1日に何度も目にする壁掛け時計。携帯電話やパソコンなど、時間を確認するためのツールは様々登場していますが、リビングや書斎の部屋の壁にいつもそっと佇んでいてくれる存在は、安心感を与えてくれます。日本を代表するプロダクトデザイナーとして知られる渡辺力が作る壁掛け時計は一見スタンダードなデザインですが、数字の大きさやバランスを追求し、普段の暮らしに馴染む、誰にでも見やすい時計です。
シンプルさの奥に秘められたこだわり
渡辺力氏は家具などの大きなインテリアから腕時計のような小さなプロダクトまで同じように、常に使う人のことを考えてデザインしてきました。中でも時計については、目に見えない生活の流れを的確に伝えてくれる最も身近な計器と捉え、この計器をどのようにして使う人に寄り添ったものにするかを考えて、ライフワークとしてデザインしてきたアイテムです。
リキクロック0401 電波時計は、白い文字盤にはっきりとわかりやすく書かれた数字、木製のフレーム、というどんなインテリアにも馴染むシンプルで軽やかなデザイン。
数字に使っている「CBS DIDOT」という書体は、優雅さと力強さの両方を持ち合わせたフォント。極端だけれど優雅な太細のバランスで、遠目に見ても判別性が高く、全ての数字が整っているというこの書体に惚れ込み、アメリカの放送局CBSの許可を取って、時計のデザインに応用しているのだそう。リキクロック0401 電波時計ではそれを大きく使うことで、インテリアの中で程よく主張する、迫力のある文字盤に仕上がっています。そして、フレームに使用しているのはプライウッド。タンバリンやドラム等、楽器製作を長く専門としていた木工職人に依頼しているもので、手工業ながら熟練の技術による正確な円形と仕上げの美しさがあります。
リキクロック0401 電波時計は、1日12回電波を受信し、自ら時間の誤差を修正する機能を持っている電波時計。いつでも正確な時間を教えてくれるので、気付いたら遅れていた、ということもなくずっと愛用できる安心感があります。また、どんなインテリアにも馴染むデザインなので、ご自宅にはもちろん、引っ越しや結婚のお祝いにもお選びください。
工業デザイン界の巨匠
デザイナーの渡辺力は、戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたパイオニア的な存在でした。
1940年代にデザインがまだ一般的ではなかった時代に、デザインの原点、機能をデザインにした数々の名作を世に送り出してきました。時計のデザインは、渡辺力にとってライフワークといえるほどで、どんなに太い文字や針を使っても 見た目が軽やかでないといけないというデザインベースで、時代を超えても愛される時計を多く生み出してきています。
また、現代において日常の中で渡辺力のデザインに触れていることは少なくなく、時計以外にも、ホテル等のインテリア、椅子、家具などサービス施設や公共の場におけるプロダクトデザインにも数多く携わっていました。
『インテリア・デザインは、舞台装置のように「虚構」の世界に入り込むことも十分に考えられます。しかし舞台と役者のかもし出す空間と時間が観客にとって虚構を乗り越えた「何か」でなければなりません。虚構がみえみえではしらけてしまいます。』こうした言葉を残した日本が誇るデザイナー渡辺力。 101歳で逝去するまで生涯現役を貫いたデザイナーが手がけた渡辺力(わたなべりき)のアイテムには、しっかりと渡辺力の「 Riki 」というサインとデザインに対する情熱が刻まれているように感じます。
サイズ | ◇直径254×厚さ54(mm)
◇直径305×厚さ54(mm) |
重量 | ◇直径254mm 600g
◇直径305mm 800g |
素材 | フレーム:プライウッド
ガラス ABS樹脂 |
Mr. Watanabe was born in Tokyo in 1911.
After graduating from the Tokyo Higher Polytechnic School and the Wood Crafts Department, Riki Watanabe worked as an assistant professor at his alma mater and then became an assistant forestry subject at the Tokyo Imperial University (currently the University of Tokyo).
After the world war II, he became a freelance designer and attracted attention from both home and abroad with the “string chair” announced in 1951.
In 1957, "Triis Tool", which is a representative work, won the Compassodolo Award at the Milan Triennale. In addition, he is one of the leading designers in Japan and has won numerous awards, including the New Architecture Award of the New Production Association Exhibition, the Gold Prize of the Milan Triennale Exhibition, the Minister of International Trade and Industry Award, the Mainichi Industrial Design Award, and the Good Design Award. In addition to starting with the former Tokyo Hilton Hotel, he worked on over a dozen hotels and was deeply involved in the establishment of the Japan Design Committee, JIDA, Craft Center Japan, Tokyo Zokei University, and interior design departments.
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