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歴史と伝統あるニット、イギリス生まれの小物ギフトを集めました。冬の寒さを乗り切るあたたかく柔らかな知恵

 

 

ニットの本場ときいて、思い浮かぶ国はどんな国ですか?

 

寒さの厳しい中雨が降り続く、過酷な環境で育ったブリティッシュウール、スコットランドのシェットランド諸島のシェットランドウールなどは羊毛の中でも特に有名ですので、イギリスと答える方は少なくないかもしれません。それもそのはずイギリスと羊の関係は歴史が長く、イギリスの羊毛産業は何世紀も昔から現在まで続いています。アランニット、いわゆるケーブル編みのセーターは元々イギリスの手編みニットが発祥とされている他、カラフルな幾何学模様のフェアアイル柄もイギリス発祥とされており、素材はもちろんデザイン性としてもイギリス発の良さは世界で愛され続けています。

 

今回は長い間羊と共に生活してきたイギリスの生活の知恵、ウールニット小物をご紹介します。伝統あるものづくりのニット小物は長く愛用できるので、ギフトに贈ると喜んでいただけますよ。

 

 

 

 

 

 英国製ニット小物はこんな方へ

 

・良質なものを贈りたい方
素材にもよりますが、イギリスのウール製品は堅牢、丈夫で長持ちなものが多くあります。それはいくつかのイギリス原産ウールの特徴として、厳しい寒さに耐えるために毛がしっかりしていて弾力性があり、型崩れしにくいというものがあるため。しっかりと使い込むほどにわかる魅力と感じられる愛着があるのが、イギリス生まれのウール小物です。

 


・長く愛用したい方
上で紹介した丈夫であるという特徴に加え、豊富な伝統的デザインがあります。中でもケーブル編みやカラフルなフェアアイル柄は冬になると毎年人気の出るデザインですよね。そんな色柄のアイテムは、これから毎年の冬を暮らしてしていくうちに「1つ欲しいな」と思うタイミングが訪れる可能性も。今ビビッときたアイテムがある方は、これも一つの巡り合わせのように大切にすべき出会いかもしれません。

 


・身につけて自信に変えたい方
イギリス製ニットにはどれも個性があり、クラフトマンシップ(職人気質)な製品がとても多いです。イギリスのニットはきちんとして格式高く品性のある出来。それでいて羊毛ならではの気取らない素朴さ、触り心地や雰囲気から感じられる無骨さというのが、大きな魅力であるように感じます。

 

 

 

 イギリス生まれのブランド5選

今回ご紹介する5つのブランドは、それぞれイギリスのこの地域に拠点を構えています。

 

 

ドネガル、アイルランド > FISHERMAN OUT OF IRELAND
ホーウィック、スコットランド > WILLIAM BRUNTON
エアシャー、スコットランド > ROBERT MACKIE
ガラシールズ、スコットランド > ERIBE
スチュワートン、スコットランド > GLEN GORDON

 

 

 FISHERMAN OUT OF IRELAND

 


こちらのブランド製品はアイルランドのドネガル地方から発信されています。ドネガル地方は寒さが厳しいため数百年も昔から羊毛を活用したニット産業が盛んで、この土地ならではの暖かなニットアイテムが豊富。どれも厚みがあるわりに軽量という特徴をもっているのだそう。この地域の伝統的な毛糸はドネガル糸として有名でアイリッシュウールの代表とも言えるほどです。特徴としてネップ、適度なハリと素朴さを持ちます。

 

 

ケーブルリブスカーフ


ケーブル編みが印象的なマフラーです。ケーブルニット(アランニット)はアイルランドの伝統的な編み方で、強風が年中吹き荒れる海で漁をする夫を気遣って島の女性が手編みしたことから、ブランド名にもあるフィッシャーマンニットともよばれています。この模様はそれぞれ特別な意味を持ち、アラン島の人々の家紋であり験担ぎであるとも言われています。例えばケーブル編みは漁師の使う網から着想を得た「命綱、収穫」、ハニカム柄はミツバチのように「勤勉に働くことで実る成果」こうした模様を組み合わせることで思いを込めて受け継がれてきたのだといいます。

 

 

▼このように、さまざまな編み方を組み合わせて一つのお守りのようなニットに完成します(こちらは別のブランドです)

メリノウール ケーブルカーディガン / aran woollen mills(アランウーレンミルズ)

 

 

 

 

ケーブルリブスカーフはしっかりとしたボリュームがあり暖かく、冷たい風を遮ってくれます。毛糸にはよくみるとドネガル糸らしいカラーネップが入っていてシンプルでも単調ではなく、見た目からも温かみが感じられます。

 

 

スタッフレビュー
「一見表面はガシガシとした印象に感じるのですが、触るとふかふかと弾力があり見た目以上に柔らかいです。ごわつきもなく、細めのニットマフラーなので、首に巻きやすく落ちてこないのがお気に入りポイントです。」

 

 

 

チャンキーリブドネック(ネックウォーマー)

 

ブランドが得意とするカラーネップと単色を合わせたツートンの伸ばして20cmほどの長さのネックウォーマーです。ハリとふっくらボリュームがあり、見た目からは想像できない軽やかさでウールの重みが苦手な方にもおすすめです。

 

 

ドローストリングフード

 

ぎゅっと詰まった編み目でも約161gと意外に軽いフード&スヌード。よく見ると様々な色の入った毛糸が使われていて、ニュアンスのある色味です。

 

 

 

 

 

 

 WILLIAM BRUNTON

 

スコットランド、ホーウィック地方から発信されています。ニットの聖地であるイギリスの中でもセーターの町と言われるほど、名だたるニットメーカーが集まる町です。そんなニットの伝統ある土地でWILLIAM BRUNTONは現存する最古のメイドインホーウィック製の編み機を使い、伝統的な製法を紡いだ製品を編んでいます。

 

 

カシミヤニットフード

 

そんなWILLIAM BRUNTONは非常に滑らかなスコットランド産カシミヤ製品を多数展開しており、「毛の触り心地の良さ」にとことんこだわっているのが魅力の一つです。スコットランドのカシミヤヤギから取れる毛の中で、1頭からわずか150gという貴重な部分の毛のみを使用。さらに、自然で優しいスコットランドの水を使ってリンスして、柔らかくチクチク感のない非常に優しい肌触りに仕上げ、最後にはニットの聖地・ホーウィックの伝統的な編み機で紡ぎます。

 

従来の英国ニットから想像される堅牢なイメージとは正反対となるとろみのある手触りで、身につけるとさすがのこだわりを感じさせられます。

 

 

スタッフレビュー
「私は敏感肌で、チクチクを感じやすいタイプなのですが、WILLIAM BRUNTONのカシミヤニットは全くチクチクしないので驚きました。カシミヤらしいしっとり感と滑らかさがあり、薄手で軽い着用感なのですがしっかりと暖かいです。」

 

 

 

 

カシミヤロングアームウォーマー

 

肘までカバーできる長さのあるアームウォーマー。コートの袖口が広がったデザインのものは冷気が入り込んで腕からゾクゾク寒気に繋がってしまうものですが、長めのアームウォーマーがあればその心配も無用です。

 

 

カシミヤリブスヌード

 

薄手で軽い着用感のスヌード。畳んでコンパクトになるので、お出かけの際の持ち運びにも安心です。リブ編みで糸を多く使っていることから暖かく、伸縮性がありスムーズに着脱できます。

 

 

カシミヤリブドハット

 

ユニセックスで使えるシンプルな色味と柔らかく頭を包まれるような着用感のニット帽です。細かなリブがカジュアルな印象をやらわげ、大人もかぶりやすいデザイン。折り返し部分を含め比較的長めなので、かぶる深さや折り返しの太さを好みで変えることができ、定番アイテムながら他とは違う印象です。

 

 

 

 ROBERT MACKIE

 

スコットランド、エアシャーから発信されています。スコットランドらしい長い歴史の残る街並みと海峡に面する美しい地域です。ZUTTOで取り扱っているブライドルレザーの名門「グレンロイヤル」の拠点もこの地域に構えられています。

 

CULZEAN ニットキャップ

CULZEAN ニットスカーフ

CULZEAN ニット手袋

 

 

使っているのはスコットランドのシェットランドウール。イギリス原産ウールの中では柔らかく光沢感のある毛質と綺麗な発色が特徴です。シェットランド島の羊は羊の中でも最小サイズで羊毛が取れる量に限りがあるだけでなく、生息数が限られていますが、その中でもROBERT MACKIEは生後5~7ヶ月までに刈り取られた柔らかい価値の高いウールを使用しています。ハリと耐久性がありとても暖かいです。

 

その毛をスコットランドのミネラルを含んだ水で洗い、発色豊かなデザインを表現しています。編み目がきっちりとしていて風を通しにくい仕上がりです。

 

スタッフレビュー
「編み目の細かさとムチっとした肉厚な生地なのに、非常に軽い着用感に驚きました。肌触りについては個人差のあるところで、敏感肌の私にとってはカシミヤに比べるとチクチク感という面では多少チクチクはありますが、一般的に流通しているウール製品が問題ない方は気にならないと思います。風を遮って暖かいです。」

 

 

GALA マフラー

GALA ニット手袋

 

大胆なカラーの配色ともっちりとしたリブ編みのマフラーにニット手袋。冬らしいほっこりとした印象の柄とはまた違う印象で、チェスターコートなどすっきりとした印象のアウターにもよく合います。

 

 

 

 ERIBE

スコットランド、ガラシールズから発信されています。古くからニットの生産が盛んな地域であり、スコットランドにおけるテキスタイル産業の中心地とも言われています。スコットランドならではのデザインに敏感なこの町で、最新の手法と伝統柄をミックスさせたデザインを展開しているのがERIBEです。

 

レディースニット手袋

 

素材にはスコットランド産のメリノラムウールを使っています。メリノ種という繊維が細く柔らかい高級羊の生後7ヶ月ほどの子羊から取れる毛を使用していて、一般的なメリノ種よりもより細いのが特徴です。汗などの吸湿速乾性に優れ、汗をかきやすい手や頭、首周りなどにつけるニット小物に特に嬉しい機能を持ちます。

 

こちらのレディースニット手袋のデザインはイギリスらしい賑やかなフェアアイル柄。伝統的なデザインにひとひねり加えた柔らかな配色が素敵です。締め付けのない着用感で、さっと身につけたい時に身につけられるのも嬉しいポイントです。

 

スタッフレビュー
「手触りはメリノウールのふかふかとして滑らかな質感のウールアイテムです。非常に軽い着心地で目が詰まっているので、しっかりと風を遮ってくれます。首に巻くアイテムについては、多少チクチク感は個人差があるかもしれません。」

 

 

 

リバーシブルネックウォーマー

 

 

表はフェアアイル柄、裏は3色の単色使いと、リバーシブルで使えるネックウォーマーです。しっかりと目の詰まった編み目と、ウールならではの弾力性と伸縮性が加わり、軽く楽な付け心地がやみつきになります。

 

ニットターバン

 

 

ターバンは顔周りがすっきりと見えますので、ちょっと外に出る時にもボサボサ頭をカバーしてくれるのに便利だったり、髪のボリュームが少ない人や生え際などが気になる方の隠しアイテムとしても役立ちます。秋冬の装いにぴったりなフェアアイル柄の落ち着いた配色は、ワントーンでまとまりがちなコーディネートに彩りをプラスしてくれます。

 

 

 

 GLEN GORDON

 

スコットランド、スチュワートンから発信されています。スチュワートンは別名BONNET TOWN(帽子の町)とも言われ、1600年にも遡る帽子生産の歴史の古い町です。GLEN GORDONはそんな町でウールの帽子をはじめ、最近ではウール素材を中心にニット小物を展開しているファクトリーブランドです。

 

GEELONGORA サイドフリンジ ストール S

 

こちらの素材は、ジーロンラムズウールとアンゴラ。イギリス産ではないですが、ラムズウールの最高峰、世界最高級ウールと言われているオーストラリアのジーロン地方にしか生息しない「ジーロンラム」といわれる羊毛です。ウールとは思えないほどのほわほわとしたソフトな肌触りを特徴としています。そのジーロンラムズウールに、アンゴラウサギの柔らかい毛をミックスさせ、究極まで柔らかい肌触りの良さを実現させています。

 

 

スタッフレビュー
「ウールであることを忘れそうなほど、非常に柔らかくてふわふわな触り心地です。もっちりとした伸縮性があり、非常に暖かいです。首に巻くアイテムですので、多少チクチク感については個人差があるかもしれません。」

 

 

 

GEELONGORA ベレー帽

 

ニットメーカーならではの作りで、被ると確かにほっとするような暖かさを感じさせるベレー帽です。風をひんやり感じる日や気温が低い日に外に長い時間いる場合に被って便利、そしておしゃれなアイテムです。

 

 

 

▼FISHERMAN OUT OF IRELAND

 

▼WILLIAM BRUNTON

 

▼ROBERT MACKIE

 

▼ERIBE

 

▼GLEN GORDON

投稿者: 福井 日時: 2023年12月18日 11:16 | permalink

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