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織りで魅せる柄と表情

美しい森と湖を臨むデンマークの都市シルケボー。ブランドにその名前をつけたSilkeborg Plaids社は、ウールヤーンのスピナー（原毛から糸を生産して販売する会社）としてその歴史をスタートしました。その後はヨーロッパだけでなく南米に渡ってウールヤーンの開発、販売をするようになります。特にペルーではアルパカウールの開発に力を注ぎ、現地法人を設けてアルパカ製品の販売を手掛けます。このようなスピナーの経験とウールの知識を活かして、より質の高い製品を生産・販売するようになりました。

羊毛の特性を熟知したスピナーならではのものづくり

SilkeborgPlaids社はゴットランドウールをはじめ、ウールヤーンの産地を大切にし、生産者の育成と確保を行っています。羊毛本来の特徴を生かした、染料を使わない環境に優しい商品作りを特徴とし、化学薬品などを使用せずに製造する高い紡績技術を活用。一部染色をする商品に関してもEU工業基準に基づいて厳しく管理をしています。

染料を使わないナチュラルカラーは、北部のスウェーデン最大の島ゴットランドだけに生息する羊からのみ生産されるウールを使用しています。ゴットランドシープは羊毛の中でも極めて希少性が高く、その柔らかさと光沢感で有名。世界中に10.3億頭もの羊がいる中、ゴットランドシープは僅か8万頭という状況だそうです。
SilkeborgPlaids社では、ゴットランドシープが生産される80tのうち95%を買い上げ、非常に希少な商品作りを実現しています。原料を直接農家から調達し、イギリスにて収穫されるエリアに分けて羊毛を手洗浄。黒い色はゴットランドシープ、白い色はスカンジナビアンシープ、茶色の毛はアイスランドシープなど色を産地によって変える丁寧な作業を要します。

ゴットランドシープは毛足が長く、モヘヤに風合いが似ています。モヘヤよりも丈夫で他のウールとは違った風合いです。このゴットランドウールを染料を使用せず、羊毛の特徴をいかしたナチュラルなまま使用。このようなウールの選択は長年の経験と知識に基づいており、色や風合いなど他で真似できないコレクションをもっている所以です。

暖かいだけじゃない、インテリアにもなるブランケット

DANAJAシリーズはこのゴットランドウールをメインに使用したスカンジナビアンウールとの混合素材です。
グレーとホワイトのウールを使い濃淡を出したストライプ柄のこちらのデザイン。単調にならない織り方にも高い技術力がうかがえ、グレーを基調としたカジュアルな表情はお部屋にも違和感なく馴染んでくれます。男性にも女性にも好まれそうな色味はギフトとしても選びやすいですね。ふっくらとした軽くて暖かなブランケットは、アウトドアシーンにもぴったりです。

現在SilkeborgPlaids社は、生産工場をリトアニアに設けてブランケットなどを生産しています。近年北欧の会社ではクリスマスのカンパニーギフトとして社員にこのブランケ ットが贈られる場面も見られるそう。喜ばれるギフトの決定版と言える存在になっているのですね。