手にとってまず初めに感じたのは、柔らかくて心地いい、ということです。確かな存在感のモノには、デザインされた美しさ、技術、作り手の想いが込められたものであることが多いと感じますが、Nido(ニド)のニットもまた、手編みの木製機械の中を、人の手によって2本の針を行ったり来たり、力加減を調整しながら優しく編んで作られているものでした。
程よい甘さ
Nido(ニド)のV TOP (コットンVネックノースリーブニット)。そのしなやかな佇まいからはなんとも素朴で華奢な印象を与えられます。裾はくるんと丸まって、シンプルな形からも感じられる甘さが程よいデザインです。コットン100%の糸で編まれたニットは非常に肌触りが良く、肌に触れていることすら忘れてしまいそうなほど。
こちらはタンクトップのように一枚で着ることもできますし、レイヤードスタイルにもオススメの一着。シャツに合わせたり、Tシャツに合わせたりと、スタイルに変化をつけたコーディネートが楽しめます。夏の万能な白いTシャツは下着が透けないかと選びにくいという女性にも、このニットを重ねれば安心な上、おしゃれに格上げです。
じっと見つめてみると、マシーン編みでは見られない優しい編み目。ひと目ひと目、少しずつ調整して編まれている様子が目に浮かびます。先進国や日本で、多くの人が身につけるニットはマシーン編みがほとんどですが、Nido(ニド)のニットは人の手で調整しながら、少しずつ編み進めていくため、日で仕上がるのは10枚ほどだと言います。
無機質に生み出されてくる機械から出てくる洋服たちは、一定の品質を約束すると同時に、個性あるもの、それしかないものに目を向け、慈しむ心を遠く忘れさせてしまいそうですが、人の手でカタカタと編まれていくNido(ニド)のニットには、小さな不揃いや少しの個性が残り、世の中の多くのものは、人の手が作り出しているということを、思い出させてくれます。それは作り手への敬意でもあり、ものを大切にする気持ちを育てることにも繋がっている気がするようにも思うのです。人の手で作られた優しい雰囲気のニットはきっと手に取った人の心も温かくしてくれると感じるNido(ニド)のニットです。
たどり着いたのは、故郷のニット
例えば、お母さんが編んでくれたセーターやマフラー、手袋。夏にはレース編み。子ども時代から大人になるまでの、ある年齢には、誰もがその手作りを野暮ったく感じた時期がありましたが、年齢を重ね、今懐かしくその温もりを思い出させてくれたのが、2012年にアルゼンチンで誕生したニットブランドNido(ニド)です。
ブランドを設立したのは、アルゼンチンの自然豊かな田舎で育ったJulieta Racket(ジュリエッタ・ラケッタ)。彼女がデザインを学んだのちに、 日常生活の中でより具体的なもの、使う人のことを考えたデザインを生み出す必要があると考え、たどり着いたのが故郷のニットでした。自然と共に生き、感じることができる素材にこだわり、その土地で受け継がれる職人の技術と愛情でつくられた故郷のニットは、昔懐かしい手編みのセーターを思わせる温もりが溢れていました。
その温もりは、原料から製造への手間暇からなるもので、素材にはアルゼンチン産の羊ウール、リャマ、モヘア、グアナコ、リネンなどの天然素材を使用し、足踏み紡績ホイールを使って糸を紡いでいました。作られた糸は、ハンドメイド(手織り機械)で編んでいき、最終処理は職人の手によってひと目ずつ縫製して形づくられていきます。
ハンドメイドの美しさを伝え続ける
ハンドスパン・ハンドダイド・ハンドニッティングという丁寧なものづくりで、大量生産のモノには無い温もりを製品に込めたNido(ニド)のニットには、手にした時に感じていただける優しさがあります。
そんな衣服の価値とハンドメイドの美しさを伝えるだけでなく、アルゼンチンで編み続けられるニットの技術を伝えるために、ブエノスアイレスにニットの学校を設立。自然素材を知るために染色などのワークショップを開催し、技術の継承をすることで、故郷に伝わる温もり溢れるニットを後世にも伝えていこうと、様々な活動を続けています。
サイズ | 着丈:約33cm
身幅:約42cm 肩幅:約18.5cm ※ハンドニットのため個体差があります。 サイズガイドはこちら |
重量 | 約83g |
素材 | 綿100% |
生産国 | アルゼンチン |
2012年にアルゼンチンで誕生したニットブランド、Nido(ニド)。衣服が持つ歴史、それを作ってきた人の手、長く大切に着ることを伝えることのいとしさを伝えるため生まれたブランドで、自然豊かな田舎で育ったJulieta Racket(ジュリエッタ・ラケッタ)が、デザインを学んだのちに、 日常生活の中でより具体的なもの、使う人のことを考えたデザインを生み出す必要があると考え、 たどり着いたのが、故郷のニットでした。
使われるのは、アルゼンチン産のは天然素材、昔ながらの足踏み紡績ホイール、植物由来の染料。ハンドスパン・ハンドダイド・ハンドニッティングという丁寧なものづくりを続けるNido(ニド)は、ものづくりだけでなくアルゼンチンで編み続けられるニットの技術を伝えるため、ブエノスアイレスにニットの学校を設立。自然素材を知るために染色などのワークショップを開催し、技術の継承という役目も担っています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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