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長方形だから便利なオリジナル重箱。ハレの日も普段でも使いやすい形と塗装で、現代の暮らしに合うようアップデート。

 

今ほど技術が発達していない時代から使われてきた暮らしの道具は実に数多くあり、そして同時に、暮らしの様式が変化するにつれ、少しずつ影を潜めてしまったものもあります。もしかすると重箱もその一つかもしれません。それでも、お重に料理をつめる時間、開ける前の高揚感や、端正に並んだ料理がより一層美味しそうに見える、ちょっと贅沢な気持ち、そういったものはお重だから味わえるもの。それらが、便利な器や容器といった候補がある現代でも重箱が残っている理由ではないかと思うのです。

年末年始を控えるこの時期、ZUTTOのお客様でも重箱を探している方が実際に複数いらっしゃいました。そんなお客様の気持ちに応えられたら、と「使いやすい重箱」を考え、福井県の木地屋さんに製作を依頼して出来上がったのが長方形の二段重箱。特別な日だけでなく、普段も使いやすいように考えた形を、職人さんが丁寧に形にしてくださった自信作です。

 

>>福井県鯖江市までスタッフが足を運んだ、製作の裏側レポートはこちらから

 

 

 

現代の重箱の在り方。考えたのは「長方形のお重」

 

ZUTTOが大切にしている「ずっと使いたいモノ」というものさしで生まれた長方形の二段重箱。ほとんどが正方形である重箱ですが、テーブルの真ん中に置くとその前に座った人の手元にお盆やお皿を置きにくい、とスタッフが感じたことをきっかけに、コンパクトなテーブルの上を使いやすくすること、みんなが手を伸ばしやすいようにと長方形の形で作っていただきました。

 

 

▲仕切りは取り外しできます。

 

「重箱」というと漆塗りのものを思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回選んだのは木目の自然な表情が楽しめて、かつお手入れも簡単なウレタン塗装です。表面をコーティングしていることから木の調湿機能こそないものの、木の弱点でもある水に強くなり劣化しにくく、料理を詰めるときも油染みを気にせず気兼ねなく扱えます。

 

洗うときも柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて洗えばいいので、普段手にとっているお皿と同じように気軽にお使いいただける重箱になりました。

 

▲全体はタモ材で、角のくさび部分はウォールナット。機能としても必要なものですが、材を変えて意匠性をプラスしています。

 

 

使いやすさを重視、ずっと愛用したくなるお重に。

 

さらに今回のオリジナル重箱の大きなポイントは、長方形でありながら正方形でも使うことができる点。シーンによって使い分けていただけて、それは食べるときだけでなく、持ち運びのときも役立ちます。

 

CASE 1. ダイニングテーブルで使うときは二段を横並びに

 

横長の形であることが多いダイニングテーブルでは、正方形のお重を置くと他のお皿のスペースに困ってしまうことも多いです。この重箱であれば横に並べることができるので、しっかりとスペースを確保しつつ、かつどこに座っても料理をとりやすい配置にできるのです。

 

また二段あることで、一段だけ使うという活用の仕方もあります。一人で使いたいときにも選びやすく、来客の際のおもてなしにお菓子を入れてもいいですし、少量のおかずを入れたいときの器としても便利です。

 

 

CASE2. レジャーシートの上で食べるときは縦並びで置いて正方形に

 

レジャーシートの上で食べるときは縦並びで置いていただくと、ほぼ正方形に。複数人が外で集まると輪になってお弁当を囲むことが多いですが、そういったときに便利な形です。場合によっては横並びの方が取りやすいということもあるので、臨機応変に対応できる点が長方形の二段重箱のいいところでもあります。

 

さらに長方形という形は持ち運びやすいというメリットも。レジャーシーンで使うときは、エコバッグやリュックなどに入れて持ち運びますが、正方形の重箱はマチがたっぷりないと持ち運べないので、外に持ち出しにくいという場合もありました。それを払拭してくれるのが、この長方形という形です。

 

▲オリジナルのあづま袋と。普段使いのバッグにも入れやすいサイズです。

 

本体の奥行きが15cmなので、ある程度マチがあるトートバッグ、リュックでしたら問題なく入れられます。ピクニックや運動会、お花見など外で重箱を囲みたいとき、ぜひ長方形の二段重箱を持っていってみてください。いつも使うお弁当箱を持ち歩く感覚でお使いいただけます。

 

 

かしこまらずに使える、ナチュラルな木目

 

選んだ素材は、明るくナチュラルな木目が綺麗な国産タモ材です。硬く丈夫な素材として知られ、均質な木目の美しさが魅力。手で触ると少しざらっとしていて、木の表情が楽しめます。

 

 

和の雰囲気に偏らず、日常の食卓で使っても違和感がないという点も選んだ理由です。お正月、ハレの日だけでなく普段の食卓、週末のちょっと手のこんだお料理のときや、友人や家族が自宅に遊びに来てくれたときに。使いたいときに、使いやすいようにお使いください。

 

 

長方形の二段重箱は、印呂蓋(合口型)という仕様です。箱を削って立ち上がりを作ることで、蓋を被せた時には側面がフラットになりすっきりとした見た目に仕上がります。また、蓋が箱よりも高くなるため、料理が蓋裏につきにくいというメリットもあるのです。

 

 

漆器の産地、福井からお届け

 

製作をお願いしたのは、福井県の井上徳木工さんです。福井県は角物(箱もの)漆器の産地としても有名で、重箱やお弁当箱、お盆を多く製作している土地。地域で分業制を行う角物製作ですが、依頼する井上徳木工は漆を塗る前の箱を作る木地屋さんです。

 

 

機械と手作業とを交互にしながら、製品を作り上げていきます。機械を使うといっても、最終的な調整は人の目。シンプルな形状であるほど精密さが求められますが、井上徳木工さんはそういったシンプルな箱物を多く作られています。

 

別の機会に、井上徳木工さんへ取材したよみものもお届けする予定です。実際の工房を見せていただきながらお話をうかがったので、あわせてお楽しみいただければと思います。

>>製作の裏側レポートはこちらから

 

 

ZUTTOの想いも込めた、日本のものづくりが感じられる長方形の二段重箱。長く愛用していただけたらとても嬉しいです。気になる点がありましたら、お気軽にカスタマサーサポートまでお問い合わせくださいませ。

 

▼長方形の二段重箱はこちら

 

投稿者: ZUTTO編集部 日時: 2023年12月11日 10:00 | permalink

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