ずっと使いたいモノ、置いてます。

色褪せないフレンチデザイン

ウォッチデザイン史に名を残したLIP(リップ)の代表作、MACH2000からミニコレクションが登場しました。
女性でもつけやすい30mmサイズで、人とは違うものを持ちたいというこだわりのある女性におすすめです。独特のフォルムが放つ存在感は、アクセサリー感覚で身につけることが出来、ファッションにこだわりを持つおしゃれな方や、まわりと差がつく個性的なデザイン。ベルトはシックなレザータイプと、ステンレススチールの目の細かいメッシュブレスの2タイプをご用意しました。こうした個性的でありながら、飽きさせないものは、デザイン性が優れていることを感じさせてくれます。

MACH2000シリーズの斬新な左右非対称のデザインは、1975年に発表されたもの。西暦2000年になっても色褪せないデザインであるようにという思いで付けられたその名の通り、古臭さを全く感じさせません。実際に、同シリーズの中で最も有名な「クロノグラフ」というモデルは、未来にも通用する普遍的なデザインとしてニューヨーク近代美術館（MOMA）に永久収蔵されており、世界のデザイン界の歴史に名を残しているといえます。

未来を見据えたデザイン

MACH2000シリーズを製作したのは、20世紀を代表するインダストリアルデザイナーであり、フランスの特急列車TGVをデザインしたことでも知られる、ロジェ・タロン氏。 1929年にパリに生まれたロジェ・タロン氏は、元々は学生時代に電気工学を学び、その後デュポン社などでフリーのデザイナーとして活躍していました。1974年、倒産の危機を迎えてていたLIP(リップ)が当時のロジェ・タロン氏の活躍に注目し、製作を依頼。翌年、このMACH2000が誕生しました。今までの常識を覆すような風貌で世界中の腕時計フリークを驚かせると共に、たちまち人気モデルとなり、創業150年の歴史を持つブランドの代表作となります。

ただ奇抜な珍しい形にしたという訳ではなく、MACH2000は人間工学や流体力学に基づいてデザインされています。時刻を見やすく、着け心地も良くする工夫を凝らして、この形が生まれました。一目見ればLIP(リップ)の時計だとわかる球体のリューズも、圧倒的な個性を主張していますが、こちらも指先で操作しやすいといった点などで非常に理にかなっています。 ムーブメントは、発表当時は機械式でしたが現在は扱いやすいクオーツ式を採用しています。

歴史とともに愛されてきた時計

この時計を製造するのは、200年以上の長い歴史を持つ老舗で「フランスにLIP(リップ)あり」と称されるほどの権威を誇る、同国随一の時計ブランドです。

LIP(リップ)は、時計職人の家に生まれたエマニエル・リップマン氏が、1735年にブランパン（スイスに現存する高級時計ブランド）によって開発された腕時計の技術を持ち帰り、フランス東部の都市 ベザンソンにてストップウォッチを製造したことから始まりました。1810年には、ナポレオン1世がベザンソンを訪れた際に、リップマン氏から時計を贈呈したことでも知られています。高い技術力を誇ったLIP(リップ)は、戦時中にフランス軍砲兵将校のための腕時計製造を任されたり、 軍のコックピットの計器類に採用されたりするという実績があります。第2次世界大戦後の1948年には、当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチル氏が、ナチス・ドイツの占領下におかれたパリの解放に尽力したことへの感謝の証として、フランス政府からLIP(リップ)の腕時計が贈られました。

1952年には、エレクトリック・ムーヴメントを開発。フランスのド・ゴール元大統領や、アメリカのアイゼンハワー元大統領に贈呈されたことから「プレジデント・ウォッチ」とも呼ばれ、第二次世界大戦終戦50周年記念にはクリントン元大統領へも贈られるなど、政府からの変わらぬ厚い信頼を得てきました。職人の国フランスにおいて、多くの著名人に愛され続けてきた他にはない歴史と誇りが、このブランドの品質の高さを何よりも裏付けています。