スマートフォンさえあればなんでもできる便利な現代ですが、そんな時代であえてアナログ腕時計を選ぶ意味とは、おしゃれとしての役割が大きいように思います。
今回は素敵なネイルを楽しむように、お気に入りのブレスレットをつけるように、手首から覗く差し色アクセサリーとして選ぶ腕時計のご提案。色選びに注目しながらお気に入りを見つけていきましょう。
ー 目次
・お出かけしたい日の手元に、ジュエリー感覚のBREDA【JANE】
・あらゆるレザーアイテムと相性◎、UNIFORM WARES
・ふわふわと立体的なテキスタイルのベルト、ARNE JACOBSEN
丸い空間に浮かびあがる2本の針と余白とのコントラストが、実に粋。白く美しい文字盤のケースに黄、青、赤のベルトがセットになったDUFAの腕時計です。
この三色のベルトはただおしゃれに付け替えできるだけにあらず。モダニズムやドイツデザインの源流ともいわれている「バウハウス」の創設から100周年を迎えた記念にちなんだ、スペシャルエディションです。
この三色はバウハウスが提唱する色の三原色を表しています。ドイツらしい職人気質が宿り丁寧に時を刻む時計と、個性を放つ三色のベルトをそれぞれ組み合わせると、まるで”デザインそのもの”を身につけているような独自の世界観に引き込まれるのです。
ベルトの色を変えられるということは、一つ持っていればあらゆる服装に対応できるということ。ここでバウハウスらしいシンプルな白い文字盤の良さが際立ちます。
▲目盛りやロゴマークはエンボス仕様でこっそりと表現されており、控えめながらもしっかりと機能を果たします。
腕時計の印象を大きく変えるベルトのデザイン。ムードや場面に合わせてベルトの色が変えられるのがこの腕時計を普段使いすることの最大の強みです。この三色のベルトをそれぞれ付け替えて実際に着用してみました。
こちらはハツラツと明るい気持ちになるイエローのベルト。フレッシュでスポーティーな印象もあり、カジュアルにパーカーやスウェットを着てお出かけする時におすすめです。さりげなくも差し色にちょうどよく、暗色のコーディネートに身につけると引き締まる色味です。
手元を華やかに飾るレッドのベルト。華美すぎず品のあるトーンのレッドはおしゃれして出かけたい日にぴったりです。ピンクゴールドのケースが際立ちますので、ネックレスやリングとつけると一層素敵に見えます。
落ち着きのあるネイビーのベルトは手元でさりげない存在感を放ち、知的な印象を与えますのでビジネスシーンでも活躍します。普段使いとしても主張しすぎないため、あらゆるコーディネートで活躍する万能色です。
ベルト幅約18mmという太さは、レザーの色合いをおしゃれに取り入れながら男女問わず楽しめるちょうど良い太さです。ケースは女性であれば手首を覆うサイズですが、限りなくシンプルにしたデザインがバランスを整えているので、大きすぎると感じることもないでしょう。むしろ時間が見やすくておすすめです。ベルトの付け替えも容易で、普段使う腕時計に選びたいDUFAの腕時計です。
▲裏側のピンを爪で引いてつけ外しします。
BREDAの腕時計は、ジュエリーのようにアクセサリー感覚で身につけられる時計です。「時を超えて、自分らしく」というコンセプト通り、BREDAの腕時計はどれもがあらゆる世代から愛されるタイムレスで多くの人の一目惚れを誘うデザインなのです。
JANEシリーズは、穏やかな太陽の日差しの中、水辺で過ごした休日からインスピレーションを受けてデザインされました。マザーオブパールの貝ならではの波打つ輝きと柔らかな光のような色の組み合わせが女性らしさを引き出します。
時間はみんなに平等で、忙しなく過ぎていくもの。それでもBREDAの腕時計を見ているとなぜか、休日のワンシーンが思い浮かび、時の流れがゆったりとして感じます。控えめに時間を指す針が、身につける人の気持ちにゆとりを与えてくれるのかもしれません。
そんなBREDAの腕時計のおすすめポイントは、控えめでありながらも気を使われた色使いです。例えば、少し間違えると厳めしい印象を与えてしまう難しさがあるゴールドの時計。
BREDAのゴールドは、女性の手首にそっと馴染む優しさを持った色味です。ゴールド×ライトブルーとの組み合わせにより繊細さが加わり、日差しが差して輝く水面を見ているかのような穏やかさすら感じさせるので不思議です。それでいて他にアクセサリーをつけなくても満ち足りた気持ちになれて、華やかな印象を与えてくれます。
ジュエリーらしい細めのベルト、小さく控えめな針、3・6・9・12時のところだけ示したインデックスのクラシックで不変的なスタイルは、比較的手にしやすく世代を超えて愛用できる素敵な腕時計。光の角度で輝くシェルのダイヤルは一つ一つ微妙に異なる輝きを放ち、全く同じものは他にないという特別感もあります。
こちらはクールで凛とした印象を持つシルバーの腕時計ですが、ケースのクリーム色が全体の印象を和らげていて、幅広い年代の女性がつけやすい色味です。ジャケットやコートと合わせやすく、知的な印象です。
明るいシルバーにゴールドが際立ち、きりりと洗練された大人の魅力を引き立てます。ビジネスシーンやドレスにも似合いますし、カフェで過ごすひとときなどのシーンにも向いている万能なカラーです。
華やかでフェミニンなスタイル。ネックレスなどをつけなくても印象的なトータルコーディネートに変わります。絶妙なゴールドが肌色によく馴染み、ネイルを楽しむ方でも安心してつけられます。
ダイヤルのシェル、マザーオブパールは真珠を作り出す貝のことで、安産や子宝などのお守りとしても親しまれています。疲れた心を癒したり内面的な魅力や優しさなどを引き出すともいわれ、心を込めた贈り物にもおすすめです。
もっと「大人」な落ち着きのあるクラシックなスタイルの腕時計が、BREDAのESTHERシリーズ。こちらは光の当たる角度でキラキラと表情が変わるサンレイ仕上げを採用しています。この美しい放射線は遠目から見ても目立つので、どんな人が見ても美しい時計だと思える魅力があります。
ESTHERシリーズに使われているパーツはどれもシンプルそのもの。正方形のケースに直線で時間を教えるインデックスが、どの角度から見ても知的な印象を与えるかっこよさのあるデザインです。ジャケットやシャツの袖口を邪魔しないスリムなケースで、手首をすっきりと見せ、時間を確認する仕草すら美しいと思わせます。
文字盤のグリーンは穏やかな印象を与える色。大切な初対面の印象を整えてくれるので、ビジネスシーンに最適です。一方でレトロな面持ちですので、ミリタリーアイテムや古着スタイルとの相性が良い色味です。
優しく品のあるゴールドをあしらったデザイン。華奢な印象を与え、ギラつきを感じさせない配色がさすがBREDAといったところです。パールアイテムやバングルなどを合わせて華やかにお出かけしたり、コーディネートの差し色に選ぶのもおすすめです。
シャツと一緒に身につけると、デキる大人の手元に変わります。ホワイトの文字盤が美しいデザインで、ブレスレットを合わせれば穏やかにもかっこよくも決まるしなやかさがあります。
BREDAの腕時計のベルトは長めに作られており、女性であれば調節が必要な方もいらっしゃいます。事前に長さ調節をご希望の方はお気軽にチャットもしくはメール等でカスタマーサポートまでご相談くださいね。
レザーバッグを持つ、レザーシューズを履く、そういう方のトータルコーディネートの仕上げにぴったりな腕時計があります。
ブラウンにゴールドの秒針とケースがきらりと輝くロンドンデザイン・スイスメイドの腕時計。ステータスとしてのブランドはいくつも存在する中、こちらはあえて”ブランド”に固執せず、知的なデザインを通して個性を表現することをブランド哲学に掲げるUNIFORM WARESの腕時計です。
時計作りの長い歴史を持つスイス。さらにそのスイスの腕時計産業で最高クラスの評価を掲げるメーカーと熟練技師の協力を得て製造されるこの腕時計は、まさに最高品質と言える一品です。それだけの品質を誇りながら「ユニフォームのように気取らず日常使いしてほしい」というブランドの謙虚な姿勢からもなにやら愛着を感じてしまいます。
デイト機能つきの文字盤は、数字やブランド名のない必要最低限のデザイン。無駄を削ぎ落とすことで生まれた品格は、現代とこれからのおしゃれにぴたりと調和していくものです。身につけるアイテムはできるだけ少ない方がおしゃれとされる時代においても、これほどの腕時計であれば身につけてもきちんと収まり、逆にすっきりと見せてくれるのです。
ブラウンは雰囲気を和らげるカラー。あらゆる色と相性が良く、コーデを選ばないのが大きな特徴です。中でもこの時計に使われているダークブラウンはレザーアイテムと相性が良く、統一感を出しやすい色味になっています。その理由の一つに、イギリス製のコードバンレザーを使用しているということがあります。
レザーの中でも飛び抜けて価値が高く、その格は最高峰といわれるコードバンレザー。何と言っても美しい艶が特徴で非常に希少価値の高いレザーです。使うほどに手とオイルが馴染み、ハリが和らぎ、自分だけのつけ心地のベルトへと変化していくのを感じると、なんとも言えない充足感に満たされます。まるで体の一部になったかのように手放せない腕時計になることでしょう。
■ ARNE JACOBSEN 腕時計 mina perhonen BANKERS
■ ARNE JACOBSEN 腕時計 mina perhonen STATION
ポコポコと不思議なベルトのこちらは、年々価値が増すヤコブセンデザインの腕時計です。この時計に使われている色は、白・赤・黒と実にシンプルそのもの。ベルトカラーのグレーとアイボリーも針の真ん中につけられた赤を引き立てる美しい腕時計です。
休日のおでかけにぴったりなのがこの腕時計。美術館や映画館、気楽にカフェ、ショッピング、電車の待ち時間、そのどの瞬間にも時間を見るたびにホッと和ませる魅力があります。
女性がつけるにはもってこいの柔らかい雰囲気でありながら、「いいセンスしてるね」と声を掛けられそうなヤコブセンデザインの腕時計。いかにもブランドですと気取らないさりげない素敵さ、つけるだけで自信が湧いてくる頼もしさです。
ベルトはコーデュロイ素材ですが、例えばリネンのウェアとも相性がよい腕時計ですので、一年中愛用できる腕時計です。絶妙なグレーとアイボリーはナチュラルで素朴な印象があり、スウェットやカットソーなどのカジュアルな普段着にもぴったり。バングルやガラスアクセサリーと合わせると、華奢さも加わって素敵な手元を演出できます。
そんなヤコブセンがデザインした時計の中でも特に有名なシリーズが「BANKERS」と「STATION」。
【BANKERS】
「BANKERS」は、デザイン大国として知られるデンマークの国立銀行に飾られた希少なクロックを基に再現して腕時計に落とし込んだもの。一見細長い棒状に見えるインデックスは12個のブロックで構成され、時間をグラフィカルに見せながら優雅なスパイラルを描き、絶え間ない時の流れが表現されています。
【STATION】
「STATION」は、その名の通りデンマークの駅に採用された視認性の高いアラビアインデックスの時計。認性が高く、誰が見ても一目で時間がわかる最もシンプルなアラビア数字のフォントを採用したテーブルクロックは今ではデンマークにおいて国民的なものとなっています。
その腕時計verとなるこちら。誰が見ても一目でわかる時間の読みやすさはそのままに、針の先端の色を変えることで、「腕時計としてより見やすく」という工夫が施されています。
そして、ベルトのカラーは2色でテキスタイルにはmina perhonenの“land puzzle”という作品がセレクトされています。このベルト、実は作るためにかなりの高度な技術を必要としているのです。
コーデュロイの立体的な柄をパズルのようにコラージュし、上空から見下ろした時の景色のようにも見えるベルト。テキスタイルは数少ない日本の職人が丁寧に手作業で作っているものですので、一つ一つ生地のパターンが異なります。全く同じものが存在しないランダムな柄からは、山脈やその間を流れる川、大地が生み出した凹凸、自然の趣深さを感じさせられます。
時代を超えて愛されるヤコブセンの時計と、ファッション的でユニークなストラップとのコラボレーションは、腕時計の楽しみ方を教えてくれるように思います。
色とデザインに注目してみると、腕時計の楽しみ方にはできる大人のステータスとしてだけではなく、ファッションに色を取り入れる楽しみがあるのがわかりました。ZUTTOで取り扱っている腕時計はどれも世代を超えて愛されるタイムレスなデザインものばかりをセレクトしています。好みや相手に与えたい印象に応じて、色にも注目しながら選んでみてくださいね。
▼DUFA
▼BREDA
▼UNIFORM WARES
▼ROSENDAHL