ずっと使いたいモノ、置いてます。

魔法のように一台12役

比較的軽くてこびりつかず、特別なお手入れもいらず、一生使える、というそんなわがままのような便利さが形になったのが味わい鍋（無水調理鍋） 両手です。

いつものレシピも格別に感じられる無水調理鍋は、料理好きの方なら一度は憧れたり、すでに持っているという方も多いかもしれません。料理と洗い物は毎日のことですので、使い心地には特にこだわりたいものですよね。このアルミ鋳物が特におすすめなのは、鋳物鍋の重さや手入れの難しさを理由に、無水鍋を使うのを断念したことがある方です。

軽い鋳物鍋、お手入れも簡単

鉄の鋳物鍋というと一般的な重さは3kg前後。対して味わい鍋は約1.5kgと、鋳物の中でもアルミの軽さを活かした持ち心地が特徴です。これが年齢を重ねても扱いやすい設計につながっています。鋳物だからこその予熱調理ができ、無水鍋としての使用ももちろんのこと、米を炊く、煮る、蒸す、焼く、揚げる…魔法のように一台12役の活躍をこなします。

フッ素加工が施されており、こびりつきの心配も少ないのも特徴です。お米を炊いてもこびりつかずにおいしいおこげができ、焦げ付きやすいタレもするっと落ち、油を減らした炒め物でも安心です。いつものレシピで気軽に使え、尚且つ洗いやすいのは日々の料理で最も嬉しいポイントですね。

フッ素と聞くと劣化が気になりますが、愛用者の中には30年以上も毎日のように使い続ける方も多くいるのがこの味わい鍋で、祖母から譲り受けて愛用中という声も。そもそもコーティングに高品質なものを使用しているということもありますが、熱伝導率、保温性、蓄熱性の高さから、フライパンのような繰り返しの強火での使用が少なく済むので劣化が起こりにくく、約3〜5年は毎日の使用でもこびりつかずに使えるといわれています。

お直しして長く使う

一つ一つ人の手で金型に流し込み鋳造しているという、本体の作りの丁寧さはもちろんのこと、一生もので終わらない「二生もの」の鍋として、もしもコーティングが剥げてしまったらお直しできるのも安心です。使い捨てないことで家計にも地球にも優しいだけでなく、長年の愛着や家族での思い出もその味わいとして形に残ります。

両手タイプは蓋もフライパンのように使えることで、キッシュやタルトなど、調理の幅が広がっています。特にオーブン料理にはその軽さが活躍し、大人数のグラタンも一度に一気に作ることができるのです。深さがあるので、油ハネでキッチンが汚れにくいのも嬉しい点ですね。蓋は平らなので、上に物が置けたり、片手鍋などサイズ違いを重ねることも可能です。

家庭の味がここから生まれる

埼玉県川口市の文化軽金属鋳造株式会社が作る、味わい鍋。鋳物の町・川口でいち早くアルミ鋳造をスタートした文化軽金属鋳造株式会社は、自社工場で一貫生産を行ない、アルミ鋳物の建築金物、調理器具の生産を行っています。「末長く使い続けられる製品に仕立てることは、造り手が果たすべき責任であり信念」という考え方のもと、アルミの鋳造技術の研鑽を重ね、ようやく誕生したのが味わい鍋です。

味わい鍋の誕生は1985年でした。醤油・味噌・みりんなど、焦げつきやすいものが多い日本の調味料。そのため、日本の家庭料理に向いている鍋は、こびりつきにくいことが基本です。そして「美味しくつくる」ためには、熱を素早くまんべんなく伝える素材と、流れるように対流させる形、密閉性の高いフタ、蓄熱性の高さが大切でした。味わい鍋は、それらを「肉厚のアルミ素材」と「丸み」、本体と同じくらいの重量がある「フタ」で実現しています。初代ができた当時はまだ珍しかった「主婦モニター会議」にて、5名の主婦による料理テストを何度も重ね、誰もが使いやすい鍋がようやく完成したのです。

2023年には、発売当初からデザインを手がけたデザイナー監修のもと、環境にも配慮した仕様変更が行われ、修理サービスが開始されました。味わいという日本ならではの楽しみや文化を世界に届けたいという想いも込めて、一点一点作り上げられる、味わい鍋です。