ずっと使いたいモノ、置いてます。

ニット×布帛の絶妙なバランス

ニット地と布帛生地を交互にドッキングさせた、FACTORY(ファクトリー)のベビーキャメル×コットン ドッキングワンピース。異素材の組み合わせですが同系色でまとまりがあり、布帛の部分はギャザーが入っているのでメリハリが出て程よい甘さのあるデザインワンピースに仕上がっています。ゆったりしたデザインなので、インナーを着込んでもごわつかず、寒い季節でも活躍できる1枚です。シーズンテーマはフランスの画家「ミレー」。絵画にある農夫をイメージし、デザインされています。

希少なベビーキャメルと顔料染めの平織コットン

キャメル(ラクダ)100%のニット地と綿100%の布帛生地をドッキングした、ベビーキャメル×コットン ドッキングワンピース。ニット地は、モンゴルのゴビ砂漠に生息するフタコブラクダのうち、生後半年までの希少な毛、ベビーキャメルを使用しています。マイナス40度を下回る寒さと乾燥した気候の砂漠で生活するラクダの毛は、たっぷりとした油分を含んでいるので、ふっくらとしなやかな風合いを生み出すのです。柔らかくてチクチクしにくく仕上がっているのも嬉しいポイント。縫い目がないホールガーメント仕様で、ストレスのないデザインです。ウォーミー感を出しながら、キャメル特有のしっとりとした素材感でフェミニンな印象に仕上がっています。布帛生地は、太番手の40番手双糸のコットンを使用。ざっくりとした平織で、粗野な雰囲気のある生地です。この布帛の部分だけ顔料染めを行い、アンティークなイメージにしています。ベビーキャメルニットのドレープと、シャープさのある布帛とのドッキングは、素材感のコントラストがついてメリハリのあるリズミカルなデザインが生まれます。

ゆとりのあるシルエットで、どんな方でもリラックスして着られます。ホールガーメントのラグランスリーブは、肩のラインが滑らかで、袖口が少し広がっているのも可愛らしいデザインポイントです。
カラーは、柔らかい印象のキャメル、シックで上品さのあるブラックの2色。どちらのカラーも落ち着いた色味で、存在感のあるデザインと良くマッチングしています。カジュアルさもクラシカルさも感じられるデザインなので、合わせるアウターや靴、小物で印象が変わり、幅広くコーディネートを楽しめます。

自らの手で生み出す、唯一無二の空気感

ブランドの前身は、1978年にスタートした1軒のブティック。もとは仕入れた服を販売するお店からスタートしたのですが、1983年には自社で全ての商品を製造する方針に変え、店舗の裏に工場を作り、オリジナルウエアを展開するブランド「FACTORY（ファクトリー）」が立ち上がりました。

ミシンひとつからスタートしたブランドに、一人にまた一人と仲間が増え、お客様の身体に合わせた服づくりを続ける中で1990年には、よりオリジナリティーあるモノづくりをしていきたいと、素材を求め海外へ出向くようになり、染色工房も設立したのだそう。小さいながらこだわりのある服づくりを続け、現在の企画・素材開発・製造・生産を全て自分たちで手掛けるクリエーションの形が生まれました。

そんなFACTORY（ファクトリー）のデザインパターンは、すべて東京のデザインアトリエで生み出されます。コレクションブランドで経験を積みパターンメイキングの実践を重ねたスタッフがすべて立体裁断で形を作り、サンプル縫いを何度も重ねたことで「流行にとらわれなくて、着心地がよい」「シンプルだけれど、ちょっとユニーク」といった、唯一無二の服が仕上がっていくのです。そして、生み出されたパターンをもとに、服を作り出すのが栃木県足利市にある自社工場。裁断や縫製はもちろん、併設した染色工場で製品や原料の「染め」の作業も行うというこだわりぶり。足利という、歴史的にも織物製造に長けた土地の空気感までもが服に現れるような、そんなものづくりのスタイルが貫かれているのです。