朝晩は肌寒く感じる日も増え、寝る時に着るものや掛けるものをどう調整していこう、と悩むこの頃。秋から冬に向かうにつれ一枚また一枚と重ねていくお布団ですが、自分にとって「基本となる一枚」があれば安心していられます。まるでピーナッツ(スヌーピー)に出てくるライナスのように、手放せない自分だけのブランケットとなるアイテムをご紹介します。
それは、8重ガーゼブランケット。
薄いガーゼでも、織り方を変え8枚重ねると空気をよく含み保温性に優れたカーゼケットになります。ふっくらしたボリューム感と、ふわっとした軽さを両立しているので、大人はもちろん、お子さんの掛けふとんとするのもおすすめです。こだわりの素材と製法の寝具を紹介するブランドsafo(サフォ)を展開する株式会社ハートにお願いして、ZUTTOオリジナルのガーゼブランケットを作っていただきました。
▲【別注】8重ガーゼブランケット シングル GREY
今回オリジナル制作をお願いした理由は、8重ガーゼブランケットを愛用するスタッフがそのふっくら具合や気持ちの良さに感動し1年中手放せない存在となっているから。さらに製造方法を伺うと、生産性よりも大事にしていることがメーカーの姿勢を表していて、長く愛用したくなる理由に直結すると感じたからです。使い心地と信念、その両方が備わっている一枚です。
その大きな特徴として挙げられるのが、織り方です。一般的な多重ガーゼケットは、同じガーゼを複数枚重ねて端を縫っているものが多いですが、8重ガーゼブランケットは、ガーゼ状に織りながらさらにそれを8重に織り上げていくという非常に高い技術を要する製法。糸の太さも変えていて、内側は太糸を織り込み厚みを出し、肌に触れる部分は細い糸で肌馴染みがよくなるよう工夫されています。
ガーゼ断面。外側は目の詰まった織り方、内側は荒い織り方だと分かります。
加えて織り方も、表側のガーゼは肌触りが良くなるよう細かく織り、その一方で内側はあえてざっくり織られていて、密度の異なる8枚をひとつのガーゼケットとして綴じる技術は、まさに匠の技術。繊細で切れやすい綿糸を湿度等を厳しく管理された機械で織り込む作業には、熟練の職人の勘が必要とされます。
ガーゼの層は空気を含むので薄いガーゼでも通年暖かく、かつコットンの柔らかさが気持ちいいので真冬でも自分に一番近い一枚目の掛け布団として使い続けたくなります。一度洗濯しただけでふんわり具合は目に見えて変わり、その分空気の層が出来ているのが分かりますね。
▲左が新品、右が一度洗濯したもの。一度洗うだけでふんわりします
8重で生地の重なりが増しても、糸で強弱をつけるので軽く、寝室で使うだけでなくソファの肘掛けにスタンバイさせておけばリビングでの団欒の時にサッと手にとって膝にかけることができますし、子どもが床でゴロゴロする時にも寝室に取りに行かなくても済みます。
ZUTTOオリジナル色として選んだのは、少し水色掛かったグレー。クリーンな生成り色やホワイトの寝具に合わせると優しく馴染み、ガーゼのふんわりとした手触りを表現するような淡い色合いが素敵です。
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