ずっと使いたいモノ、置いてます。

風の通る竹カゴ

素朴な竹の表情がそのままに活かされた六つ目篭ふた付き。細い竹ヒゴで美しい六つ目が表現された暮らしの道具です。実際に手に持つと、艶のある丈の表面とざらつきの残る竹の自然な風合いから、天然素材の良さをありのままに感じることができます。

六つ目籠は網み目が六角形になるように編まれているのが特徴で、通気性に優れます。野菜や果物の収納であったり、食卓のお菓子入れとしたり、あらゆる使い方で使えて便利。竹の素材特性から長く愛用できるのが嬉しい六つ目篭ふた付きです。

清潔な素材、竹

成長が早く持続可能であることからエコ素材としても知られる竹は、軽量かつお手入れも簡単。竹はそのしなやかさから柔軟に思えても、一本一本に個性と特有の弾力があるため、加工も一筋縄ではいきません。そんな加工の難しい竹ですが、根気強く愛情と技術を注ぐことで完成させる製品は、生涯使える丈夫さを持つのも優れた特徴です。
竹はそもそも経年劣化に強く、使い込むほどに飴色に深みが増す特徴があることから、愛用して育てる楽しみもひとしお。一生物とも言われる丈夫さと、長く使う楽しみがある素材であることは、一つのモノを大切にしたい方に特におすすめできる点です。

さらに、竹には抗菌・消臭作用があり衛生的であるといわれ、昔ながらのおにぎりが竹皮に包まれていることからも分かる通り、竹と食材の組み合わせは抜群なのです。

そんな衛生的な竹を使い、通気性にも優れる編み方で出来た六つ目篭ふた付きには、小さな根菜やフルーツを入れてもいいですし、お菓子の定位置としてもおすすめです。コード類や薬など、小さなものを収納するカゴとして使えば、天然素材のナチュラルな風合いがお部屋の印象を和らげてくれます。また、竹ならではの軽さのおかげで、中に物を収納した状態でさっと持ち上げられるので、籠の下の拭き掃除や、片付けも簡単なのが嬉しいです。

お部屋にあるだけでナチュラルな空間へ変えてくれる、六つ目篭ふた付き。自分用としてだけでなく、新築祝いなどのギフトにもおすすめです。

遥か昔から続く竹細工

1979年に大分県別府市で創業した南風工藝。現在は別府市の北側に位置する日出町で生産しています。
別府竹細工の始まりは日本書紀に載るほど古く、古墳時代の第12代天皇が熊襲の征伐の帰りに別府に立ち寄った際、お供の膳伴（台所方）が良質の竹が多いことを発見して、茶碗かごを作ったことがはじまりと伝えられています。江戸時代には、日本一の温泉地別府の名が全国に広がり、各地から別府へ人が集まるようになり、湯治客が滞在中に使用した飯かご、米あげざるといった竹製の台所用品が土産品として持ち帰られ、竹細工の人気を定着させていきました。そういった経緯もあり、別府は日本で唯一の竹工芸の専門訓練校があり、後継の育成にも力を入れている産地です。

そんな別府市の竹細工は、古くから分業制なのだそう。南風工藝は、より品質にこだわったものづくりと適正価格での販売のための新しい仕組みで竹細工に取り組みたいという思いから、素材の調達から製造、販売まで自社で一貫して行っています。工芸品としてというよりも、暮らしの中で使う日用品として、使いやすく日常に寄り添う竹細工を作る、南風工藝。材料調達から製造販売までを一貫して行う会社は産地でも少ない中、山の管理から作家さんへの材料の供給まで行い、新たな視点から別府竹細工を未来へ繋いでいます。