一年の中で最も寒いとされる大寒が過ぎ、早いもので一月ももうすぐ終わり。まだ寒い日は続くものの、各ブランドから春の新作が入荷し始めています。今回は、発売したばかりのオリジナルのワークシャツをご紹介。
厚手でもしっとり柔らかい生地で、今の時期から春先まで着られ、次の季節へ向かう気持ちを後押ししてくれるような存在です。
今までのオリジナルウェアではあまりなかった、ワークテイストを取り入れたコットンリネンウールビエラ ワークシャツ。
いつもの洋服に合わせやすいよう、天然素材で仕立てて表情は柔らかく、それでいてワークシャツらしい細やかなディテールが、おしゃれ心をくすぐります。毎年手に取りたいと思えるZUTTOらしい一着になりました。
そもそもワークシャツとは、名前の通り作業中に着るためのシャツのことで、現代ではファッションアイテムの一つのカテゴリーとして存在しています。
元々が作業着の用途であるが故に、がっしりとした丈夫な生地を使用し両胸にポケットがついているなど機能性、利便性を重視したデザインのシャツが多い中で目指したのは、ワーク感を大切にしつつもZUTTOらしさを感じられる大人のワークシャツ。
ヴィンテージのディテールは押さえつつ、がっしりとしたハードな生地じゃなくても長く使えて愛着の湧くような優しい風合いの生地で、気軽に着られるようなシャツを目指して作りました。
いくつか取り入れたディテールは、昔のワークシャツによく使われていましたが現在はあまり見かけなくなってしまったものも。ぜひ細かいところまで楽しんでください。
パッと見て印象的なのが、左右でポケットのデザインが違う通称「ガチャポケ」。左は山ポケットと呼ばれる山型のポケットで、右は懐中時計をしまう用のウォッチポケットにペン差しがついた独特のポケットを配置しました。
大抵のウォッチポケットは横向きにポケット口があるのですが、これは前屈みになった際に胸に閉まった懐中時計が落下するのを防ぐ為だそう。今では懐中時計を使用される方は少ないと思いますが、こういった背景を知るとなんだかワクワクしますね。
猫目ボタンとは、名前の通り猫の目の形をしたボタン。
ワークシャツによく取り入れられたボタンで、形状的に表にボタンの付け糸が出ないので糸が擦り切れにくいというメリットがあります。ヴィンテージのワークシャツに使用されることが多いですが、ミリタリーシャツでは今も使われることがあるようです。
首には衿のバタつきを抑える役割のチンストラップがついています。首まわりをカバーしてくれるので、防寒対策にもなりますね。
30年代以前のワークシャツやカバーオールに見られた仕様で、ZUTTOのコットンリネンウールビエラ ワークシャツは台襟を延長させたようなデザインのチンストラップを選びました。
パンツ:10オンスライトデニム イージーパンツ(BEIGE)、スニーカー:SHELLCAP LOW KURO/OFF
左の前立て裏にネームタグを縫い付けていて、これはユニオンチケットの代わり。
「ユニオンチケット」とは労働組合加入メーカーの証で、前立て裏や裾の裏側などに縫い付けられていました。当時の労働組合が、作業着を選ぶときはチケットの付いたものを選ぶよう呼びかけていたため、労働者が作業着を選ぶ基準にしていたそう。70年代には消滅してしまったディティールですが、現代のワークシャツでもデザインとして取り入れるメーカーもあります。
その他、両脇のガゼットや背中のラウンドヨークもこだわったポイントです。
背中に負荷がかかるのを軽減する役割のラウンドヨーク。
今買い足す服は、春まで着られるものがいい。選んだコットンリネンウールを混紡した中肉のビエラ生地は、起毛加工とウール素材によってふくらみと暖かみのあるルックスを持ちながら天然素材らしいさらりとした風合いが特徴で、「暖かさ」も「春服らしさ」も欲しい、というときにちょうどいいと思います。
ベーシックで合わせやすい、IVORYとNAVYの2色展開。
ワッシャー仕上げによるしなやかな柔らかさとリラックスした生地の表情も魅力です。糸の状態で染色してから織り上げているので、独特な表情を楽しむことができます。
カットソーとの重ね着もおすすめです。(IVORY・身長:162cm)
カットソー:モックネックL/S(ブラック)
スカート:ルミナリー圧縮ウール ロングスカート(D.BROWN)
一枚で着てハンサムに。(NAVY・身長:162cm)
今年はどんな買い物をしよう?と計画を立てるのも楽しい一年の始まり。そのうちの一着にぜひお選びください。
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