光沢のある生地にクラシカルな木製ハンドル、見た目にも美しく機能的な16本骨。思わず開いて眺めたくなってしまうようなジャパンメイドの傘、甲州織 長傘 かさねをご紹介します。
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雨の日を華やかに彩る
伝統ある甲州織の生地を使用した、甲州織 長傘 かさね。甲州(山梨県)で織られた先染めの高級織物で、西陣織と並び称されるほど、高い品質と美しさを誇る生地。閉じた状態でも甲州織ならではの品の良さを感じる傘ですが、広げるとよりいっそうその美しさが際立ちます。というのも、外側と内側が異なる2色で彩られており、それが「かさね」というネーミングの由来になっているのです。表裏で異なる色の糸を使用しており、裏面の糸がわずかに表面にも顔を出します。この色の重なりによって、単色織とは異なる深みのあるカラーを演出しているのです。裏側の色味によって顔色をきれいに映す効果も計算されています。閉じて品良く、開けば鮮やか。そんなさりげない演出が雨の街を彩るなんて、なんだか粋ですね。
デザインだけでなく、設計と素材選びにも余念がありません。親骨には硬く軽量な上にサビにも強いカーボンを、中棒には軽量のアルミを使用。一般的な16本骨の傘は、設計の都合上どうしても重くなってしまうのがネックでしたが、素材を工夫することで軽さと丈夫さを両立しています。そして、木製のハンドルが甲州織の生地とあいまってクラシカルな印象になっています。
傘専門の織機で傘の幅に織り上げているので、端に縫い目がなく見た目にも美しい仕上がりです。
また、長傘には特別な職人技が施されています。ろくろ(傘を開くときに押し上げる部分)を丁寧に包んで指を保護するろくろ巻きや、ダボ(骨のつなぎ部分)を生地で保護するダボ巻きなど、今はほとんど見られない手間のかかる仕様は高級品のみに施される職人技です。(傘の内側・画像参照)
日本のものづくりを直に感じられる甲州織 長傘 かさね。表地と内側のコントラストが美しく、傘をさす度に嬉しくなるような名品です。それぞれの色にあわせて、お洋服や小物との色合わせもお楽しみください。
洋傘一筋、真摯なものづくり
1930年、洋傘・ショールのメーカーとして東京でスタートした小宮商店が展開するブランド、KOMIYA(コミヤ)。創業以来今日まで洋傘一筋、日本にはもうごくわずかになった国産の傘を作り続けています。当時日本の庶民が使う傘と言えば、竹の骨組みに和紙を貼り油を塗った「番傘」が一般的で、 鉄製の骨に絹や綿などの生地を張った「洋傘」は一部の限られた層しか持つことのできない高級装飾品でした。小宮商店はそんな中で、自身の出身地である山梨の甲州織を使った洋傘の製作を始めました。甲州織とは傘やネクタイの生地など、細番手を得意とする「甲州産地」で生産される生地で、古くは「甲斐絹(かいき)」とも呼ばれた歴史と伝統のある織物です。
その後しばらくして、日本は戦争の時代へ突入。 小宮商店でも店舗兼自宅が空襲で焼けたり、物資統制で思うように物が作れなかったりと幾多の困難に見舞われましたが、戦後は焼け野原の中で東日本橋に店舗を再建し、ゼロからの出発で復興に向かいます。昭和30~40年代、日本は傘の生産量・消費量・輸出量ともに世界一を誇っていました。 小宮商店のある東日本橋界隈だけでも70以上の傘屋が軒を連ね、そこには大勢の傘職人がおり、業界中が活気に満ち溢れてました。その後オイルショックやバブルの崩壊を迎え、 傘業界は多くの会社が人件費の安い中国などアジア諸国に製造の主軸を移すことに。活躍の場がなくなった日本の傘職人は多くが廃業に追い込まれ、あれだけあった傘屋も価格破壊が起きたために次々に倒産。今では日本製の傘を作っている傘屋は都内でもわずか数軒に。小宮商店はそんな世間の荒波の中で揉まれながらも、今も傘屋を続けることができています。
どのような時代にあっても 「自社で(自分たちの目の届く範囲で)良質な物を作る」という創業以来の伝統を守り続けて品質を守り、お客様のご要望へ真摯に誠意に相対して信頼を得てきたこと。 常に現状に満足せず、激しい雨に負けない丈夫さや強まる紫外線への対策など、新しい改革的な技術を織り交ぜてきました。そんな歴史背景の中で、守り続けられてきたKOMIYA(コミヤ)の傘。日本製の傘は確かに高価ですが、伝統的な生地や技法を用いた、日本の熟練職人ならではの丁寧な手仕事が感じられる、ずっと使っていたくなる「一生もの」の傘。そんなKOMIYA(コミヤ)の傘と一緒に、雨の街を歩いてみませんか?
サイズ | 開いた際の直径:約93 cm
親骨の長さ:約55cm 全長:約80cm |
素材 | 生地:ポリエステル100%
ハンドル:かえで 本体:カーボン(親骨)・アルミ(中棒) |
重量 | 約400g |
製造国 | 日本 |
箱有無 | 有(梱包用ダンボール箱) |
小宮商店が創業した昭和初期は、日本の庶民が使う傘と言えば、竹の骨組みに和紙を貼り油を塗った「番傘」が一般的で、 鉄製の骨に絹や綿などの生地を張った「洋傘」は一部の限られた層しか持つことのできない高級装飾品でした。創業者・小宮宝将はそんな中で、自身の出身地である山梨の甲州織を使った洋傘の製作を始めました。これがKOMIYA(コミヤ)の傘の原型です。その後、常に現状に満足せず、新しい改革的な技術を織り交ぜてきました。そんな歴史背景の中で、守り続けられてきたKOMIYA(コミヤ)の傘。「品質、信頼、改革」というキーワードのもと、日本の熟練職人ならではの丁寧な手仕事が感じられる、ずっと使っていたくなる「一生もの」の傘を生み出し続けています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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¥29,700(税込) |
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