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スタッフの中でも、いつか一生モノとして揃えたいと憧れを持っている、銅のお鍋。どちらかというと「古き良き」という言葉が良く似合うお鍋のように感じますが、その魅力は今も色褪せていません。
中村銅器製作所の行平鍋。行平鍋というと、アルミ製で軽いものを想像しますが、実はもともと行平鍋は銅製で作られていたのだとか。
銅製のお鍋が良い理由。それは「熱伝導が高いため、一箇所に熱が留まらず、焼きムラや焦付きが少なく、片煮えしにくい」こと。また、「銅板に蓄積された熱で食材を調理するため、卵はふんわりと、肉はジューシーに仕上がる」ことが挙げられます。熟練の職人の技で、メッキではなく表面に錫を焼き付けているため、油が馴染みやすく、使うごとに状態が良くなっていくというのです。表面のぽこぽことした凹凸は、銅板を槌で打ち出し表面積を広げるための「槌目」と呼ばれるもの。表面積が広がり、熱の入りが良くなるので、効率よく水や食材に熱を与えることができます。全て職人が手作業で行う作業です。
その熱伝導の高さから、玉子焼きをふんわりと作ることができます。料亭の職人も使っているという、【玉子焼き鍋】も中村銅器製作所の逸品です。
関西型
関東型
この形は、出来上がりの玉子焼きの地域差から作られた形。味が甘く濃い、関東風の玉子焼きは、適度に焦げ目があり、厚く巻くため、たっぷり卵を使って一気に巻きます。関西で馴染みのあるだし巻きのようなふわふわとした玉子焼きは、薄く焼いて1/3程度で巻くため、細長い形が採用されたのです。
一つ一つ手作りのため、1日に作られる量は30個ほど。一生モノとして買い求める方も多いです。食べることの楽しさを実感できるお鍋は、結婚式の引き出物や贈り物に選びたくなる、逸品です。そんなこのお鍋はIH使用不可なので、贈る前にお相手がガスコンロを使っているか確認する必要があるのでお気をつけて。
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