ギフトはものを渡すことで、感謝やお祝いの気持ちを相手に伝える文化。でも、その気持ちはモノだけでなく、目に見えない形を通しても伝えることが出来ます。そのひとつが、贈り主がみずからモノを作ること。手を動かして作ったギフトは、お相手に長く使ってもらえる特別なギフトになります。
年一回のお誕生日には、本音を言うとだんだん何をプレゼントすれば良いのか悩んでしまう、という方も多いのでは。それならいつもと少し趣向を変えて、料理の腕をふるうのも、ひとつの手段。相手の好みの料理を作って美味しく食べてもらえるなら、きっと「おめでとう」の気持ちが通じます。そんな失敗したくない特別な日のお料理に活躍してくれるのは、機能性に溢れ、そしてテーブルにそのまま持っていける優れた調理道具です。
FALCON(ファルコン)はイギリス生まれの琺瑯食器ブランド。琺瑯(ほうろう)とは、金属の素地にガラス質の釉薬を高温で焼付け、融着させた素材。丈夫で割れにくく、サビなどの劣化にも強い素材として知られています。オーブンに入れたり直火にかけてそのまま加熱出来る琺瑯は、パイやケーキ、さらには肉や魚の煮込み料理にと、幅広い料理で役立ってくれます。
FALCON(ファルコン)はイギリスの伝統的なパイ料理を作る際に耐熱性と耐久性があり、且つテーブルにそのままサーブが出来る食器として作られたのがきっかけ。つるりとした琺瑯ならではの質感と美しいカラーリングがあいまって、料理を作ったらそのまま食卓に出すことも出来ます。その使い勝手の良さはまさに理想の調理道具です。
魚や肉を焼き付けるメイン料理に活躍してくれるのが小笠原陸兆(おがさわらりくちょう)のグリルパン。江戸時代から人々に親しまれ、400年もの古い歴史を持つ「南部鉄」で作られたグリルパンは熱をムラなく伝え、そして一度温まれば冷めにくいという性質があります。例えば肉を最初は高温で焼き付けたら、その後は弱火でじっくりと中まで火を通せば、焼き色の付いた美味しいグリルに。
表面に付いた21本の溝が余分な脂を落としてくれ、脂っぽくなりすぎないさっぱりとした仕上がりになるのもフライパンにはない魅力の一つです。そして鍋敷きの上に載せれば、食卓のメインとしてそのまま置くことが出来ます。
パンやフルーツなどの付け合わせを揃えるなら、食卓にそのまま持っていける木製の調理道具を。BERARD(ベラール)は、フランスで1世紀以上もオリーブ製品を作り続けてきた歴史あるブランド。オリーブの木目が豊かに現れたオリーブカッティングボードは油分を多量に含んだオリーブならではの水はけの良さのみならず、丈夫で硬質なことから、刃が当たっても傷つきにくいという性質があります。そのためまな板をはじめとした調理器具にぴったりの素材。
また、同じくオリーブで作られた小さなナイフを揃えても。刃物生産がさかんなドイツのゾーリンゲンで作られたRobert Herder(ロベルト・ヘアダー)のオールドジャーマンは、オリーブの持ち手に丸みを帯びた刃が特徴のナイフ。刃付けの仕上げには職人が指に付けたリングに刃を当て、刃が湾曲するほどの薄い作りを確認することで、抜群の切れ味を保っています。カッティングボードと併せて食卓で使っても、違和感なく馴染んでくれます。
結婚記念日など、大切な記念日に素敵なレストランへ行くのも良いけれど、居心地の良い自宅で過ごすのも落ち着くもの。ポイントは、普段の部屋から少しだけアレンジして、特別感を作ること。そう構えることなく部分部分を変えるだけでも、いつもの空間を変えることが出来ます。夫婦が一緒にお部屋を演出して、感謝の気持ちを伝え合ってみるのはいかがでしょう。4つのアイテムを変えるだけで、簡単に出来るアレンジ例がこちら。
丈夫でよくしなる竹をボール状に曲げた、公長齋小菅(こうちょうさいこすが)のくす玉花入れ。ガラスの容器に被せるようにして使う花入れは、シンプルでありながらも、花一輪でも、花束でも似合う花器です。いつもの場所に季節の花を添えるだけで、ぐっと華やかさが増し、雰囲気づくりに貢献してくれます。
記念日を祝うお酒を注ぐなら、大人の落ち着きを感じさせながらも優美な印象を持つ揃いのグラスを。錫100%で作られた能作(のうさく)のふたえは、重ねると入れ子になる形をしたグラスのセット。錫は抗菌性が高く、熱伝導率が高いため、例えば冷たい飲み物を入れればグラスもキュッと冷え、飲み物の温度を保ってくれます。
同じく能作(のうさく)が手がけるカトラリーレストは、おめでたい日にぴったりの吉祥紋をあしらったもの。錫は金属の中でも柔らかいため、手でゆっくりと力を加えると曲げることが出来る性質があります。そのため、テーブルに沿って山型に折って使うことも可能。まるでレストランのように食卓を仕上げてくれるアイテムです。
そして特別な日の料理を盛り付けるなら、和洋どちらにも似合う万能皿を。ARABIA(アラビア)の24h Tuokio プレート 20cm ペアセットは、白磁のプレートに濃紺の模様が入ったプレート。一見シンプルなお皿に見えますが、白と紺のコントラストは食卓でよく映え、緑、茶色、赤色といった食材にも合う絶妙な色合い。1873年からフィンランドでキッチンウエアを作り続けてきたARABIA(アラビア)。素朴さとともに、暮らしに寄り添うデザインを見ることが出来ます。
赤ちゃんがもうすぐ生まれる方にとって、赤ちゃん用のアイテムを揃える過程もまた、楽しいもの。その中で、例えば赤ちゃんが最初に履くファーストシューズを手作りしてみてはいかがでしょうか。どんなふうに育っていくのかな、と赤ちゃんの成長に思いを馳せながらひと針ひと針丁寧に縫い込んだファーストシューズは、きっと記念に残るものになります。
umelo ihc(ウメロイーク)のファーストシューズキットは、赤ちゃんのための靴を手縫いできる便利なキット。子どもの肌に触れるものだからこそ、作り手の顔が見える素材と製法にこだわって作られたシューズキットは、素材を植物性タンニンでなめした牛革とし、日本国内で製造されています。
キットには、革パーツから靴紐、針に説明書と必要な道具が全て揃った状態で入っています。針穴が開いているので、説明書通りにちくちくと縫っていけば、初心者でも簡単に仕上げることが出来ます。
さまざまな形のシューズがある中で、ZUTTOではベーシックなnicoシリーズを別注。シンプルでありながら革と靴紐で異なる色を組み合わせ、男の子にも女の子にも似合い、季節を問わず使えるファーストシューズになっています。柔らかい牛革が赤ちゃんの小さな足にフィットし、おしゃれに仕上げてくれます。いつか赤ちゃんが大きくなったときに、手作りしながら馳せた思いを親子で語らってみるのも素敵ですね。
メールやSNSといったオンラインでの連絡が主流になってきた昨今ではありますが、ひとりひとり違う文字で気持ちを伝える手紙は、やはり失いたくないツール。字を書くのが得意でなくても、懸命に書かれた文章からは、贈り主の人となりが目に見えるかのようです。大切な人へ贈るお礼やお祝いのお手紙に筆を取るなら、上質な文房具を相棒に。
アメリカ、ボストンに1770年に創業した製紙工場から生まれたブランド、CRANE(クレイン)。創業当初は新聞に使われていた紙を製造し、人に情報を伝達する役目を果たしていました。コットンペーパー100%の適度な厚みを持ったCRANE(クレイン)のカードセットは、繊維が長く丈夫な中性紙なので酸化しにくく、さらに万年筆などの筆記具との相性も良い素材。表面にイニシャルが入ったイニシャルカードセットは、大切な人に贈るメッセージにぴったりです。
文房具を収めるための専用のトレイがあれば、いざ筆を取るときにどこにやったっけ、ということも起こりません。FUTAGAMI(フタガミ)が手がける真鍮で作られた文具トレイは、ペンやはさみといった文房具の収納にぴったり。表面は素材そのままの質感を残した鋳肌、裏面にはデスクなどを傷つけないように滑り止めが貼られています。使っていくうちに徐々に深みを増していく真鍮の様子を間近で感じられるアイテムです。
同じくFUTAGAMI(フタガミ)より作られた真鍮のペーパーウェイト。菱形や四角形といった様々な形にかたどられたペーパーウェイトは、小さなサイズでもずしりとした鋳物ならではの重さがあり、手紙や書類などをしっかりと押さえてくれます。光が当たると鈍く輝くその姿は、大人の書斎に似合います。こちらも時間が経つにつれて、また手で触れることで経年変化を見ることが出来ます。
今も馴染み深い六角形の鉛筆を考案したドイツのステーショナリーブランド、FABER-CASTELL(ファーバーカステル)のデザイン アンビション ココスは、ヤシの木を意味するココスウッドを使った筆記具。細身な本体ながら、適度な重さがあり、するすると文字を書くことが出来ます。高級感のあるデザインは、まさに老舗ブランドが為せる技。ボールペンと万年筆がありますので、お好きなほうをお選びください
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