、ふっと爽やかな香りが漂うアスナロで作られた、輪島キリモトのJU-BAKO。表面はさらさらとしていて、職人が丹念にやすりをかけた様子が分かります。四隅には「朴(ホオ)」と呼ばれる木材によりつなぎが施され、面取りにより角をなくす加工が為されています。美しい白木のアスナロと細やかな技術により、どこか優しげで柔らかな雰囲気のあるJU-BAKO。普段の食卓にも、ちょっと特別な日の食卓にも使いたい箱です。

 

背丈が低く、蓋がついた「皿形+蓋」と、皿形よりも少し背丈のある「浅型、蓋なし」という2つのタイプをご紹介しています。好きな段数を手に入れればお重としてスタッキングすることが可能で、アスナロのナチュラルな雰囲気が、現代の暮らしに違和感なく馴染みます。

 

 

 

投稿者: 斎藤 日時: 2016年12月21日 11:00 | permalink

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