力強く成長する草花に見立てた美しい配色の腕時計 ALBA リキ かさね色 36mm 。日本の伝統色であるかさね色から表現されたその彩りは、いつの時代も変わらず私たちの心を惹きつける美しさがあります。
デザインという言葉がまだ定着していなかった戦後、急速に工業化が進んだ時代に、日本の職人技術の価値が見直され、より良い暮らしとは何かという問いが追求されました。そんな時代を生きたプロダクトデザイナー渡辺力氏の「長く使えるモノ」に価値を置く精神を受け継ぎ、信頼のおける日本製にこだわって仕上げているRikiの腕時計。時代を超えて愛されるデザインでありながら、使う人の「今」に一番に寄り添い、常に身につけていたいお守りのようです。
日本の美しく豊かな色文化
平安時代、貴族の衣装や調度品、手紙などの配色には、その季節に咲く草花の彩りを表現していたそうです。美しく染められた絹布を少しずつずらして着用したときの色の重なりから「かさね色」と呼ばれる日本らしい美しく豊かな色文化。そこに着目して作られたのが腕時計 ALBA リキ かさね色 36mm です。シームレスな日々の移り変わりを明確に伝えてくれる計器である時計と、時の変化を色で表現した日本古来の伝統色が合わさり、移ろう時間を楽しんでもらえるような腕時計になりました。
知的でボーダーレスな色遊び
パッと見ただけて時間が把握しやすい文字盤は、渡辺力のベーシックモデルをベースにしたもの。性別や年代を問わずボーダーレス選べるようにケース外径を少し大きめの36mmに、アラビア文字の文字盤はやわらかく映る色味に仕上げました。シンプルな中にも機能美が宿る知性の感じられるデザイン。そこに、伝統的なかさね色という遊び心が加わり、使う人の腕の中で豊かな時間を刻んでくれることでしょう。
・AKPK436/花薄(はなすすき)
穂が風になびく様子から、人を招き寄せるさまに見立てることを表す言葉でもある花薄は、すすきの穂の白さと茎や葉の青さを表した色目。渡辺力の腕時計の中でも珍しくバンドと文字盤が同色になっており、落ち着きのある濃い青色をメインカラーに、文字色と裏地には薄いグレーを採用し、性別や年代を問わずフラットに選べる配色です。腕元でさりげなく個性を放ちながらも、決して主張しすぎない奥ゆかしさが魅力的です。
・AKPK437/莟紅梅(つぼみこうばい)
梅の花のつぼみの濃淡に由来する色目である莟紅梅から着想した配色は、バンドの表地に深みのある赤色、文字色にはほんのり赤みがかった濃茶色、ケースにはピンクゴールドを採用し、全体をワントーンに仕上げました。派手さはないけれど、地味でもない。ありそうでなかった絶妙なバランスの色味で、大人の肌をワントーン明るく華やかに見せてくれます。自分用にも、大切な人への贈りものとしても喜ばれる腕時計です。
上品な奥ゆかしさを感じる28mmサイズもご用意しています:腕時計 ALBA リキ かさね色 28mm
工業デザイン界の巨匠
デザイナーの渡辺力氏は、戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたパイオニア的な存在でした。
1940年代にデザインがまだ一般的ではなかった時代に、デザインの原点、機能をデザインにした数々の名作を世に送り出してきました。時計のデザインは、渡辺氏にとってライフワークといえるほどで、どんなに太い文字や針を使っても見た目が軽やかでないといけないというデザインベースで、時代を超えても愛される時計を多く生み出してきています。
また、現代において日常の中で渡辺力のデザインに触れていることは少なくなく、時計以外にも、ホテル等のインテリア、椅子、家具などサービス施設や公共の場におけるプロダクトデザインにも数多く携わっていました。
『インテリア・デザインは、舞台装置のように「虚構」の世界に入り込むことも十分に考えられます。しかし舞台と役者のかもし出す空間と時間が観客にとって虚構を乗り越えた「何か」でなければなりません。虚構がみえみえではしらけてしまいます。』こうした言葉を残した日本が誇るデザイナー渡辺力。101歳で逝去するまで生涯現役を貫いたデザイナーが手がけた渡辺力(わたなべりき)のアイテムには、しっかりと渡辺氏の「Riki」というサインとデザインに対する情熱が刻まれているように感じます。
サイズ | バンド:幅約1.7×長さ23cm
ケース:外形約3.5×厚さ0.6cm |
重量 | 約35g |
駆動方式 | 電池式クオーツ |
素材 | ケース:ステンレスケース
バンド:牛皮革(カーフ)ストラップ ガラス:カーブ無機ガラス |
防水 | 日常生活用防水 |
付属品 | メ-カー保証書、取扱説明書 |
生産国 | ムーブメント:日本
ケース:中国 |
箱有無 | 有 |
1911年東京に生まれた渡辺氏。
東京高等工芸学校・木材工芸科を卒業し、母校にて助教授を勤めた後に、東京帝国大学(現東京大学)の林学科助手になりました。
戦後はフリーランス・デザイナーとなり、1951年に発表した「ひも椅子」で国内外から注目を集めます。
1957年には、代表作でもある「トリイスツール」などがミラノ・トリエンナーレでコンパッソドーロ賞を受賞。その他にも新制作協会展新建築賞、ミラノ・トリエンナーレ展金賞、通産大臣賞、毎日産業デザイン賞、グッドデザイン賞など、多数の賞を受賞しており、日本を代表するデザイナーの一人です。また旧東京ヒルトンホテルに始まり、10数のホテルを手がけた他、日本デザイン・コミッティー、JIDA、クラフトセンター・ジャパン、東京造形大学・室内建築科などの開設に深く関わりました。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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