1枚着るだけで、装いが決まるプリントTシャツ。シンプルなTシャツでも、なんらかのメッセージ性が託されているものも多く、単にデザイン性だけではなく作り手がそのプリントに込めた想いを感じながら身につけられたら、それはきっとお洒落上級者の証。今回ご紹介するPATENT PRINTS(パテント プリント)は、直訳すると「特許のプリント」。遠目に見ると「何やら意味ありげなデザイン」とニュアンスが伝わり、近づいてみて始めて「ああなるほど」と合点がいく。そんなプリントTシャツを探している方、必見の一枚です。
静かに雄弁に語る、意匠図の魅力
アメリカのプロダクト登録出願時に提出されていた意匠図をモチーフに、 2013年にアメリカ・ケンタッキー州で立ち上げられたPATENT PRINTS(パテント プリント)。 このTシャツの生みの親であるBahman Eslambolyが弁護士として仕事をする中で、何百という古い特許に出会ったのをきっかけに誕生したブランドです。
そもそも特許とは、発明を法的に保護し、その持ち主の権利を守るもの。今ではトーマスエジソンの電球と蓄音機、ハーレーダビッドソンのエンジン、ライト兄弟の飛行機などなど、現代に残るそれらの意匠図は、技術の進歩とそれらが人々の暮らしに与えた影響を静かに物語る証に他なりません。Bahmanはその魅力に引き込まれたことから、長年にわたり興味深い意匠図を収集し、やがてこれらの歴史的意義や芸術的価値をもっと多くの人々に伝えたい、共有したいと考えるようになりました。これが、PATENT PRINTS(パテント プリント)誕生の背景という訳です。
ペンシルシャープナーの発見
プリントTシャツ PP0162に描かれているのは「PENCIL SHARPENER」、つまり鉛筆削り機の意匠図です。今では手書き文字を使用する機会も少なくなり、まして鉛筆ともなると最後に使ったのはいつのことだろうと遡るのも大変という方が多いのではないでしょうか。ただし、誰でも子供の頃に必ず使ったことがある鉛筆。芯が丸くなったら鉛筆削りでガラガラと削って芯先をシュッと尖らせる、あの快感はアナログながらなかなか小気味良いものです。この意匠図を見ると、そんなペンシルシャープナーの意匠登録は1916年、つまり今から100年以上前のことだったと読み取れます。精密に描かれたスクリューのような構造、ガリガリと鉛筆を削る時の感触が想像出来そうなハンドルなど、細部まで精巧な意匠図はこの時代ならではの様式美を感じさせます。
意匠に現代の工夫を重ねて
単にデザインモチーフ転写するだけでなく、ベースとなる意匠図に構図の編集やTシャツ素材へのこだわりなど、独自の工夫を加えることで、かつての意匠が昇華されている点も、このプロダクトの面白さ。元の文書を新たなプロダクトの図案とするために、特許の完全性を維持しながら、辛抱強く広範なデジタル修復を行っているというから驚きです。さらにボディの素材には一般的にTシャツ下地に使われる量産型のTシャツ生地ではなく、USAのオーガニック認証を受けたコットンTシャツを使用しており、デザイン面と服としてのクオリティを両立する姿勢が伺えます。
サイズS | 着丈約73(cm)
身幅約45(cm) 袖丈約20(cm) 重量約123g サイズガイドはこちら |
サイズM | 着丈約73.5(cm)
身幅約50(cm) 袖丈約22(cm) 重量約137g |
サイズL | 着丈約74(cm)
身幅約54(cm) 袖丈約23(cm) 重量約153g |
素材 | コットン100% |
製造国 | ニカラグア |
アメリカのプロダクト登録出願時に提出されていた意匠図をモチーフに、 2013年にアメリカ・ケンタッキー州で立ち上げられたPATENT PRINTS(パテント プリント)。 生みの親であるBahman Eslambolyが弁護士として仕事をする中で、何百という古い特許に出会ったのをきっかけに誕生したブランドです。 アメリカで様々な発明が意匠登録された歴史への畏敬の念を表しながら、デザインを着るTシャツという形で数々の意匠を現代に伝え続けています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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