ずっと使いたいモノ、置いてます。

8重に織り上げる匠の技術

ふんわり柔らかいガーゼケットにくるまる幸福感。大人も子どもも関係なく、ほっと温かい気持ちにさせてくれる日本産8重ガーゼブランケットの別注色が届きました。8枚のガーゼをただ重ねただけではなく、織りながら8重に仕上げるという熟練の経験、緻密な調整を必要とするガーゼブランケットは、生産性ではなくガーゼケットならではのふわっとした仕上がりに重きをおいて、とても丁寧に作られています。

オーガニックコットンのテキスタイルブランドであるSaFo（サフォ）を展開する株式会社ハートは、こだわりの素材と製法の寝具を製造する国内メーカー。定番アイテムである8重ガーゼブランケットを水色掛かった淡いグレーの生地で作っていただいたのが、【別注】8重ガーゼブランケット シングル GREYです。生成りやホワイトのクリーンな色合いの寝具とマッチする、ふんわりとした手触りを表現するような優しい色合いのガーゼケットになりました。

生産性より大事なもの

ふっくらしたボリューム感と、ふわっとした軽さを両立した8重ガーゼブランケット シングル。織りの異なる生地を8枚重ねることで、空気をよく含み保温性に優れていて、素材は吸水性に優れたコットン100％。縫い糸も綿糸というこだわりです。

また大きな特徴として挙げられるのが、織り方です。一般的な多重ガーゼケットは、ガーゼを重ねて端を縫っているものが多いですが、この8重ガーゼブランケットは、織りながら8重に織り上げていくという非常に高い技術を要する製法。糸の太さも変えていて、内側は太糸を織り込み厚みを出し、肌に触れる部分は細い糸で肌馴染みがよくなるよう工夫されています。加えて織り方も、表側のガーゼは肌触りがよくなるよう細かく織り、その一方で内側はあえてざっくり織られていて、密度の異なる8枚をひとつのガーゼケットとして綴じる技術は、まさに匠の技術。繊細で切れやすい綿糸を湿度等を厳しく管理された機械で織り込む作業には、熟練の職人の勘が必要とされます。

立体的に、交差するように8枚のガーゼを織り上げることで、ガーゼの層に不規則に空気が入り、ガーゼならではのふんわりとしたボリュームが生まれます。「8重」と数字で聞くと厚みがあるように感じますが、糸で強弱をつけるのでとても軽い仕上がりに。ふんわりボリュームがあって軽い、そしてガーゼの優しい肌触りと吸水性、保温性。細部まで気を配り実現された丁寧なものづくりが生み出す逸品といえるでしょう。

熟練の職人が機械につきっきりで、そのときどきの糸の様子、織り上がりを確認しながら作られているため、一日に10枚しか製造することができません。生産性よりも、このふんわりとした8重ガーゼならではのケットを作るために、時間と手間がかけられているのです。