ずっと使いたいモノ、置いてます。

革のダイヤモンド

「キングオブレザー」「革のダイヤモンド」と評されるコードバン。重厚感とその独特の光沢から醸し出す存在感は、コードバンレザーでしか味わえません。希少性が極めて高く、経年変化によって、艶やかになり、存在感が増していく様子は、最高級皮革として愛されるのにも頷けます。世界中の革好きが憧れ、たどり着くと言われるコードバン。今回はそんなコードバンシリーズから、キーケースをご紹介します。

日本のものづくりと

CORDOVAN ROUND-ZIP KEYCASEは、手のひらサイズのコンパクトラウンドファスナー付きキーケース。コードバンレザーの美しさは後ほどお伝えするとして、その形としての抜群の使いやすさについてご紹介させてください。

U字のファスナーでぐるりと開閉でき、上部が開いたままの特徴的なデザイン。オリジナルの「5連」キーブロックが付いており、頻繁に使うお家の鍵や車の鍵などの大きめのキーは出したままでも使えます。内側と外側に一箇所ずつカードサイズのポケットも付いており、カード型のキーや、定期、お財布を忘れた時用の緊急のお札なども忍ばせておけます。

普段からカードや電子マネー決済で、お財布を持たない方なら、このキーケースにクレジットカードを入れ、必要に応じて小銭入れを持ち、手ぶらで出掛けることも可能。キャッシュレス化を進めている方なら、鍵とカードケースが一体になっているので、緊急用のお札を忍ばせればこれ一つでお出かけは十分ですね。カードが入れられるカードケースで素敵なものは意外と見つからないものですが、このキーケースならカードキーのマンションに住んでいる方も、会社のカードキーを一緒に仕舞いたい方も、家や車や会社等、全ての鍵がまとめられて、とても便利です。

美しいコードバンを、身近に

靴・財布・ベルトに使われる高級皮革素材としてのコードバンは、アジア圏の需要が増え、世界的に供給不足になっています。コードバンが採取できるのは、農耕用馬の臀部の皮の中間にある2mm程度の部分のみで、馬一頭から採れるのもごくわずか。手間暇かけて採取されたコードバンはキメが細かく、凹凸も少ない滑らかで丈夫なスムースレザー。強度は牛革の2〜3倍、きちんと手入れしながら使っていけば、一生モノとも言われています。

ARTS&CRAFTSで使用している「ALPS CORDOVAN」は、東ヨーロッパ（主にポーランド）の大型農耕馬の臀部にのみ存在する鎧のように固い、緻密な真皮層（コードバン層）を長野県にある歴史あるタンナーが、南アルプスの伏流水と植物タンニンで鞣しています。鞣した後に、皮の表面を薄い皮膜塗装し、ラッカー仕上げをしているので、アニリン染めのコードバンより扱いやすく、耐久性にも優れ、コードバンの天敵・水にも比較的強いコードバンです。

使い始めは静かで落ち着いた印象の光沢が感じられますが、薄い皮膜仕上げなので、使い込むほどに艶が増し、美しい光沢を纏います。内装革には吟スリの肌目が細かく上品な牛革ステアのヌバックを使用し、ファスナーはYKKのもっとも高級ラインの“エクセラファスナー”を使っています。

「コードバン」というと、一生モノの代わりになかなか手が出せないイメージがありますが、ARTS＆CRAFTSのコードバンシリーズはそのレザーの質の高さに関わらず、比較的リーズナブル。自分用にはもちろん、クリスマスや新学期の特別な贈り物にぴったりで、特に革好きの方におすすめしたい逸品です。