春夏の日差しからお肌を守るために遮光性やUVカット率の高い日傘をさすのは確かに効果があるものですが、機能性だけを求めると傘の内側が暗くなったり、風が通らなくてなんだか蒸し暑く感じることもあります。陽の光も風も程よく感じることのできるレース素材の日傘が1本あると陽気や場所によって日傘を使い分けることができますね。
カジュアルなレースの日傘
東京の傘工房、wakao(ワカオ)の小花レースパラソル 折りたたみ傘がその願いを叶えます。傘の顔とも言える生地は、ぱっと見たときに印象に残る美しい日本製。涼しげに透けるコットン100%の素材に花柄の刺繍を施しレースに仕上げた、愛らしい1本です。熟練の技を持つ職人さんも減っていることから日本製のレースの日傘は年々貴重となっているようで、探してようやく辿り着く、という方も多いのだそう。
道具としての傘ではなく生涯大切にしていただけるような、その傘作りには、軽さ・丈夫さ・広げても閉じても美しいフォルム、全部がバランスよく調和することが重要視されています。そして各工程における一つひとつの素材は、実にこだわりを貫いて選ばれています。
小花レースパラソル 折りたたみ傘に使用されるハンドルはバンブー素材。現在日本で作れるのが1社のみになっている節のある寒竹を使用しています。時間をかけてゆっくり曲げるハンドルは、手馴染みのよさ、美しさ、高級感があります。
また、傘のフォルムの要ともなる親骨部分には丈夫で軽いグラスファイバー素材を使用。強風で傘がしなってもグラスファイバーの弾力性で風を逃し、元の形に戻る特徴があります。
ナチュラルな雰囲気たっぷりの日傘で、涼しげな白シャツにデニムというシンプルな服装によく映えます。そして浴衣に合わせると不思議と和の雰囲気も出て上品にまとめてくれます。カラーはWHITEとNAVYの2色。WHITEは合わせやすく明るい印象ですが、ブラックの刺繍糸が全体を調和。そしてNAVYは甘い花柄をピリリと引き締める色で、やはり日傘には濃色が安心、という方にぴったりです。
受け継がれるべき日本の傘
1938年・昭和13年、傘職人である若尾定正氏により創業された「かさ工房WAKAO」。当時の東京は傘の主要な生産地でした。生地の断裁から仲縫い、骨組み、手元付け、仕上げまで何十にも及ぶ工程を、それぞれの熟練した職人たちの手で丁寧に作り続けています。
今日、国内で流通する傘の90%以上が海外製造となっていると言われています。国内で傘を製造する職人さんがかなり少なくなり、年代も若くて50代中心に。後継者も非常に少なくなっているそうなのです。それでも、日本ならではの細やかな職人技術、また、荒れた天候などによって時には修理も大切な傘作りは、絶えることなく大切に受け継がれていって欲しい宝物です。
サイズ | 開いた際の直径:約80cm
親骨の長さ:約47cm 閉じた時の全長:約36cm 親骨8本 |
重量 | 約240g |
素材 | 生地:コットン100%
ハンドル:バンブー 本体:グラスファイバー(親骨)・アルミ(中棒) |
生産国 | 日本 |
1938年・昭和13年、傘職人である若尾定正氏により創業された「かさ工房WAKAO」。
当時の東京は傘の主要な生産地でしたが、現在ではわずかに残る希少な日本の傘工房です。一つひとつの素材選びにこだわりを貫き、生地の断裁から仲縫い/骨組み/手元付け/仕上げまで何十にも及ぶ工程を、それぞれの熟練した職人たちの手で丁寧に作り続けています。道具としての傘ではなく生涯大切にされる傘作りは、軽さ・丈夫さ・広げても閉じても美しいフォルム、全体がバランスよく調和することが重要視されています。
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