ずっと使いたいモノ、置いてます。

異国のアトリエにて

さらりと巻いている人に会うと大人のおしゃれを感じるスカーフ。
身につけるだけで、ぐっと印象を変えてくれる魔法のような一枚ですが、使い方が難しそうと思う方もいるかもしれません。最近はファッションアイテムとしても人気で、多くの人が使っているのを目にしますし、中にはその実用価値に気づいた方もいるのではないでしょうか。
スカーフは、もともとは北欧民族の防寒、貴婦人の紫外線対策にと使われていたもので、現代のファッションアイテムとなったのは、オードリーヘップバーンの映画がきっかけとなったようです。
そうした存在に変わった時代から作り続けるメーカーのブランドthe PORT（ポート）のスカーフは、時代の移り変わりに合わせて現代のファッションに合う柄で、コーディネートの引き立て役になってくれます。

色を操る手捺染

the PORT by marca（ポート）は横浜で一点一点が丁寧に作られるスカーフブランド。
ご紹介するのは、カラフルな一部屋をデザインしたスカーフ。これはどこかの国、或る人のアトリエを描いたデザインです。カラフルな壁紙にはメモが貼られており何かを製作途中であることを窺わせます。その他にもちょこんと座る小さな白い猫や、賑やかなソファ、観葉植物といった様々な要素がひとつのアトリエの中に描かれています。

【スカーフの活用方法】
◇首に巻く（細めに畳んだり、大判に広げたり、折り紙のように畳み方を変えて幅広く楽しめます。）
◇バッグに結ぶ（いつものバッグが華やかな雰囲気になります。）
◇つばの広い帽子のリボン代わりに巻く
◇頭に巻く
◇ヘアターバンのように使う
◇ベルトの代わりに使う

シルクツイル スカーフ／ROOMは、どこの角にも鮮やかな細かい柄が描かれているので、どんな風に巻いてもぱっと華やぐ印象を作ります。また、四方の縫製は「手巻き」とよばれる職人による手作業で行われており、その中でも巻かれた部分にのみ細い額縁が残る「際巻」という仕様で、非常に高い技術が求められるものです。素材にはシルクツイルを使用しており、ハリがありしなやかで、シルクの持つ光沢感をお楽しみ頂けます。気軽に新しいおしゃれを作ってくれるスカーフは、誕生日プレゼントなど女性への贈りものにもおすすめ。

機械で作られているのかと思うほど、はっきりとした輪郭と染色ですが、全て手で染め上げられているというのだから驚きです。シルクスクリーンで作られるデザインや柄は2000点以上、数多くの色数を一枚の布の上で表現出来るのは、手捺染（なっせん）の職人ならではの技術です。シルクの艶やかな布の上に、滲みのない美しい柄が広がり、美しい絵を見ているような気分になります。

港町、横浜から

the PORT（ポート）を手がけるのは横浜の地場産業である捺染（なっせん）業（プリントメーカー）、株式会社丸加です。
1859年の横浜港開港時より日本の主要輸出品目であったシルク。当時は日本の生糸の需要が高く、横浜開港博覧会やメルボルン博覧会などで日本製のシルクハンカチが注目を浴び、横浜で生糸市場が大きくなっていくにつれて、捺染業も発達していきました。昭和初期には、スカーフがファッションアイテムとして人気を集め、横浜の名産となります。そんな中、丸加は横浜の老舗スカーフメーカーとして知られ、現在日本で唯一企画からデザイン、工場生産、納品まで一貫して自社が受け持ち、手捺染によるこだわりのスカーフを生み出しています。

スカーフの選び方

◇初めての一枚の時には、自分に似合う色を選んでみてください。
◇角の絵柄が異なるスカーフは、一枚で4通の雰囲気を作れるのでコーディネートの幅も広がりおすすめです。
◇初めての一枚は、大柄より小柄のものがおすすめです。
◇すでに何枚か持っている方は、印象の違う柄を選ぶのをおすすめです。