ずっと使いたいモノ、置いてます。

スタイルを選ばないバッグ

身体によくフィットする服に対して「着ていることを忘れるほど着心地が良い」と評することがありますが、同じように身につけるバッグに対して、こういう表現があまりなされないのは、デザインや機能性、収納量などで選ばれることが多いからかもしれません。でも、実際にバッグを使い始めてみたときに、肩に掛けたときの感じや、手に持ったときの感じがしっくりこないと、なんとなく出番が少なくなって、次第にクローゼットの奥へ仕舞い込まれていってしまう、なんてこともよくあります。毎日使うバッグに求められることは、「持ちやすさ」や「スタイルを選ばないこと」「持つ時のバランスの良い姿」とも言えるかもしれません。

革の特性を生かしたデザイン

四角いボックスにハンドルを取り付けたようなスクエアダッフルバッグ XS。コンパクトな見た目ながら四角い形なので見た目以上の収納力があり、普段使いにちょうど良いサイズです。持ったときに、自然なドレープが出来るようにマチ幅を少し大きめにとり、コロッとしたボリュームのあるバランスのデザインになっており、使ううちにくたっと柔らかくなるレザーの特性を生かした、REN（レン）らしいバッグです。ハンドルは肩にかけやすく、持った時にちょうど良い長さ、細身のデザインが繊細な雰囲気を演出してくれます。メインスペースのファスナーはダブルファスナーを使用しているので、どちらの方向からも開けやすく、開ける際に持ち変えるストレスがありません。内側には鍵や定期など細かいものを収納できるポケットがひとつ付いています。収納力のあるバッグですが、たくさん物を入れすぎず、くしゃっとした雰囲気で持つのも素敵です。

色はどんなお洋服にも合わせやすいBLACK、PINK BEIGE、コーディネートに抜けを作ってくれるWHITEの3色をご用意。色によって仕様しているレザーが異なり、BLACKとPINK BEIGEには『HALLIE / ハリー』、WHITEには『TOILE / トワル』というRENオリジナルのピッグレザーを使用しています。

『HALLIE / ハリー』とは、革本来のナチュラルな表情をいかしたレザー。マットな質感、ソフトな肌ざわり、水彩絵の具で染めたような自然な色調にこだわり作られました。革のキズや色ムラは天然素材の証。コーティングなどで隠すことをせず、素の風合いを大切に仕上げられています。

『TOILE / トワル』は、キャンバス(帆布)のような適度な堅さとフラットな表情に仕上げられたレザー。均一で深みのある色を出すために革の床面に何層も重ね塗りを施し、あえて革らしい風合いをおさえ構築的な質感に仕上げています。 使い始めは独特なハリがあります。重ね塗りされた塗料は使い込んでもひび割れにくく、レザー自体は適度に揉みほぐされることにより全体にくったりと柔らかくなります。素材製法の特性上、しみがつきにくいというメリットもあり、色の変化はほとんどないと言われています。

革の可能性を信じて

東京・蔵前にアトリエを構え、素材選定・型紙製作・プロトタイプ製作の全てをデザイナー自ら行うことで、一貫したコンセプトを大切にしているREN（レン）。 新たなスタンダードを創造していくという意思のもと、既成の言葉ではない透明感のある澄んだ響きをブランドネームに掲げて、2005年にスタートされました。 革のキズや色ムラ、シワなども天然皮革の証として、そのような部分を無駄にすることなく製品づくりを行っており、つや出しや顔料乗せといった最終工程を経ずに仕上げられた、革本来の質感を存分に味わうことのできることを大切にしています。素材の特性を見極めながら、洋服にマッチする質感と体に馴染むフォルムを追求した、トレンドに左右されないシンプルなデザインを展開。革本来の質感を活かしたナチュラル感がありながら、モードな雰囲気も併せ持つ、肩の力が抜けたファッション性が魅力的です。