ずっと使いたいモノ、置いてます。

鍋島焼きを現代の生活に

博物館に飾られてありそうな気品感じるKOSEN（コセン）のポット。こちらは、かつては大名への献上品として数少ない窯元の手で大切に守られてきた鍋島焼きとその技法で作れたポットです。なだらかな曲線と、天然青磁100％の原石で作られた希少な青磁釉薬で、翡翠色の淡い青が美しく工芸的。容量は300mlで、煎茶で5杯分。深めの茶漉しで少なめの時にもしっかりと茶葉を抽出します。

鍋島焼きの技術をそのままに、現代の生活に寄り添った形にアレンジを加えたKOSEN（コセン）のポットは、紅茶や中国茶には、その丸みのある形が、お湯が対流しやすく、よく茶葉が開くため、美味しいお茶を淹れることができます。
もちろん緑茶などにもお使いいただけるポットですので、プレゼントにもお選びください。どんな食器やインテリアとも相性が良いため、さまざまなテーブルコーディネートで活躍します。丈夫な磁器のシンプルなデザインで、日常使いに適したずっと使いたいポットの一つです。

秘窯の里

鍋島焼は、有田焼の一種で、江戸時代に有田の岩谷川内に作られた鍋島藩の御用窯の焼き物をそう呼んでいます。当時、有田から31人の優れた陶工を連れてきて作らせたという鍋島焼は、大名への献上品のみを作る窯であったため、その技術は世間に出回らないように、険しい地形の土地に作られ「秘窯の里」と呼ばれてきました。
その鍋島焼の窯元・虎仙窯が、現代の日用品に進化させたのが「KOSEN（コセン）」です。虎仙窯は、300年以上前より技術を受け継いできた由緒ある老舗の窯ですが、限られた人の為の美術品ではなく、大量に生産され消費されていく量産品でもない、美術品と量産品の間に位置する器で、機能をしっかりと持ちながら美しく、100年後美術品として昇華するものづくりを目指して製品を作ります。

鍋島焼の種類

鍋島焼には3種類あります。鍋島青磁は、天然青磁100％の原石で作られ、その透き通った翡翠色の青磁釉薬は、虎仙窯が長年研究を重ねて生み出したもの。原石は黄色で、それを細かく砕いて水に溶かし、釉薬状にして白い磁器にかけて焼くと青磁色になるというものです。その上品な面持ちは大名の日用品であったことも納得の逸品です。
国内唯一の天然100％の青磁釉を何度も塗り重ねて生み出されるその美しい色合いは独特の存在感です。また、日本で青磁の原石が採れる場所は他にもありますが、産業として現在も原石を使用してもいるのは佐賀の大川内だけという貴重なものなのです。
色鍋島は、藍色の呉須で下絵を描き、本焼をした後、赤色・黄色・緑色の3色で上絵をつけたもの。限られた色数で、様々デザインが施されているもので豪華絢爛な器です。
藍鍋島は、透明感ある素地に、呉須（ごす）による藍色の染付を施したもので、色鍋島と並べると双方の魅力を引き出す2つです。
どれもが1点ものと言える鍋島焼で、美しい色合いのポットは、結婚祝いや引っ越し祝いの贈り物にもおすすめ。リラックスする時間を贈るという心遣いをこめて、いつも忙しくしているあの方へのギフトとしてもお選びください。