お店には春アイテムが並び始め、一足早く春を意識し始める2月。今回は、そんな少しずつ春めく気持ちに応えてくれる、冬マリンスタイルに着こなしたいルミノアのウェアをご紹介します。
日が長くなり始めると、冬物と合わせやすい万能な黒アウターがなんだか重たく感じられるような気がしてきます。とはいえ2月は一年で最も寒い月。そんな季節には、顔色を明るく見せてくれるボーダーにアウターを組み合わせて、冬にもマリンスタイルを楽しんでみるのもおすすめです。
ボーダーのいいところというと、やはり一番に来るのは着た時の爽やかでクリーンな印象。あと、外国のおしゃれさんやパリジェンヌを思わせる洗練された印象。
冬が来ると周りに溶け込むブラックのダウン姿の人々をたくさん見かけます。ダークトーンのアウターは汚れが目立ちにくく、飽きずに長く着られて、どんな服装にも合わせやすいといった特徴から愛用者が非常に多いのですが、一方で中に着るウェアを選ばなければ大切な個性が沈んでしまうことも。
無難な選択は失敗が少ないですが、人と全部一緒はなんだか少しつまらない。アウターだけでなくカーディガンの場合など、上に何かを羽織った時に、単色だと少し印象に欠けて寂しい場合にも、ボーダーがあると明るい印象になりますね。
ここから少し黒と顔色の関係のお話をします。
「歳を取るにつれ、黒が苦手になった」という方は、たくさんいらっしゃると思います。実はそれには理由があって、黒が ”顔の隠したい部分を逆に引き出してしまっている” というのが一つの見え方です。
色は、周りの色を引き込みます。錯視はその際たる例ですが、例えば黒は顔のパーツをよりはっきり、濃く見せる効果があるのだそう。つまり、眉毛や目、輪郭などをシャープにはっきりと見せる一方、シワやクマ、シミなど、歳を取るにつれて増えた顔の隠したい部分まで目立たせてしまうということに。
▲ 首周りから顔にかけて、左側の黒トップスの方が少し重く感じられるのがわかるかと思います。
また、黒は心理的に最も重く感じさせる色ということもあり、全身ブラックコーデを続けていると、明るい気持ちがどんより沈んでしまう、ということもあるようなのです。
そうはいっても、ダークトーンもキリリと着こなす女性はかっこよくて素敵。そんなときに、重ね着にも寂しくなく、黒を明るく着こなせる、ボーダーの出番というわけです。
ダークトーンの中で映える、クリーンな青×白の色味がなんといっても爽やかなバスクシャツで、アウターを羽織った時に顔周りを明るく見せてくれます。
世界三大バスクシャツメーカーの一つに選ばれ、フランスでバスクシャツやカットソーを作り続ける老舗、Le minor(ルミノア)のフレンチカジュアルは、肌触りの良さと通気性の良さといった着心地だけでなく、耐久性にも優れます。
ルミノアは世界的なブランドでありながらも、創業以来、品質を維持するため企業の規模をフランス国内生産にとどめ、丁寧な作りの高品質なウェアを私たちに届けてくれています。そういった理由から世界三大バスクシャツメーカーの中でも希少性が高い名門として知られ、腕につけられたルミノアタグは知る人を「お。」と思わせます。
ボートネックプルオーバー ラッセル編みは、ほかのバスクシャツに比べてもやや厚手。ラッセル編みは「ラッセル編み機」と呼ばれる機械で粗めのゲージで編まれます。ラッセル編みには伸縮性はありませんが、その分型崩れしにくく形状を保つという特徴があり、手で触れるとすぐにその耐久性に納得できるほど、抜群の安定感を誇ります。リラックスシルエットなので、春先の肌寒い日にはインナーを中に着るのもいいですね。
厚手すぎず、トップスはイン、アウトどちらもできるプルオーバーです。
ボーダー柄の良さは、一枚でコーディネートの雰囲気をガラリとおしゃれさんに変えてくれるところ。ボーダーと無地トップスで、印象の違いを比べてみるとこの通り。
単色の寂しさが和らぎ、マリンスタイルがばっちり決まりました。
今回ラッセル編みプルオーバーと一緒に穿いたマリンパンツは、モールスキンの高級感ある艶が特徴的な一枚。こちらはやや薄手で、コットン×リネンという素材から年間を通して穿けるマリンパンツです。
ワイドなフルレングスとウエストゴム仕様で、下に厚手レギンスやタイツを穿いても苦しくないというのがルミノアのマリンパンツの良いところで、冬には重ね着しながら着ていくこともできるのです。
カジュアルすぎないので、オフィススタイルにも穿ける一本です。マリンパンツというと、ボタンは飾りという製品は意外にも多いものですが、ルミノアのマリンパンツは名門ブランドのものということもあって本物のボタンと着用感になっています。綺麗なシルエットで穿き心地が良い。そんな一着なのでいつの時代にも人気があるのも肯けます。
こちらは、下重心にボーダーが取られた「パネルボーダー」のニット。ニットとしては薄手ですが、毛50%としっかり暖かく保温してくれる一枚です。
パネルボーダーのニットは重心が下がってすっきりするので、ロングコートや暗めジャケットなどの秋冬アウターの重ね着に向き、垢抜けた印象で着られるニットです。
肩が落ちたドロップショルダーで、リラックス感がある着心地。ホワイト地の多い「IVORY/MARINE」は、白色の効果で顔まわりを明るく見せてくれる効果も。それだけで爽やかな印象のあるボーダーですが、パネルボーダーはより明るい顔まわりで軽やかに着こなすことができるのです。
さらに、こちらはボートネックになっていて首周りがすっきりしているので、付け襟やスカーフを合わせたりと首元のおしゃれも楽しめます。ネックレスも服に干渉しにくいのでおすすめですよ。
一緒に合わせたデニムマリンの良いところといえば、季節を問わず爽やかな印象の着こなしができるところ。こちらも上で紹介したマリンパンツ同様、厚手レギンス・タイツとの組み合わせが可能です。さらに薄手のデニムなので、ごわつかずに着こなせるのも嬉しいポイントです。
ハイウエストアイテムですが、こちらもウエストが一部ゴムになっているので窮屈感なく座ったりしゃがんだりという動作も楽ちん。通年穿けるデザインで、ワードローブにかけておくと、ついつい手に取ってしまう普段使いのマリンパンツとなりそうです。
▼今回紹介したブランド