日本らしい繊細な手仕事を感じる有松絞り。海外ではタイダイ染めが近いもので、どちらも全てが一点ものの二つとして同じものが存在しない染物。
江戸時代から続く日本の伝統工芸の一つ、有松鳴海絞りは、愛知県の東海道が近い松林の生い茂る土地に、当時移り住んできた農民たちが生計を立てるために何かできないかと始めた染色です。
有松絞りといえば、風情豊かな夏の浴衣をイメージしますが、今日まで広がるきっかけになったのは、日用品の手ぬぐいです。ハンカチやタオルのような手ぬぐいは、有松のそばを通る東海道を行き来する人にとっても旅の必需品だったわけですが、その文様を施された手ぬぐいは、実用だけでなくお土産品としても人気になって持ち帰られたそうです。
有松絞りは、暮らしに不向きと思われた土地に移住した人々が生きるために知恵を出し、国の伝統的工芸品、世界で「SHIBORI」として高い評価されるまでになる不遇の境遇を逆転させた人たちの物語でもあります。
「有松鳴海絞り」を纏う
一人一芸と言われ、一枚の布に広がるその手業で生まれる柄はまるでインスタレーションのように布の上に広がる有松絞りですが、まだら絞りのショールは、一枚の生地をシワを寄せながら丸め込み、糸で強く均等にくくり上げて染める技法で作られます。下絵が無いところから柄の出方を手の感覚だけで仕上げるため、コントロールが難しくそれぞれ一つとして同じ柄は表現ができない唯一無二の布が出来上がります。
生地には、上質なオーガニックコットンやラミー、シルクに加え、本来絞りでは使わなかったカシミヤ、アルパカなども取り入れながら絞りの技術を組み合わせて様々な人、季節、シーンで使ってもらうことができるものづくりをしています。絞りの染色は、一つ一つ色の出方が違い、手に取るものは出会った一点ものとしての縁も感じます。職人による手作業で行われているため時間と手間が必要ですが、その丁寧なものづくりを知ることで、より一層大事にする気持ちが生まれ、身につける人にとっても愛着の湧くものとなる製品です。
400年以上続く伝統工芸をこれからも世界へ
400年の歴史の中で、身近な日用品の手ぬぐいから浴衣へと発展した有松鳴海絞りを、世界へ発信していくために作られたブランドがsuzusan(スズサン)。文化の異なる日本と海外、変化していく時代に、ものづくりを継承しながらも伝統に囚われず、新しいデザイン、新しい素材と融合させて様々な製品づくりに取り組む有松鳴海絞りのブランドです。
suzusan(スズサン)は、手に取る誰もが長く愛用できるものを目指し「トレンドにならないタイムレス」「国や地域を選ばないボーダーレス」「男女の差をなくすジェンダーレス」「ファッションやインテリアを超えたカテゴリーレス」「時と場所を選ばないオケージョンレス」「年齢を問わないジェネレーションレス」の6つの理念をもとに、有松鳴海絞りを取り入れた日本の歴史を感じる製品で、生活の中に活き、馴染むものを作ります。
有松絞りの歴史と、使い手に寄り添うものづくりを感じる美しいsuzusan(スズサン)のショールは、本質を見極め、上質を求める目上の方などの贈り物にもおすすめです。
サイズ | 横約70×縦約196(cm) |
重量 | 約72g |
素材 | カシミヤ100% |
生産国 | 日本 |
箱有無 | 無 |
江戸時代から続く日本の伝統工芸「有松鳴海絞り」を取り入れながら、人々の暮らしの中で生きるものとなるよう、丁寧なものづくりを行なっているsuzusan(スズサン)。鈴三商店の5代目が、愛知県有松に工房を持ち、ドイツ・デュッセルドルフで2008年に立ち上げたブランドです。家業として営まれてきたものは世界的に見ても類い稀な技術だったことに気づき、永続的な価値として根付かせていくために、従来の浴衣という形にとらわれない、伝統の染めと絞りの美しさを堪能できる製品を目指しスタートしました。製品を手に取る誰もが長く愛用できるものを目指し、日本の歴史をそのまま売るのではなく、工夫を加えながら日本の伝統工芸を世界に伝えています。使い手に寄り添うものづくりをしている点や、一点一点手作業で作り上げる丁寧なものづくりの姿勢が世界で高い評価を受けています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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